あらすじ
集団行動を好み、雇い主に従順な「イヌ型」人間から、個人主義で、自由に自発的に行動する「ネコ型」人間へ。変化の激しいAI時代に生き残るべく行動様式の根本的な転換を説く。
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Posted by ブクログ
研修で紹介されて手に取りました。
ちょうど、人を育てることに悩んでいて、イヌ型で管理を考えていたのですが、ネコ型の考えを知って、やってみようと思いました。
私はネコを飼っています。イヌよりネコの方が関わりやすいです。私の性格的な特性もあるので、人と接するのはネコ型の方が相性がいいのかもしれません。
Posted by ブクログ
餌やご褒美で釣る方法は
もう古いってことですね。
遊び=楽 というより
遊びと思えるなら 楽になるってこと
ネコを見てると しみじみそう思います・・・
Posted by ブクログ
人間のタイプを「イヌ型」と「ネコ型」に分類し、その社会的な行動性を述べたものである。一見すると占いのような安易な感じが漂う分類法だが、読み進めるうちに本気で書かれているものであることが分かる。
イヌ型人間の形成する社会というのは中根千枝氏のいうタテ社会と類似する点が多い。一人もしくは一つの集団に集中して忠誠をつくすことで関係性が保たれるものであり、閉鎖的保守的な雰囲気が形成されやすい。
対してネコ型というのは組織の中での序列を重視せず、個々人がスペシャリストとして対等に関わることを志向する人のタイプと述べる。適度な関わりを多数ともつことで社会性を確保するというものである。
AIのような高度な技術が生まれても代替されないのは、非連続的で直感的な人と人とのつながりであるから、ネコ型人間のほうがこれからの社会に対応できるという。
親しみやすい分類法や大胆な分析の方法が本書の面白さだ。多少強引な感じもするのだが、それは書き手もネコ型を目指しているからだろうか。
Posted by ブクログ
従来型(昭和型、カイシャ型)はイヌ型。タテ割、強制、管理。それに対してこれからはネコ型。自由、非強制、干渉しない代わり干渉されない。
京都人の人柄をネコ型だからと喝破したのはすごい。
Posted by ブクログ
「ネコ転」
というタイトルのほうが良かったのでは?笑
くどいくらいの「ネコ型」説明でしたが、
とても納得できました。
でもなあ…
この本にも書かれているとおり、
かけ声だけで、
ホントは組織はイヌ型を求めている、
ような気がするもんなあ…
Posted by ブクログ
いわゆる指示待ち人間的な「イヌ型人間」ではなく、型にはまらない「ネコ型人間」が今後の社会では重要になってくる、という内容でした。
子どもは大人の言うことを聞いていると褒められる、ということを経験してきてるのでイヌ型人間になるのも仕方ないですね。
重要というよりはイヌ型人間は社会から淘汰されるだろうといった感じです。
実例を要所に上げてるのでわかりやすいです。
Posted by ブクログ
一読の価値あり。
承認欲求の呪縛の著者がこんな本も書いているなんて。あっという間に書いたのかもしれないけどよくこのテーマで1冊の本に仕上がったなと思ってしまう。日本は学校教育も会社もイヌ型。フランスでは幼稚園の頃から自主性を重んじるネコ型。英語教育を受けるかどうかも自分で選択でき、子供は自分で選んだものに生き生きと取り組む。「ヒトを見たらネコと思え」など切り口も面白いが、著者が単純に、飼っているネコに敬服しているのがほほえましい。
Posted by ブクログ
雪道を歩くふとましいネコの写真(後に岩合氏の手によるものと知る)の帯が目に留まり、
自分の会社でも、やれAIだのRPAだのという機運が非常に高まっており、”これからの私たちの仕事はどうなっていくんだろう”と思っていた矢先だったので、
購入してみました。
以下、印象的だったところ。
・メンター制度の副産物。「メンター自身は間違いなく成長した」(p.17)
・「彼らはただ自発的、積極的なだけではない。けっして他人に迷惑をかけたり、周囲と軋轢を生んだりしない。(中略)その意味でも彼らは『ネコ型』なのだ」(p.107)
・「生産性にしても国際競争力にしても一九九○年代の半ばに日本の地位が急落し、その後も回復が見られないことである。九○年代半ばといえば『ウィンドウズ95』が発売されるなど、いわゆる『IT革命』が世間を騒がせた時期である。ITの時代にマッチした能力と意欲を引き出す仕組みがいかに欠けていたかを物語っている」(p.109)
・「逆に解釈すれば、知識として伝達したり理論として説明したりできないものは、AIなどに代替されにくいということだ。」(p.113)
・「直感は知識、情報、理論といったデジタル的な要素に、アナログ的な『+α』の要素が加わったものだといえよう。」(p.114)
・遊び・楽しさ→モチベーション(p.118)
・「『君子の交わり淡き水の如し』というように、賢明な人ほど適度な距離を置いてつき合うすべを身につけている」(p.145)
・「『最大の問題は『管理したい』という欲求を抑える方法を本能的に体得している人が、あまりにも少ないという点なのだ』」(p.203)
・「日本はもともと島国で人の流出入がかぎられてきた。そのなかで人々は、食糧も資源も分かち合わなければいけない。このように総量が決まっていて、だれかが得をすると、そのぶんだれかが損をする関係を、差し引きゼロになるという意味で『ゼロサム』という」(p.213)
なかなか面白かったです。
いい意味での”ネコ型”になっていかなければならないなと思いました。
あと、意図せぬ”イヌ扱い”には気をつけないとなーと思いました。
副題に”AI”と付いている割にはその辺りの話が少なくて、少し残念。まぁ、別にもっとAIを取り上げた本を読んで勉強したいと思います。