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Posted by ブクログ
著者が描く理想の公務員像・役所像と自分のそれとが近く、かなり深い共感をもって読めた。
公務員をテーマにした本は、霞ヶ関の官僚についてのものが多い(気がする)中で、市町村の職員にフォーカスを合わせている点も評価できる。
安易な「民間の手法を官公署にも取り入れるべし」型の議論になっていないところもイイ。もちろんそのような議論が全くないわけではないけど、民間と官公署の違いを論じたうえで、何が公務員に適した方法かを検討しているので、かなり説得的。「欧米では~」式の話も結構多く出てくるけど、他のそのような議論展開にありがちな嫌味はない。むしろ、なんで日本でそれをやらないんだ!と歯がゆくなるばかりである。
最終章では転職支援やヘッドハンティング、副業、兼業を認め、職員個人のモチベーションを上げれば役所が活性化するはずだという、かなり刺激的な議論が展開されている。どの案も決して荒唐無稽ではない。十分検討する価値がある!
若手公務員が読めばモチベーションアップになるし、管理職が読めば効果的な組織運営を根っこから見直すきっかけになるであろう良書。
Posted by ブクログ
本書では、現行の地方自治体の人事制度の問題点を挙げ、どうすれば自治体職員の士気が上がる制度になるか、ということについて論じている。現行の人事制度は、個人を組織の中で管理する制度であるので、地域にとってプラスになる行為であっても、組織の行動原理から外れた行為を、職員が取りづらくなり、職員の士気が頭打ちになる制度であると指摘している。その上で、筆者は職員の「やる気」を生かすためには、職員個人の仕事の範囲を明確にすること、仕事のプロセスよりも成果を管理すること、職員個人の仕事に自律性を持たせることをすべきであると主張している。
筆者の主張は理解できるが、筆者の提案の実現可能性には疑問がある。例えば、我が国は集団で仕事を行うことが多いので、個人の仕事の範囲を明確にできるかどうかという問題がある。さらには、筆者が主張する「あいまいな」人事制度は、確かにやる気のある職員にとってはいいかもしれない。しかし、やる気のない職員が、仕事をしなくなるのではないか。
いろいろ述べたが、公務員の人事制度の問題点が、分かりやすくまとめられている点は評価できる。
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