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橘玲氏推薦! 貧しいニッポン、働かないおじさん、無気力な若者、進まない女性活躍……。実態とは裏腹に、「失敗を恐れないチャレンジ」「イノベーション」といった威勢のいいスローガンが虚しく響く。なぜ、ここまでに理想と現実がかけ離れてしまっているのか? 乖離の理由は、多くの日本人が消極的利己主義――すなわち自己利益と保身のために、現状を変えないほうが得だという意識を潜在的に持っているためだ。多くの日本人は、その事実に気づいている。しかし、あえて口にはしなかった日本人の胸裏に隠されたタブーを、本書は大規模アンケート調査により浮き彫りにする。そして、その背景にある「全体主義のパラドックス」についての打開策を提示する。日本の組織が積極的に挑戦する空気を生むために、必要なこととは?
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Posted by ブクログ
何回か出てきたエピソード
著者が働く大学で、
大学生の少人数クラスに、
留学生や帰国子女が2、3人入っていると、
彼ら彼女らは臆せず自由に発言し続けるので、
他の学生も次々と発言をするようになる。
空気が変わる。
という話が、リアルでいちばん面白く感じた。
そうでない場合、
最初に学生が自分の意見を主張したり、
ウケをねらったた発言をすると、
教室がシラッとした空気になり、
沈黙のクラスができる。
だそうで、こちらが典型的だそうです。
しくみや、一人一人の考え方や態度や能力を変えるのは難しそうだなあと思いますが、
もう少し本気で多様性を受け入れてみることなら、
できるのではないかと思いました。
皮肉的なタイトルでしたが、
思ったより軽く読めました。
未来に期待を持ちたいです。
Posted by ブクログ
同僚が貸してくれた本。著者は、同志社大学政策学部教授で、組織研究が専門の方。
企業や学校や町内会などで、率先して動こうとする人が減っている背景には、イジメ問題が起きた学校の校長が「うちの学校にイジメはない」と言い切るような、根拠のない楽観主義と、それに基づいた素朴な全体主義による組織の運営体制がある。全体と個の対立など存在しない、という建前のもとでは、役割を求められることは負担ととらえられ、何もしないほうが得という態度になりやすい。それは一見消極的な態度だが、実際には自らの利益のために他者を攻撃するような激しい態度と、利己的という点では同じことである。しかし、そういう態度を個々人がとるようになってしまったのは、それぞれの人々が悪いのではなく、そのシステムを放置し続けた側にある。みんなが、何もしないほうが得という態度を続ければ、組織は維持できない。ではどうすればいいのか。企業も学校も町内会も職能団体も、自らの権益と影響力を維持するために資格制度や登録制などのハードルを新たに設けて個人を抱えこもうとしているが、それではダメだ。まず、各企業に委ねられてきた、社員全員にある程度の生活を保障する仕組みは、社会保障の本来の担い手である国や自治体が中心となるように社会全体を設計し直す(ベーシックインカムの導入など)。その上で、企業や学校などは、所属している各々の社員や学生が組織内だけでなく、広く世界で活動できるようにその枠をゆるやかにし、また、多様な人材を外部から積極的に受け入れ続けるべきだ、ということを著者は主張する。
連日残業し続け、連休も滅多にとれず、公休日も職能団体の会議などに時間を取られ続けている日々を延々と送っている身からすると、うんうん、と頷けるところが多く、しかし、そんなふうに今更この社会は変われるのかなあ? どうせ無理でしょ? と醒めた気持ちになってしまうのも正直な読後感でもあり。まあでも、自分の所属するいくつかの組織を少し客観的にみることはできたかな。
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