くわがきあゆのレビュー一覧
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ネタバレ10年前見知らぬ少年に父が殺害され不運な生活を送っていた美桜が、遺体として発見された双子の妹の生前保険金殺人の疑いを晴らすべく奮闘する話。
結果的に父も母も妹の妃奈も失ってしまって可哀想だな…と思ったけど、美桜自身は身内がどれだけ亡くなっても悲しみに明け暮れることがなかったし、妃奈の疑いが晴れたときに、無実が証明された事に対して喜んだのではなく、自分と同じ可哀想で不運な人間側だと分かった事に対する喜びだったのが、不気味で怖かった。
(今思えばこれも全部ラストシーンの伏線だったんだろうな~)
美桜の一家を殺した犯人に関しては、そもそも翔だと思い込んでたし、しかも、いやいや分かりやすいってこれ -
Posted by ブクログ
深くハマれなくても、仕掛けの巧さは読み進めるほどに伝わってくる。
十年前に父を通り魔に殺され、母も失踪し、別々の親戚に引き取られた小林姉妹。妹・妃奈が遺体で発見され、さらに保険金殺人の疑惑まで浮上する中、姉の美桜が妹の潔白を証明するために動き出す。第21回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作です。
こちらの著者さんの作品は初めて読みました。「このミス」大賞受賞作ということもあり興味を持って手に取りましたが、正直なところ自分自身は深くは入り込めなかった印象です。しかし読み進めながら、ミステリーとしてさまざまな仕掛けが施されているのは感じられ、ミステリー好きな方であればおおよ -
Posted by ブクログ
サイコパスミステリー!
歪んだ愛情が狂気。
冒頭のメッセージの
「愛情の反対は憎しみではなく無関心である」
が刺さります。
そさらに叙述トリックを使ったミスリード&どんでん返しが楽しめました。
ストーカー被害にあっていた後輩の萌香が刺殺体で発見。
その犯人を突き止めるべく千秋は萌香の格好を真似して、彼女の通っていた大学やバイト先に潜入します。
彼女を殺したのは誰なのか?
なんで、千秋が萌香の格好を真似して捜査するの?
って思いっきり違和感ありますが、本作では、それが歪んだ愛情を受け取りたいため...
そして、容疑者を突き止めていきますが..
もう一つのストーリが、ブラック企業に勤める杏。
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Posted by ブクログ
“殺人鬼”つながりでこの一冊。
阿津川辰海さん
木爾チレンさん
櫛木理宇さん
くわがきあゆさん
結城真一郎さん
という豪華執筆陣に惹かれて手に取りました。私にとってまるで福袋みたいでした。
流石どの話も面白い。そしてさくっと読めてしまう短話集。
この中で私が好きな話は阿津川辰海さんの『シリアルキラーvs.殺し屋』
古書店に勤める男を一ヶ月以内に殺して欲しい。という依頼を受けた殺し屋のお話。
あまり話すとネタバレになってしまうから話せないけれど、流れる空気感がチルい。殺人鬼と相対する空気感ではないの。緊迫してる場面のはずなのになぜか緩く感じてしまう。不思議な温度をもった物語でした。