くわがきあゆのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリアルキラー目線短編集。読み心地は悪いですが、読み応えアリ、面白かったです。殺人も強姦も色々盛りだくさんなので、小学校NG。
阿津川辰海「シリアルキラーvs.殺し屋 」
カメラマン兼殺し屋の俺の今回のターゲットは体はでかいが人畜無害そうな男。しかし、気付くと俺はヤツの家の地下に裸で拘束されていた。
木爾チレン「脳JILL」
その女子高生は自殺幇助や教唆、殺人で逮捕され、供述を取られている。音の依存症になったらしい。最初はUFOキャッチャーで景品落ちる音。そのうち音の欲求はエスカレートして…。
櫛木理宇「テキストブック・キラー」
眞悟は父親に虐待され育ち、どうやらその影響で脳が性格を変えたらしく、小6で強盗殺人、33歳で既に3人殺し、出所したところ。そこには獄内の眞悟と文通していた春奈が迎えに来ていた。
くわがきあゆ「私の伴侶」
友だちいなかった俺は唯一好きだった女の子のことを考えながら父親と漁をしていた。ここの海は自殺の名所で時々網は遺体を巻き上げる。最近、少し頻回気味なのだが…。
結城真一郎「ご乗車の際は」
相手の生殺与奪を持っていると思うと昂奮する私は虫から始まりやがて人を手にかけ、少年院で過ごし、出所後はアルバイトから始め、タクシー会社に就職し、今は個人タクシー運転手。もちろん、更正したわけでは、ない。しかし今夜の客は同種かもしれなくて…。 -
Posted by ブクログ
5本の短編からなる一冊
これは書店で見かけて気になり購入の一冊
どのお話も興味深く読んだ
面白いといっていいのかわからないけど
一番心に残っているのは
「シリアルキラーvs.殺し屋」
何人もの人を手にかけている二人が
言葉でのやりとりが以外にも考えさせられる内容で
お話に引きずり込まれた
最後の二人のやりとりはなんだか切なさが残った…
「テキストブック・キラー」
これもなんとも言えない読後感だった
内容自体は引き込まれたんだけど
最後まで読むとなんとも言葉にしがたい感情が残る
そんなお話だったなと
一冊読み終わって…
帯には
悪を描いた…
とあるけど
確かに悪が描かれているんだけど
悪とひとくくりにするには何とも言えない感覚がある
一冊だった… -
Posted by ブクログ
ネタバレ4.0
車を運転する時はもしどれだけ急いでいても、どれだけ相手が鈍臭くても煽らないと決めました。この煽り運転常習犯たちの心情がリアルに描かれており言動が異常すぎて自分が同じようになるのは絶対に避けるべきだと思いました。
ミステリーとしての位置づけだとかなり評価の高い作品だと思います。サイドストーリーもストーリ性があり好きでした。
「先生と罪」、その名の通りこの作品に登場する先生たち全員が空いた口が塞がらないくらいイカれていてゾクゾクしました。
イメージ的に先生はしっかりした生徒の模範となる人格者という位置づけですが、生徒の方がよっぽど純粋でかわいげがあると感じました。
一回目の人物の説明は全て建前でもう収集がつかないくらい先生という立場でも危うい思想を持った人物になりえるということが恐ろしいです。
そんな中でまだ庄司先生とか滝川教頭とかなら受け入れられても、最後のあの冒頭からある伏線回収はほんとに驚きました。これは絶対このミスなだけあります。 -
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ネタバレ転職で入社した令祥は教育担当の工藤になりたいと願う。BL的要素かと思いきや本人を真似ていき、本人になろうとしてる節がある恐怖。令祥怖いなー、工藤大丈夫かよと思ったら令祥は工藤に刺し殺される。
