太田肇のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
公務員革命というタイトルから想像すると、少し異なる印象を受けるかもしれません。
著書の太田肇教授は、承認欲求やモチベーションという分野の研究をしているかたで、著書も多く、過去に何冊か読ませていただいています。公務員の革命をモチベーションの側面から語っています。
役所に限らず、日本の組織の特徴を挙げた上で、よりその傾向が顕著な公務員に、いかに「やる気」をださせるかといういくつかの提言がまとめられています。
現在の法令では難しい面もありますが、今のように大幅な給料アップなどが望めない中でのモチベーション施策はもっと真剣に議論していくべきかもしれません。
単なる精神論だけにとどまることなく、 -
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ネタバレ近年、マスコミの公務員バッシングが激しさを増している。また、公務員をたたいたりポピュリズム型公務員改革を進めたりすることで世論にすり寄ろうとする政治家もいる。これらは理論的・論理的に考えると、公務員の”やる気”を失わせることにつながる。
現在公務員は約345万人おり、さらに政府系企業などを加えると約538万人に達し、雇用労働者数(約5462万人)のほぼ10人に1人は「公務員」であるため、公務員をいかにして動機付けるかは日本全体に関わる重要な問題である。
1.公務員のモチベーションを低下させる要因
①目にみえる待遇悪化
モチベーション理論の一つに、J.S.アダムスらが唱えた「公平理論」が -
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自発的モチベーションの源は「所有感」
やる気主義>反比例してやる気は低下
感情労働>ホックシールド
同質性を基本にしたチームワークから異質性を基本にしたチームワークへ、自分を殺すチームワークから自分を生かすチームワークへ
管理の効果はすぐ表れるのに対し、その弊害はゆっくり表れる
良い人間関係と濃密な人間関係はイコールであるかのように考えがちだ>濃密な人間関係は窮屈さの裏返しであるし、1つ間違うと危険な顔を見せる。>温かさ、面倒みのよさと息苦しさ、不自由さとは文字通り紙一重
マネジャーというものは、自分のやる気や意気込みが強すぎると、その意欲とエネルギーが部下の管理に向かう。またマネ -
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「ノウハウ情報を仲間に教えるか」で、欧米が90%近いのに、日本が50%なのは、残念だけど、理解はできると思った。
曰く、日本人は決まった仕事を決まったメンバーでこなすのは得意だが、新しいプロジェクトを新しいメンバーで進めていくとなるとさっぱりだめなのだそうだ。
新しいプロジェクトを新しいメンバーで運営するには、プロジェクトに対しても、またほかのメンバーに対しても自ら積極的に関わっていかなければならない。日本人はそれができない。プロジェクトの目的を達成するために、また自分の役割を果たすために周囲と力を合わせていこう、他人を巻き込んでいこう、という意思と気迫がたりないのである。
著者の主張では -
Posted by ブクログ
本屋をぷらぷらしていて、タイトルと目次が面白そうだったので買ってみた本。
自己の迷走っぷりに歯止めがかかるかも、という淡い期待もあったのですが・・・。
書いてある内容は、『まぁ、そうだよな~』と共感できることが多く、読みやすい書き方なのでさくさく読める。(ちょっと変な書きぶりの所もあって「??」と思う部分もあったが)
私的には答えを導くきっかけを見出す、というよりも読中そうか~といいながら自分をなぐさめているような感覚を覚えてしまいましたが…。
読んでいて最初に思ったことは、「これって会社の話じゃなくて、学校の話じゃないの!?」ということ。(本文中にもそういったことに少し触れてた部分があっ -
Posted by ブクログ
日本の職場では、「認められること」が少ないことを明らかにし、どの様に行動するかを書いたモチベーション構築の本。
認められなければ好きな仕事も続けられないし、認められれば嫌いな仕事もいつのまにか好きになることもある。新入社員の早期退職などを考えると、企業側も今後、この分野のマネージメントは必須だろう。
認められる側と認める側がWin-Winの関係が望ましいのは言うまでもないけど、特にゼロサムに陥りやすい日本の職場では、Win-Lossを避け、Win-Indifferenceの関係を構築するなどの指摘も面白い。
承認欲求が人一倍強いので、セルフマネージメントしていきたいね。
ちょっと理論先行の気が