太田肇のレビュー一覧

  • なぜ日本企業は勝てなくなったのか―個を活かす「分化」の組織論―(新潮選書)

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    ムダな同調圧力や、有形無形の一体感重視ドグマが、もっとも手の遅い者に組織の効率をチューニングしてしまう元凶だという指摘は、一面では正しいと思う。
    しかし、経営学の先生は、仕事を個人に紐付けろとよく言うのだが、実際のカイシャの仕事は「まとまって」一つのストリームにしないと体をなさないものも多い。カイシャは資金調達を成すためだけに作られたのではない。単純に、一人ではできないことを多人数のチームでやるために組成された、という面も多いと思う。
    そういうたぐいの仕事をおこなうとき、「軍隊」のような組織構成が必要となる企業もまだまだ多いのだ。

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    2018年10月20日
  • がんばると迷惑な人

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    タイトルに惹かれて購入。
    平たく言うと、IT革命の前後で求められる資質が変わった。求められる資質が変わったのに、その引き出し方(≒マネジメント)は従来のまま。時代と逆行したマネジメントや努力を「がんばる」と表現しています。

    原因や要因については深く書かれていたが、それらに対する対策は事例紹介程度だったように感じました。

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    2016年12月20日
  • 個人を幸福にしない日本の組織

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    一見,常識とされているような事象について,ちょっと待っての発想で様々な手法で検討を加え,それなりの解決策を提示している好著だ.第4章の「公募で逸材が採れないわけ」は良かった.「選ばない」という手法はもっと真剣に検討されるべきだと感じた.さらに第5章の「大学入試に抽選を取り入れよ」は正鵠を射ている.身近な問題の町内会の話は非常に参考になった.

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    2016年07月21日
  • 個人を幸福にしない日本の組織

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    海外から帰ってきて、日本の息苦しさを感じるのはこの本で書かれている組織の特性なのだろう。いや、日本の生活の快適さはこのような理不尽な組織とそれに従事せざるを得ない人々の汗の結晶なのかもしれないと思いながら完読。

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    2016年06月13日
  • がんばると迷惑な人

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    学生時代、せめて社会人になる前に読みたかったなぁと、思いつつ、ワーキングマザーの今だからこそ心から腑に落ちる部分がたくさんあった。子どもを産んだことで、意図せず努力の質を考えるようになれたのはいいこと。にんげんだもの、考えなければ意味はないのね。
    ダブルスタンダード、大切なものとそれ以外のメリハリ
    人間関係はテキトーに
    他人に依存しない青天井の打ち込めるものを
    常に考える
    合理的な手抜きを
    自営業の意識で動く

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    2015年07月26日
  • 日本人ビジネスマン 「見せかけの勤勉」の正体 なぜ成果主義は失敗したか

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    やる気主義が,仕事のやらされ感を促進し,所有感を阻害する。管理しようとすればするほど管理主体の主体性追求により部下の行動の自由度は下がり,指示待ち能力の出し惜しみ等が生じる。
    管理は片手間になるよう,裏方に徹することが重要。学生指導においてもそうかもしれない。

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    2015年05月16日
  • 認め上手 人を動かす53の知恵

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    大学のFDにも活用できそう。人間関係が希薄化する中で関係を作り相互承認の環境を作ることが人間らしい生き方に近づくのかも。

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    2015年03月16日
  • 日本人ビジネスマン 「見せかけの勤勉」の正体 なぜ成果主義は失敗したか

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    大変ツボをついている本。やる気阻害の要因(主にマネジメントの内容)と、やる気の大本(所有感の高・且つやらされ感が低)等を例をあげて明示。おしむらくは、評価の曖昧さに対する打開点が弱い。(川下の原則のみ。)
    プレーイングマネージャー推奨に違和感覚えたが、片手間と無責任の違いを明示しているので、概ね納得。

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    2013年12月04日
  • 表彰制度―会社を変える最強のモチベーション戦略

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    表彰の意味や事例が記されており、参考になった。推薦権利を全社員に与えることで表彰されるべき人を発掘できないか?人財部で足切り後、部長以上の投票とか。若手の非役職者のモチベーションにも繋がるかも。集計はかなり大変になるかも。

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    2013年11月23日
  • 日本人ビジネスマン 「見せかけの勤勉」の正体 なぜ成果主義は失敗したか

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    マネジャー自体の「やるき主義」こそが、見せかけの「やる気」を招き、本当の実力発揮を阻害しているという内容。確かになぁと思う点もある。その仕事をownしている感じが、各人が能力を発揮する基本条件というのもその通りだと思う。さてどうやってそこまで持っていくのか?

