太田肇のレビュー一覧

  • 何もしないほうが得な日本 社会に広がる「消極的利己主義」の構造

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    まだ読んでいる途中ですが、惹きつけるタイトルです。確かに実感としても腑に落ちます。あとはこの本のタイトルが、如何にして何もしないで得をするかのノウハウ提供に進むのか、あるいはそんな日本を変えるためにはどうすべきかに進むべき論に進むのか、楽しみです。何もしないで得するとは、
    何かをすることが、得をとりそびれるという意味で機会損失になるという倒錯した世界。そのコストを負担しているヒトが何処かにいるのでしょう。結局得すると思って何もしない全員がそのコスト負担してる(する事になる)のかも。

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    2024年09月01日
  • 何もしないほうが得な日本 社会に広がる「消極的利己主義」の構造

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    『静かに退職する若者たち』で紹介されていたため購読。
    損得勘定した結果、今はしないほうが良いよねという合理性は分からなくも無いが、将来的に考えたらしたほうが良いという考えが必要だと感じた。
    働いていても思うが、言ったもん負けの文化があると、誰も新しいことを言わなくなってしまうので、するほうが得、言ったもん勝ちのような仕組み作りをしていきたいと思った。
    起業精神も、年々歳をとるに連れてチャレンジ精神が減ってしまうグラフはショックを感じた。

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    2024年07月22日
  • 何もしないほうが得な日本 社会に広がる「消極的利己主義」の構造

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     なぜ学校で生徒たちは誰も手を挙げないのか、なぜ失敗を恐れず挑戦する人が少ないのか。やる気のない人が増えたからではなく、日本の構造上の問題と著者は指摘する。解決策としては、面倒がらずに小さな声からでも少しずつ変えていこうと行動することに尽きるのだろうか。ゴールまで遠すぎてモチベーション維持が困難と思ってしまう。私自身、やった方が結果として自分にプラスになると気づいたのはごく最近。それでも周りの空気を読んでからでしか手を挙げられない。染みついたマインドは容易には変えられない。

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    2024年06月24日
  • 何もしないほうが得な日本 社会に広がる「消極的利己主義」の構造

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    いわゆる「フリーライド」の問題を組織面から考察したもので、目の付け所は面白い。が、決定的な視点が一つ欠けている。それは日本社会は「相互監視による暗黙の強制力」がベースになっていることである。個人が組織に溶け込んでいるから嫌なことでも進んでやるのではなく、仲間の目が気になるから嫌々やっているだけである。逆に他人の目が気にならない場面では日本人はモラルも何もなくやりたい放題である。これはここ30年の話ではなく、おそらく江戸の昔から日本人に根付いてきた文化だ。最近その非合理な面が可視化されてきたのは、組織が流動的になって仲間の目が利きにくくなっているからに過ぎない。この視点で見ると、最終章の対策で効

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    2023年10月22日
  • 何もしないほうが得な日本 社会に広がる「消極的利己主義」の構造

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    「消極的利己主義」の構造を平易に文書化していることや、「するほうが得」な仕組み・処方箋(目新しさは皆無だが)を提示しているところは一応認めるが、大事なのはその先で、その実践の施策が全く語られていない。処方箋まででは絵に描いた餅で、それを人々が美味しいと食べさせる施策(実行力)と継続運用・PDCAが不可欠なはず。そこを語らなければ意味がなく、日本の社会政策を研究している学者先生の底の浅さが見える。

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    2023年08月14日
  • 「ネコ型」人間の時代

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    「ネコ転」
    というタイトルのほうが良かったのでは?笑
    くどいくらいの「ネコ型」説明でしたが、
    とても納得できました。
    でもなあ…
    この本にも書かれているとおり、
    かけ声だけで、
    ホントは組織はイヌ型を求めている、
    ような気がするもんなあ…

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    2023年03月24日
  • 同調圧力の正体

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    「何もしない方が~」と同様、事象の説明には納得感があるものの、解決に向けた対応策の章はイマ一つ。フラット化によってタテの圧力が弱くない、ヨコの圧力が高まりつつある社会風潮はまさにそのとおりだと感じました。

    もはや、社会が一回ダメにならないと再生できないのではなかろうか。。。と思わせます。

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    2023年01月27日
  • 何もしないほうが得な日本 社会に広がる「消極的利己主義」の構造

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    沈みゆく日本の必然が、そのロジックが、実に分かりやすく説明されている。「経営リーダーのための社会システム論」とともに必読だ。

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    2023年01月24日
  • 何もしないほうが得な日本 社会に広がる「消極的利己主義」の構造

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    キャッチーなタイトルに惹かれて読んでみました。「何もしない方が得」という課題はなるほどそのとおりで納得感な一方、「するほうが得」にするために提示された対策案はあまり目新らしいものではありませんでした。

    日本社会はもはや詰んでいるのでは、と思わせます。

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    2023年01月21日
  • 何もしないほうが得な日本 社会に広がる「消極的利己主義」の構造

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    「何もしない方が得な日本」の現状分析が第1章から第4章、「するほうが得な仕組み」づくりを提言するのが第5章という構成。

