太田肇のレビュー一覧
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基本、人を相手にした仕事をしてきたので、「ありがとう」と言われたときはうれしくなり、またがんばろうと思える。反対に(アンケートなどで)批判されるとやる気をなくす。
これって承認欲求?と思い、読んでみました。
最初に
「承認欲求は本来、人間の正常な欲求の一つである。(中略)承認欲求があるからこそ人間は努力するし、健全に成長していくといっても過言ではない。また、ほかの人と協力したり、助け合ったりする動機も承認欲求から生まれることが多い。」
とあり、著者は承認欲求そのものを否定しているのではない、とわかりました。
「ほめる」と「認める」の違い、など、なるほど、と思う点も多かったです。
仕事につ -
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ネタバレ承認によって得られたプラスの効果が、あるきっかけでそのままマイナスに転化していくのだ。まさに「山高ければ谷深し」である。
(社内表彰で)500万という高額の賞金を受け取った営業社員〜(中略)「これからもっと頑張ります」〜(中略)「違うよ。君の過去に感謝したいだけなんだ。将来の貢献を期待して表彰したのではない」〜(中略)
→承認欲求の呪縛の要素のうち、「期待を下げる」についての一コマ。ありがちすぎて、考えさせられる。
承認欲求により不正も隠蔽も引き起こされる。
それがら今の日本企業のメンバーシップ型だとなおさら起こると言う。専門性を持たない代わりにさまざまな業務をするため、自己効力感が低いこ -
Posted by ブクログ
人が元来持っている承認欲求を如何にしてうまく突いて、ヤル気を引き出すか?が書かれた内容。
承認欲求を「表」と「裏」とに分けて、著者の持論が展開されており、
正に大学教授が書いたと思えるようなアカデミック寄りの内容の本ではあった。
一般的な意味で「人に認められたい!」という承認欲求は本書では「表」。
人のヤル気を引き出す手段は当然色々あると思うが、
大変手っ取り早く、かつ効果的にという観点から、承認欲求を引き出すことの有用性を感じた。
中でも日ごろから良いと思った行動や成果をほめること。
これはすぐにでも取り掛かることができるものであり、心がけようと思った。
面接の時にも必ず求職者さんに承認 -
Posted by ブクログ
SNSの普及とともに人々に多く知られるようになった「承認欲求」という言葉。これまで注目されてこなかったこの欲求が人間にとっていかに大切なものであるかを認めながらも、その危険性や弊害などを中心に本書は記されている。
ご多分に漏れずワタクシも最近知った言葉だったため、承認欲求には自己主張の暴走的なイメージがあったが、実際は全然違った。誰にでも備わっているものであり、誰もが陥りかねない欲求なのだと理解した。幅広い解釈から、イジメやパワハラの被害者の意識構造に結びつけているところは、やや強引な気もするが、従来の同問題に対するアプローチよりはずっと妥当な気がする。
ただ、この問題を完全に解決するのは正 -
Posted by ブクログ
こうしてみると会社組織の在り方は、大転換期に入ってるようですね。個人の自由度が増せば増すほど、経営のリスクは増大しているように思います。個人の権利、主張を過度に尊重しても、それに見合う義務が果たされるのか?従業員のモチベーション向上ばかりに目がいってて、とても違和感があります。そもそも仕事をして対価を得るのだから、その時点でプロフェッショナルですよね。
モチベーションは各人が自身で上げる努力をしていくのが筋ではないのかなあ?何でも会社に依存するのは、個の弱体化が進むんではと憂鬱になりますね。日本が特異な環境にあるのは理解しますが、世界の働く人々と比較した研究成果があれば、読んでみたいですね。