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    2013年11月11日
  • お金より名誉のモチベーション論 <承認欲求>を刺激して人を動かす

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    読書時間 3時間30分 (読書日数 7日)

    欧米タイプの「表彰制度」の研究を続けている筆者が、今の日本の労働環境にとって、どういったことで働く人のモチベーションを持たせるlことが重要なのかを、さまざまな角度から書かれた本

    <心に来た要点>
    ・人は基本的には認められたい⇒お金や名誉地位というのはその副産物
    ・「表の承認」と「裏の承認」があり、日本は風土的に「裏の承認」に強く支配されているので、「出る杭は打たれる」という風潮が強くなる。
    ・そんな「裏の承認」について甘んじている日本人ではあるが、心の底では「表の承認」で認められたいものなのである。
    ・「年功序列」や「仕事ぶりを非公開にする」など

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    2013年09月26日
  • お金より名誉のモチベーション論 <承認欲求>を刺激して人を動かす

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    こういう本も読まなくてはと思って手に取ったが、難しい!読むのは20年早かった。管理者のための本ですね。私の思想と合っていて読みやすいのだが、付箋まみれになってる。まだこれを整理して飲み込むには経験が浅いみたいだ・…。ただ、民俗学論的には面白い本だと思った。
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    「客観的には無意味な行動であっても、ただそうしなければ自分の名誉心がすまないために行う行動、しかもその名誉心というものが、本人が自分でそう思っているだけのもので、他人の眼で期待されているわけでもなんでもないような行動、そういう行動をすることを、われわれは意地を張る、という」(佐藤 忠雄)長谷川伸論かな??

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    2013年09月13日
  • 公務員革命 ──彼らの〈やる気〉が地域社会を変える

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     「公務員革命」というタイトルから、公務員を目指している人や現在公務員として働いている人が多く読みそうだが、公務員なんてクソ食らえ!と思っている人にこそ読んでほしいと思った。
     公務員って、わりと褒めると伸びるタイプの集まりだと思うんですよ。公務員のやる気、引き出していきましょうよ。

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    2013年08月23日
  • 表彰制度―会社を変える最強のモチベーション戦略

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    読書時間 2時間40分(読書日数 8日)

    日本表彰研究所代表でもある筆者が、企業の表彰制度のあり方について解説した本。
    表彰制度がなぜ必要かについての解説、実践されている企業の取材レポート、そしてレポートからの総括と3部構成になっている。

    【気になったポイント】
    ◯表彰というのが「成績のいいものを褒める」というだけではなく、「コツコツ頑張るものにもスポットをあてる」事も必要である。
    ◯トップだけで決める事も必要ではあるが、従業員にも決めさせる事で、褒め合うというアンテナがお互いに立ち、その結果コミュニケーションが取れる事にも繋がる。
    ◯表彰する際には、従業員全員と共有させる必要がある。その

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    2013年08月09日
  • 社員が「よく辞める」会社は成長する!

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    既存の枠組み(社内)や直近の目標に縛られず、夢ややりたいことに基づいた対話を行い、サポートしていくことで長期的なwin-winの関係を築くことが出来る。

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    2013年06月27日
  • 承認欲求 「認められたい」をどう活かすか?

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    認め合う職場、認められる仕事ができるとはなんなのか。仕事について悩んでいる時にある先生が勧めてくれた本です。自分はちょっと人と違うと思われたい、そんな感情をどう表わしたらいいのか、自分の普段の仕事のやりがいとフラストレーションの原因が何なのか、ラベリングをしてくれるような気がしました。風通しの悪い職場、社会の中で自分が自分としてどう生き残るのか、認められるのか。

    日本人の「承認欲求」を書いた本。“表の承認”と“裏の承認”という二つに分け、表は自己効力感、裏は被統制感によって分類されている。従来の日本は裏の承認、つまり出る杭は打たれる的な部分が強かったが、その例外的な地域についても書かれている

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    2013年06月23日
  • 日本人ビジネスマン 「見せかけの勤勉」の正体 なぜ成果主義は失敗したか

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    やる気重視の日本の管理の弊害について論じており、大変興味深かった。がんじがらめの管理をやめ、のびのび仕事をさせて、部下に仕事の所有感を与えることが、結局はやる気を高める。上司は部下が気持ちよく仕事ができるよう、障害を取り除くことに集中すべき。コントロールしようというおごりを捨てるべき。といった助言はたいへんためになった。
    子育てにも参考になる話で、心の片隅においておきたい。
    ただ、大学の先生の話の割には、主観的な話が多く、論拠となる事例には乏しかった。客観的な事例も多くあると良かったと思う。

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    2013年05月15日
  • 公務員革命 ──彼らの〈やる気〉が地域社会を変える

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    本書では、現行の地方自治体の人事制度の問題点を挙げ、どうすれば自治体職員の士気が上がる制度になるか、ということについて論じている。現行の人事制度は、個人を組織の中で管理する制度であるので、地域にとってプラスになる行為であっても、組織の行動原理から外れた行為を、職員が取りづらくなり、職員の士気が頭打ちになる制度であると指摘している。その上で、筆者は職員の「やる気」を生かすためには、職員個人の仕事の範囲を明確にすること、仕事のプロセスよりも成果を管理すること、職員個人の仕事に自律性を持たせることをすべきであると主張している。
    筆者の主張は理解できるが、筆者の提案の実現可能性には疑問がある。例えば、

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    2013年02月09日
  • 公務員革命 ──彼らの〈やる気〉が地域社会を変える

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    経営学の観点から、公務員についてとても示唆に富み、分かりやすく説明している。今、自分の周りの例からも、これまで研究等で接した例からもとても納得出来る内容。

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    2013年01月20日
  • お金より名誉のモチベーション論 <承認欲求>を刺激して人を動かす

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    【ソーシャルライブラリーから引っ越し中】
    久しぶりに読み直した。多様な承認軸で名誉を分かち合うとポスト工業化社会での成長につながっていくとのこと。多様な承認軸は確かにあっていいはず。

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    2013年01月04日