    多くの人にとって、何もしない方が得なため動こうとしない人が多いのは感覚的にわかっていると思うので、この本の読者の需要は、「する方が得な仕組み」づくりという、いわば処方箋にあると思う。だから、「するほうが得な仕組み」を提言する第5章の内容について内外の成功事例を多く紹介するか、現状分析を半分、処方箋を半分にするなど構成にしてほしかった。

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    2022年12月11日
  • 何もしないほうが得な日本 社会に広がる「消極的利己主義」の構造

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    自分で言うのもなんだが、子供の頃から損な役回りをついつい受けがちで、タイトル見て、そうだそうだ!とジャケ買いしてしまった。
    まあ、書いてあることにタイトル以上の驚きはない。要するに、公務員も会社もPTAも町内会も、日本の至るところでムラ感(一定期間は基本そこから動かない)、空気読め感が強すぎて、頑張って何かしても叩かれるのだ。
    著者なりの処方箋に踏み込んでくれているのは有難く、ジョブ型雇用も一つとして、ムラの解体、個への分化と理解した。やることやってんだから、あとは自由にしてていいでしょ?という状態。それは一理ある気がした。

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    2022年11月20日
  • 日本人の承認欲求―テレワークがさらした深層―(新潮新書)

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    テレワークにより日本でも外部思考のコスモポリタン型の人が徐々に増えてきたというところが印象深かった。
    自分としてもそういった方向に移行していきたい。

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    2022年09月13日
  • 日本人の承認欲求―テレワークがさらした深層―(新潮新書)

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    快適だったテレワーク。でもコロナが少し落ち着いた頃、なぜか無性に出社したくなったのは何故か?の謎がようやく解けた。偉さを見せびらかしたい管理職、という表現にはやられた。

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    2022年08月04日
  • 日本人の承認欲求―テレワークがさらした深層―(新潮新書)

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    ネタバレ

    日本は、世界基準からずれている国だなと感じる本。以下、内容の抜粋。


    ・日本でテレワークが捗らない理由は、社内で得ら
     れるはずの承認欲求(誰かが褒めてくれるなど)が
     満たされにくいから。

    ・欧米:成功体験→自己肯定感UP
     日本:成功体験+承認→自己肯定感UP
      (日本人は承認欲求に囚われている)

    ・会社とは?
     欧米
      →能力・業績が評価される場所
      →働いて収入を得る場所
       (評価=給料を上げろという感覚)
     日本
      →全人格的に評価される場所「共同体型組織」
        ※忠誠心などが評価される場所
      →承認欲求を満たす場所
       (評価=承認されるという感覚)

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    2022年05月15日
  • 日本人の承認欲求―テレワークがさらした深層―(新潮新書)

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    承認欲求は程度の差はあっても誰にでもあると思いますし、自分自身にも実際にありました。
    ただいまはそのような欲求を満たすよりも、自分の本当にやりたいことを自分に許される制約のなかで精一杯やりたいです。

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    2022年05月01日
  • 「承認欲求」の呪縛(新潮新書)

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    「承認欲求」がもたらすポジティブ・ネガティブな側面、また対処法について、さまざまな事例を取り入れながらの説明が、とても分かりやすかった。ふだん誰もが感じている事を、うまく言語化してくれた感じ。

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    2022年01月04日
  • 同調圧力の正体

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    このコロナ禍であらためて注目される同調圧力の本ということで、手に取った。

    昭和〜平成〜と流れる中、時代や環境が変わるとともに同調圧力が足枷になってきたということ、縦でなく横からの同調圧力が増えて来たという流れを、この本を読むと実感する。

    同調圧力が無くならない理由は共同体主義にある、ということは、この先を生きる上でも意識しておかないといけないと感じた。

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    2021年12月16日
  • 同調圧力の正体

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    コロナ禍で明らかになった新たな同調圧力の正体を「タテ(秩序)からヨコ(正義)」に変わったという視点で、日本でこれまで問題となっていた同調圧力とは何なのか、日本社会の歴史的背景やコロナ禍で露呈した日本の課題を明らかにしています。
    著者指摘のとおり、現状のこの変化は十分理解できるところであり、その特徴も注意しなければならないところでしょう。最後に、同調圧力に対処するための戦略を提案しています。難しい面も多いのですが、参考にしたいと思います。

    ▼同調圧力の背景にある3つの要因
    ①閉鎖性
    ②同質性
    ③未分化
    ・閉鎖的、同質的な組織や集団は共同体になりやすく、さらに個人が未分化だと同調圧力に無防備であ

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    2021年12月05日
  • 同調圧力の正体

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    同じ背景を持った日本人ばかりの組織の中で暮らしているから同調圧力が強くなる。
    一つの共同体に依存せずに、いくつも居場所を見つけることが大切で、今のインターネットを使用して世界中の人と繋がれることを活用したい。
    日本だけではなく、世界にコミュニティを作ること。

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    2021年11月06日
  • 「ネコ型」人間の時代

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    いわゆる指示待ち人間的な「イヌ型人間」ではなく、型にはまらない「ネコ型人間」が今後の社会では重要になってくる、という内容でした。
    子どもは大人の言うことを聞いていると褒められる、ということを経験してきてるのでイヌ型人間になるのも仕方ないですね。

    重要というよりはイヌ型人間は社会から淘汰されるだろうといった感じです。
    実例を要所に上げてるのでわかりやすいです。

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    2021年04月07日