あらすじ
会社が危機の時、全社一丸になろうとしてはいないか? かつて利点だった日本企業の「まとまる力」が、いま社員一人一人の能力を引き出すことの大きな妨げとなり、組織を不活性化させている。必要なのは、まず組織や集団から個人を「引き離すこと」なのだ。働き方をドラスティックに変え、個の力を充分に活かすための大胆な提案。
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Posted by ブクログ
ムダな同調圧力や、有形無形の一体感重視ドグマが、もっとも手の遅い者に組織の効率をチューニングしてしまう元凶だという指摘は、一面では正しいと思う。
しかし、経営学の先生は、仕事を個人に紐付けろとよく言うのだが、実際のカイシャの仕事は「まとまって」一つのストリームにしないと体をなさないものも多い。カイシャは資金調達を成すためだけに作られたのではない。単純に、一人ではできないことを多人数のチームでやるために組成された、という面も多いと思う。
そういうたぐいの仕事をおこなうとき、「軍隊」のような組織構成が必要となる企業もまだまだ多いのだ。
Posted by ブクログ
日本人は個人と組織が未分化なため、パワハラやエンゲージメント低下、不祥事の蔓延などの病理の源になっているとのご指摘。読み手を非常にもやもやさせる、よい観点。大枠の主張には同意。
ただ、なぜ日本だけに集団的無責任がはびこるのか。歴史や文化の掘り下げがなく、消化不良。日本人は個として独立していない、分化すべきだ、だけでは処方箋にならない。