太田肇のレビュー一覧

  • 日本型組織のドミノ崩壊はなぜ始まったか

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    長い年月をかけて内側から腐り、突然、巨木が倒れるような、日本の組織の現状を容赦なく描いている。ジャニーズや、ビッグモーターなど事例分析は納得感が高い。処方箋部分が既刊書参照扱いなのは、やや肩透かしだが、一読の意味がある本。

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    2025年08月11日
  • 日本型組織のドミノ崩壊はなぜ始まったか

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    フジテレビ、ジャニーズ、ビッグモーターなど、様々な日本型組織が今なぜ崩壊しているのか。
    本書では、「共同体」をキーワードにその原因を深掘りしていきます。

    著者の主張のポイントは、主に次の点に集約されると思います。
    ・これまでは、共同体型組織の必要条件となる「受容」(メンバー同士の支え合いや包摂)と「自治」(共同体のために自らが責任を果たす)が、いわば権利と義務のように車の両輪の役割を果たしてきた。
    ・しかしながら、「自治」が「忍従」(上からの要求を無批判に受け止める)に変わってしまうと、消極的利己主義や集団無責任体制が蔓延し、組織の崩壊が始まる。

    つまるところ、組織に自治が働かず、一部の権

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    2025年07月07日
  • 日本型組織のドミノ崩壊はなぜ始まったか

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    日本における組織のあり方は世界的に見てかなり特異であること、本来目的集団である企業に基礎集団の要素が入っている。高度経済成長〜の時代は基礎集団として、みんなが恩恵を受けていた。ここまで成熟した世の中において、組織の形だけ時代遅れになっているようだ。

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    2025年05月28日
  • 「承認欲求」の呪縛(新潮新書)

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    SNSが発達したことの弊害ともいえる承認欲求が、現代の日本の問題としてどう顕在化しているのか?
    具体的な事例に基づいて理解し、承認欲求を求めるものたちの心理感を理解できました。

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    2023年12月25日
  • 「承認欲求」の呪縛(新潮新書)

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    承認欲求が満たされれば、逆にその面での危険やリスクを伴うということがよく書かれたものです。
    社会的地位が高い人でも、1つのミスで自殺に追い込まれるなんて言うことがあるそうです。

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    2023年12月11日
  • がんばると迷惑な人

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    がんばると迷惑な人。太田 肇先生の著書。がんばる人はがんばらない人よりも評価されやすい。それはがんばる人はがんばらない人よりも応援したくなるのは当たり前のこと。でもがんばると迷惑な人がいるのも真実。がんばると迷惑な人にがんばらないでと言うのはつらいこと。がんばると迷惑な人ががんばらないでと言われたらきっと傷つく。とっても奥が深い問題なのかも。

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    2022年10月08日
  • 日本人の承認欲求―テレワークがさらした深層―(新潮新書)

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    ■テレワークに切り替えることが困難な理由を深く追求していくと、技術的な問題よりも社会的・心理的な要因が大きな比重を占めていることが分かってきた。その中でも働く人にとってテレワークで満たされない大切なもの。それは、一言でいうと「刺激」である。
     会社に行けば無意識のうちに様々な刺激が得られる。通勤には多少の負担が伴っても、同時に新鮮な空気に触れられ、体を動かせば爽快感が味わえる。職場では同僚や顧客と仕事の話だけでなく世間話や情報交換もできる。その都度、脳は活性化される。
     職場で沈んだ顔をしていたら周囲の人が心配して声をかけてくれるし、悩みを打ち明けられる同僚もいる。時には苦手な人と顔を合わせる

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    2022年07月23日
  • 「ネコ型」人間の時代

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    日本はネコ型社会になるべき!
    猫と暮らしだしてから私の世界は変わりました。今までと違う視点で今を見直すことは必要ですね。

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    2021年08月18日
  • 承認欲求 「認められたい」をどう活かすか?

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    最近、ネガティブワードの承認欲求をモチベーションと絡めてうまく表現していて大変共感した。そう、みんなほめられたいよね!でもそれをあきらめてしまって他人を批判したり、足をひっぱたりしてしまう。やっぱり減点主義より加点主義の方が社会は明るく、よくなると思います。そんなことを思い出させてくれた一冊!

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    2020年02月01日
  • 知識ゼロからのモチベーションアップ法

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    イラスト漫画で、分かりやすい解説
    そうそううまくいかない、即効性はないだろうけど、おっくうに理由をつけずに、まず、やってみよう!という気持ちにさせる本

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    2019年10月29日
  • 「承認欲求」の呪縛(新潮新書)

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    p.48
    ストレートに表現したら顰蹙を買うことがわかっているので、わざわざ迂回する戦略をとり、認められようとしている。それだけ、他者から認められることへの執着が強いからである。

    p.74
    彼はその道の大家である師匠に「いつまでたっても社会的に評価してもらえない」とこぼした。すると師匠は「実力があっても評価されないのは幸せだ。私のように実力以上に評価されるのはどれだけ苦しいか」と答えたそうだ。
    たしかに私の周りを見渡しても、なかなか認められないと嘆く人は何人かいるが、実際に多少なりとも認められた人を思い浮かべてみると、その人が幸せな人生を送っているかといえば、必ずしもそうではないようにみ

