何もしないほうが得な日本 社会に広がる「消極的利己主義」の構造

何もしないほうが得な日本 社会に広がる「消極的利己主義」の構造

950円 (税込)

4pt

橘玲氏推薦! 貧しいニッポン、働かないおじさん、無気力な若者、進まない女性活躍……。実態とは裏腹に、「失敗を恐れないチャレンジ」「イノベーション」といった威勢のいいスローガンが虚しく響く。なぜ、ここまでに理想と現実がかけ離れてしまっているのか? 乖離の理由は、多くの日本人が消極的利己主義――すなわち自己利益と保身のために、現状を変えないほうが得だという意識を潜在的に持っているためだ。多くの日本人は、その事実に気づいている。しかし、あえて口にはしなかった日本人の胸裏に隠されたタブーを、本書は大規模アンケート調査により浮き彫りにする。そして、その背景にある「全体主義のパラドックス」についての打開策を提示する。日本の組織が積極的に挑戦する空気を生むために、必要なこととは?

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何もしないほうが得な日本 社会に広がる「消極的利己主義」の構造 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     同僚が貸してくれた本。著者は、同志社大学政策学部教授で、組織研究が専門の方。
     企業や学校や町内会などで、率先して動こうとする人が減っている背景には、イジメ問題が起きた学校の校長が「うちの学校にイジメはない」と言い切るような、根拠のない楽観主義と、それに基づいた素朴な全体主義による組織の運営体制が

    0
    2024年08月13日

    Posted by ブクログ

    何回か出てきたエピソード

    著者が働く大学で、
    大学生の少人数クラスに、
    留学生や帰国子女が2、3人入っていると、
    彼ら彼女らは臆せず自由に発言し続けるので、
    他の学生も次々と発言をするようになる。
    空気が変わる。

    という話が、リアルでいちばん面白く感じた。
    そうでない場合、
    最初に学生が自分の意

    0
    2024年05月19日

    Posted by ブクログ

    企業経営者、政治家、社会学者はチャレンジ・挑戦が必要であり、イノベーションなくして未来なしという。しかし、声高に言われ続けているが我々の社会は皆が新しいことにチャレンジしている社会だろうか?そういう問いに一定の見方を示してくれる本でなかなかよかった。「見せかけの勤勉」、「忠誠の演技」、「働かないおじ

    0
    2024年04月04日

    Posted by ブクログ

    表題のインパクトに比較すると内容は知っていた内容が多かったような印象

    出る杭にそもそもなりたくないという無気力層が多いとなると日本も危うですね

    その一方で徐々に起業する人も増えている。この2つを分けるのは何か?素養?強烈な体験?

    出る杭を奨励するインセンティブを電気の節約要請とピーク料金で説明

    0
    2023年05月17日

    Posted by ブクログ

    出る杭は打たれる日本社会に順応した人々は、積極的に動かない、かといって全く仕事をしないわけではない。分別を知った人が多すぎるのが問題なのはわかるが、ではどうしたら打開できるのか、という面からは本書の提言は理想論というか現実打破には弱い気がした。

    0
    2025年10月19日

    Posted by ブクログ

    内容はライトであまり深い考察には至っていないけど、その分読みやすい。同調圧力をぶっ壊すためには多様性が必要というのには、閉鎖的なクソ田舎で男尊女卑にまみれて生きてきた身からすると納得するが、「出る杭」側はその組織や共同体にもはや期待をもたず外にいくだろうし、出る杭を打つ側は、その必要性を感じないまま

    0
    2025年07月14日

    Posted by ブクログ

    共同体の空洞化
    消極的利己主義
    個と全体の利害対立を認めないという建前
    「公」を装う「私」

    個々の指摘は鋭いが,現状分析としてはやや一貫性に欠ける。解決策が抽象的もしくは現実性がない。

    同調圧力に関する著作もあるようなので読んでみたいとは思う。

    0
    2025年06月09日

    Posted by ブクログ

    何もしない方が得な状況に陥っていることにはひどく共感。利己的主義、組織の利益よりも自分の利益を重視しながら、表面的には忠誠心のあるように振る舞うのはすごくわかる。
    ただ対策のところは一般論で腑に落ちない点が多かった。

    0
    2025年02月13日

    Posted by ブクログ

    まだ読んでいる途中ですが、惹きつけるタイトルです。確かに実感としても腑に落ちます。あとはこの本のタイトルが、如何にして何もしないで得をするかのノウハウ提供に進むのか、あるいはそんな日本を変えるためにはどうすべきかに進むべき論に進むのか、楽しみです。何もしないで得するとは、
    何かをすることが、得をとり

    0
    2024年09月01日

    Posted by ブクログ

    『静かに退職する若者たち』で紹介されていたため購読。
    損得勘定した結果、今はしないほうが良いよねという合理性は分からなくも無いが、将来的に考えたらしたほうが良いという考えが必要だと感じた。
    働いていても思うが、言ったもん負けの文化があると、誰も新しいことを言わなくなってしまうので、するほうが得、言っ

    0
    2024年07月22日

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