くわがきあゆのレビュー一覧
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竜守令祥は、職場の工藤三鷹に憧れ、持ち物、喋り方等を真似し始め、それは徐々にエスカレートしていく。
そして、とうとう殺人が起きてしまう。
ストーカー被害による事件として、捜査が始まり、被疑者の過去が徐々に明らかになる中で、次々に不可解な事実が浮かび上がってくる。
といったあらすじ。
同性愛かと思いきや、その人自身になりたいという欲望のもとに次々と行動がエスカレート。サイコパス感が凄くて、どんな展開になるのか序盤は物語に惹きつけられてしまいました。
過去編と刑事の捜査により、徐々に被疑者のことが明らかになってきますが、思いもよらぬ動機に、恐怖を感じました。
でも、絶対にあり得ないとはいえな -
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愛情の反対は憎しみではなく無関心である。
──マザー・テレサの発言として広まった言葉
『らしさ』全開の本作。
装丁の美しさとは対照的な猟奇性、サイコパス、狂愛。
スパイス×スパイスが彼女の作品の常套句とも言えますよね。
ホント、どうしてここまで歪ませられるのか…と。
そして『愛は受け取るものではなく与えるもの』という解釈を、サイコパスが行うとこんな結末か…。
くわがきあゆ作品の真骨頂なんでしょうね。
“混ぜるな危険”的な作品を毎度ありがとうございます。
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『このミス』大賞・文庫グランプリ受賞作
『レモンと殺人鬼』著者のデビュー作が、待望の文庫化!
狂気が加 -
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阿津川辰海、木爾チレン、櫛木理宇、くわがきあゆ、結城真一郎『シリアルキラーアンソロジー 人殺し日和』双葉文庫。
5人の作家による完全新作の5編を収録したアンソロジー。
1980年代から2000年代に掛けては、シリアルキラー物の翻訳ミステリーが多数刊行された。ハヤカワ文庫だけでなく、扶桑社ミステリー、新潮文庫、角川文庫、講談社文庫などから面白い作品が毎月のように刊行されていた。当時は、ローレンス・サンダース、ジョナサン・ケラーマン、ロバート・R・ウォーカー、トマス・ハリスなど名だたる作家の作品を読んでいた。知っている人には当然のことと思うだろうが、マイクル・コナリーの『ハリー・ボッシュ』シリ -
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おもろい!理解できない狂気っぷりに吸い込まれること必至 #シリアルキラーアンソロジー #人殺し日和
■きっと読みたくなるレビュー
いま脂がのりまくってるミステリー作家先生たちによる、シリアルキラーアンソロジーです。
なんちゅう題材でアンソロジー作品集にするんだっつー感じですが、実は発売を心待ちにしてました。だってメンバーが豪華すぎるんだもん。なにせ作家先生ごとの強みや特徴もそれぞれ違うから、このメンバーがどんなシリアルキラーものを描くのか気になって気になって。
いやー、みなさん想像以上の素晴らしい出来栄えで楽しかった~。もうサイコパスの目白押しですよ! もっとも狂ったシリアルキラーだった -
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あちこちのオススメミステリー書評に掲載されているので気になっていて、ついに手に取りました。なるほどね~、文脈から騙す系(叙述トリック)だとは思ったけどこれは面白く騙されました。考えても解くの無理だわ。仕掛け多すぎ。
昔、レストラン経営していた父は少年に殺された。犯人は最近出所したのだと小林美桜は妹の妃奈に教えてもらう。父の死後、母は失踪、姉妹は別々の親戚に引き取られ幸せとは言えない扱いをうけ、今はお互い就職し、貧しいながら時々会っている。そんな時妹が殺害される。しかし一転、妹は保険金殺害に関わっているという報道が優勢になり…。
殺人たくさんでてくるので、中学校以上。