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    2019年10月25日
  • 「承認欲求」の呪縛(新潮新書)

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    この本で指摘されている通り、本当に多くの日本人が、「認められたい」「認められなくてはいけない」という状態に陥ってしまっています。

    この呪縛を解くカギとして、著者は
    ・周囲と同一次元で勝負をしないこと
    ・別の大切な世界「もう一つの世界」をもつこと
    ・組織をプロフェッショナルの集団に変えること
    を挙げています。

    まずは、自分の行動が経済によるものなのか、承認を求めてのものなのか、自己実現のためのものなのか、を自覚することから始めることが大切だと感じました。

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    2019年09月21日
  • 「承認欲求」の呪縛(新潮新書)

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    承認欲求の功罪両面が書いてあってよかった。
    そしてSNSのいいねにとどまらず、組織内のいいねにしがみつく中年にまで話を振ることで「最近の若者は」の議論にとどめなかったのは素晴らしい。
    ぜひおじさんたちに読んでもらいたい。

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    2019年07月07日
  • がんばると迷惑な人

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    働き方改革は20年前に取り組まなければいけなかったのかもしれない。

    がんばるとは、努力の量。
    決まった方向へひたすら推し進めること。
    今、必要なのは、努力の質。
    方向性を決めること。
    頑張り続けると、可能性や選択肢を探したり、多様な要素を結びつけたりということが出来なくなる。
    量の差はそれ程着かないが、質の差は無限大に広がる。

    チームワークに必要なのは、異質な能力と主役意識。
    もっとがんばれと言う人と、頑張らなくていいよという人は好対照だけれど、考え方は一緒。

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    2019年05月12日
  • 「承認欲求」の呪縛(新潮新書)

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     「承認欲求の搾取」という言葉が目についた。おそらく「やりがい搾取」と同種の言葉であろう。

     承認を受けたいが為に右往左往するのでは、振り回されて疲れ果ててしまう。それをどう中和するか、そして適度な距離を取りえるのか。

     

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    2019年04月30日
  • ムダな仕事が多い職場

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    今までいろんな生産性や効率化の本を読んで、なぜ日本が生産性が著しく低いのか、
    なぜ長時間労働なのかそれでいて著しく賃金が低いのか、なぜ社員の満足度が低く幸福度も低いのか、簡単な解決方法が見当たらなかった。
    原因はそれぞれ書かれていて解決する方法はあるが、日本の社会の慣習、会社の仕組み、法律、全てが複雑にからみあっていて解決できない絶望的な気持ちになる。
    個人的には雇用の流動化が1つの突破口だと考えていた。
    それがこの本で明確に書かれていて非常に納得した。
    多くの企業で生産性の向上をうたって現場は改善を重ねるが、本書にも書かれている通りそれでは劇的に生産性が向上しないだろう。
    本書で書かれている

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    2018年11月04日
  • ムダな仕事が多い職場

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    目から鱗だ。
    ■日本企業では入社した直後から「ホウ・レン・ソウ」,すなわち上司に対して常に報告,連絡,相談をするように指導される。ところが「ホウ・レン・ソウ」を徹底して求める管理職の指導は,欧米人の目からすると細かいところまで管理する「マイクロマネジメント」そのものに映り,しばしば嫌悪される。
    ■欧米などではマニュアルはあくまでも作業者が参考にすべきものという認識であり,状況によって臨機応変に対応することが求められる。それに対して我が国ではマニュアルを絶対視し,厳格に守ることが要求される。さらにマニュアルに書かれていない部分まで推測し,それに従おうとする。
    ■人事評価についてもわが国ではより細

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    2018年04月15日
  • 公務員革命 ──彼らの〈やる気〉が地域社会を変える

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    公務員の”やる気”に着目して現在の公務員界の課題を解決する方策を提言している。

    まず、公務員でない住民やマスコミに対して、公務員叩きやバッシングが公務員の”やる気”を削ぎ、結果的に住民の損失につなげているという指摘。
    私自身公務員なので、こういった発言があることに救われる。
    そして、自律・承認・夢を「超やる気の三要素」として国内の役所や海外の事例も紹介しながら、制度改革の方向性を示している。

    全公務員に読んでほしいし、自分の所属する組織を少しでも改善していこうと思えた。

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    2017年09月30日
  • 個人を幸福にしない日本の組織

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    著者の言う通りだと思います。にしても日本の組織は変わらない、変わらないという力が強力に働く。なんでだろう。

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    2016年04月17日
  • 日本人ビジネスマン 「見せかけの勤勉」の正体 なぜ成果主義は失敗したか

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    201603/

    そもそも「やる気」は、何らかの原因(理由)があって生まれるものであり、原因抜きのやる気はあり得ない。/
    例えばスポーツでも楽器の演奏でも、上手にできたときはたいていリラックスし、無心になっている。だから「無心になれ」とか「リラックスしてプレーしろ」と言う。しかし、たまたま無心になれたから良いプレーができたのであって、無心になろうと思っても簡単になれるものではない。そもそも無心になろうと意識していること自体、無心になれていない証拠である。実績を残して自信をつけるとか、場数をこなすといった条件を整えることではじめてリラックスし、無心になれるのである。/
    やる気もそれと同じだ。サラ

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    2016年03月04日