くわがきあゆのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレこんなに嫌悪感を感じたイヤミス作品を今まで読んだ事がなかったのでかなり衝撃を受けた。
彼氏想いの光と彼女想いの優しい彼氏の颯一という印象が後半にガラッと一変するし、薬師もジワジワとイヤなオーラを纏っているのが読んでて伝わる。
光が良い子のような、でもやっぱり何か違和感があるような雰囲気を文章に落とし込んでいるのがすごく上手いと思った。
終盤、「やっぱり光もおかしい人だったんだ…!!」と分かってからのラストまでがもう恐怖感とか嫌悪感とかとにかく色んな感情が自分の中でグルグル渦巻いてきて、読み終わって表紙の絵、おそらく光なのだと思うけれど、この顔も見たくないくらいに光が大嫌いになった。
本当 -
Posted by ブクログ
まさに「復讐の泥沼」。
無自覚に泥沼に誘っていく様には、ただただ恐怖を感じました。
カフェで崩落事故に巻き込まれた光と颯一。颯一を助けてもらうために、光は現場に居合わせた男性二人に声をかけるが、見捨てられ、そのまま颯一は帰らぬ人に。なぜ見捨てたのか二人の男性を血眼に探す光。その中で、探し当てた一人の男性が目の前で銃殺される。そして、なぜかもう一人の男性は光の行方を探している。
といったあらすじ。
光が颯一を見捨てた男性を探す理由はわかるが、なぜか見捨てた側の男性も光を探す謎。
そして、徐々に二人の背景が見えてきて、終盤で物語は燃え上がります。
サイコパスの考えは、常人には理解できません。で -
Posted by ブクログ
ネタバレこれは、とにかく嫌な気分にとことんなりたいときに読むことをおススメします。(そんな時あるのかな?)
第1章は、工藤三鷹になりたい竜守の話。読んでいても竜守のことが全く理解できないし共感ポイントゼロすぎて、イライラしっぱなし。
第2章は、工藤三鷹に好意を寄せられている理央の話。他人を攻撃し笑いものにし気づ付けまくっているのに、まったく他人の心が分からない上に気にもしてないし、自分ではいいことをしていると思っている女。これまた全く理解できないし共感ポイントゼロすぎて、イライラしっぱなし。美容室のさっちゃんが心配。
その後の章は、工藤三鷹の話。完全に壊れていてすごい。
そして、最後のオチは刑事。い -
Posted by ブクログ
「レモンと殺人鬼」が面白かったので、著者の他の作品も読みたいと思い拝読。
小学校の頃に仲の良かった萌香が、殺害される。殺害される前に萌香に会った千秋は、萌香がストーカー被害に会っていることを知る。千秋は殺人犯であろうストーカーを捜索し始める。
といったあらすじ。
千秋がなぜストーカーの捜索を始めるのか、その理由が明かされる時、サイコパス感にゾクゾクしました。自分の常識で測れないものには、やはり興味を惹かれます。
トリックには序盤で気づきましたが、ミステリー、ストーリーはともに好きで、あっという間に読み終わりました。
終わり方もパラノーマルアクティビティみたいで好きです。