工藤の新卒時代に話は移り、社長秘書の理央は自分に好意を寄せてくる工藤に無理難題を言い振り回していた。理央は仕事場でも人の気持ちを顧みず傍若無人な発言をして同僚たちを辞めさせたりしていた。理央もかなりの鬼畜だなと思ってが…理央が髪を切った途端、言い寄ってきていた工藤が当然冷たくなる。理央がなぜだと問い詰めるも態度は変わらず。
また、工藤の祖父母と父親も死に母親も失踪していた。失踪した母から話を聞く刑事の梨野と涼吾。梨野が黙秘を続ける工藤に喉を噛み切られる事件が発生。その真実は梨野が工藤の母久美子を罵倒したためだった。
まさかの強烈すぎる母への愛というか信仰が工藤の奥底の恐怖。母を傷つけるものは排除。理央が髪を切って母に似てなくなったから無視。そしてそこまで母を崇める工藤を凄いと思える涼吾も実はマザコン。
とんでもない展開ですわ。 -
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「キモーい」
大きな声がした。彩葉を中心とした女子の一団がこちらを見ながら笑っていた。千秋は秋はじんわりと胸が温かくなった。狙い通り、彼女は愛の対象を同じクラスの自分へと切り替えたようだった。教室で大きな愛が育まれつつあった。
あの男が萌香を殺した。
殺した。
その行為は愛の完成形といってよかった。相手へ全神経が集中した結果だ。犯人は身のうちの激しい愛に煽られて、日本で最も重い刑罰が科される可能性のある犯罪行為にまでためらわず進んでいった。
千秋は確信した。彼のような人間なら、自分が満足する量の愛情を注いでくれるに違いない。彼が自分の運命の人だ。
そうだ、嫌というほどわかっている。何かが目の前にあるだけで、比較対象となってしまうことは。どれだけ明るい道を歩んでいても、先に進む人間がひとりいるだけで、自分の目の前には影が差してしまうのだ。
姉が自分より先に生まれ、前を歩いていたこと。それが杏にとっては最大の障害であり、不運だった。
優しさは、無関心の次に薄い感情だ。相手のことがどうでもいいから優しくできるのだ。誰もが千秋の心の表面を撫でていくだけで、情熱を持って奥までは踏み込んでこない。
息をするのも忘れて少年の話を聴いている中で、千秋はあることに気づいた。大小の差こそあれ、少年につけられた傷はどれも同じ形をしている。
×の形だ。
胴体を隙間なく×が埋めている。その体の持ち主の存在を、生き方を否定するように。
千秋は思いきり頬を張られたような衝撃を受けた。
これが、母親からの、本物の、愛。
愛し抜かれた死に姿はどこか穏やかだった。唐突に終わった二人の人生は、しかし完成している。
ああ、そうか。
ミントの葉でできた氷を飲み込んだように、すうっと千秋の胸は晴れ渡っていった。
今まで自分が満たされなかったのは、人に愛されなかったからではない。自ら愛さなかったからだ。焼けた釘を愛する人に打ち込むことで、自分の胸にもそれは刻まれるのだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2026/04/23読破
あらすじ
竜守令祥は、転職先で出会った工藤三鷹に憧れて、持ち物仕草見た目全てを真似るストーカー行為が始まる。
そしてストーカー殺人が起きる。
しかし、犯人の工藤はなぜ殺したのかを一切黙秘
また、調べていくうちに工藤の両親や周囲の人も不審な死、行方不明を遂げていると警察は確認する。
一体動機はなんなのか、周囲を探っていく話
感想
工藤がまさかのマザコン
かつ、工藤を追っていた新人刑事もマザコンとは、、
相変わらず驚きがすごい作品です。
時系列もなかなか怖い
父を殺害し、母が逃げる
まず鈴原理央と付き合って、春奈を殺害
その後、竜守を殺害し警察に捕まる。
一切の黙秘をし、最後地雷を踏まれたことで刑事ののど元を噛みちぎる
竜守から見た工藤の性格とは全く異なるように見えさすがどんでん返しの女王です。