【感想・ネタバレ】焼けた釘のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

「愛情の反対は憎しみではなく無関心である」
マザー・テレサの言葉

こんなにも歪んだ解釈で、
こんなにも恐ろしい小説は、初めて。

虐待やいじめの解釈、ありえない!

途中、胸がチリチリ痛むようだった、
そして、最後に、
「え~!」
とんでもない小説!

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2023年10月17日

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ネタバレ

千秋は結局理想の愛を手に入れられなかったのか
愛し尽くせなかったのか
愛し尽くしたから殺したのか
愛されても殺されたくないと言っていたのに愛す方になると殺すことが究極の愛だと判断したのか


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2022年08月25日

Posted by ブクログ

これは本当に面白いです!
叙述トリックで有名なアレや、どんでん返しで有名なアレよりも絶対にこれを読むべき。
この現代社会への痛烈な風刺も効いているし、斜め上行くドMコントと思っても面白い。
流血描写はシンプルで無駄がなく、アクションが真に迫っていて変なグロさがありません。
ちょっとした風景描写に個性的な比喩が用いられていて、飽きさせず素敵。
サイコな登場人物たちになぜか感情移入できてしまいます。
近年になく読んで良かったと思える本。

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2022年02月06日

Posted by ブクログ

 ここ二年で新人賞を掴み取った作家が書いた作品を読んでいるが、その中で突出している。ムラと無駄のない作品。それらは削ぎ落とされている印象を受けた。ある人物を犯人に特定したが、帯の文句どおりにまんまと騙された。構成が巧みすぎる。しがない読書好きが言うのは説得力がないですが、新年一作品目に相応しい出来だと思います。

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2022年01月16日

Posted by ブクログ

これは、まんまと騙された…としか言いようのない作品である。

物語は、地元に帰省した千秋が、偶然後輩の萌香に会い、彼女がストーカー被害に遭ってることをきかされることから始まる。

数日後に萌香が、何者かに刺殺される。
千秋は、萌香を殺した犯人を捜すため、仕事の休みには、彼女の服装を真似て、大学やバイト先を調べ廻るようになる。
そこから、登場人物が複雑に絡み合っていく。

その犯人を見つけることが、警察へ突き出すでもなく、復讐すべく殺す目的でもないことはわかるのだが…

読み進めながらも決して心の中は、気持ちの良いものではなく、常に沸々と暗いものが湧き上がる。
なんとも言えない気になりながらもながらも途中で終わることはできなかった。

心身共に苦痛を味わうほどのものを愛情だと思う気持ち。
わかりかねる。怖さを感じる。
なんとも不気味さを通り越して、サイコである。
まさしく、騙されるほどの驚愕のサイコミステリーである。

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2022年02月22日

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新刊コーナーから薦めてもらったもの。

ストーリーはかなり感じ悪いけれど、展開の仕方は面白い。
人のビジュアルを想像で補うのは小説の特性だけど、それを活かした構成だと思う。

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2022年01月05日

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ネタバレ

2021/11/16 読書メーターで当選したものが送られてくる。
2022/3/5〜3/7

読書メーターのプレゼント企画で当選した本。初めて読む作家さん。第8回暮らしの小説大賞受賞作。
帰省先で後輩の萌香に会い、ストーカー被害にあっていると聞かされた千秋。その萌香が殺人事件に巻き込まれて死亡する。犯人を探し出そうとした千秋は、萌香の服装を真似て歩き回ることで犯人を探そうとした。もう一つの話の流れと絡み合うようにストーリーは展開するが、終盤その2つのストーリーが合致するとき、物語の世界が一転するどんでん返し。うーん、なかなか微妙な展開ではある。が、まあうまく騙されたかなぁ。

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2022年03月07日

Posted by ブクログ

『初めて会う人』読んで面白かったので、これ。
やっぱり普通に見えてた人がサイコだったパターン。
サイコ目線の解釈は全然理解できないけど、こわい。

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2024年01月23日

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ネタバレ

「レモンと殺人鬼」を読んで他作品も読んでみたいと思い手に取りました。
くわがき先生は、こういうサイコ的な内容を背景として、その中にどんでん返しが組み込まれる作風と思いました。
次作品も期待しています!

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2023年11月19日

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後輩の萌香(もか)が何者かによって殺害される。萌香は生前、ストーカー被害のことを千秋に打ち明ける。千秋は萌香を殺した犯人を捜すために奮闘するが……。読んでるだけで痛い。控えめに言って色んな愛の形を堪能できます。著者の『レモンと殺人鬼』も読みたいです。

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2023年08月25日

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子供の頃から自分のことを慕ってくれ、妹みたいな存在だった萌香が殺された。
千秋は彼女が殺される前に、ストーカー被害にあっている事を打ち明けられていた。

単純に千秋が可愛い萌香の屈辱を晴らすために、犯人を探すストーリーかと思っていた。
だけど50ページくらい読んだところで、えっ??って驚き!!
そういう感じか〜∑(°o°;) サイコやん!!

別の2つの話しが交互に語られる構成。
こういうパターン好き!
最後どう繋がるかわくわく♡
なんとなく気づけてたのもあったけど、途中何度も騙されてたのに気づき驚きだった。
最後の最後まで騙されたな〜
初読み作家さんでしたが、最近話題のレモンの本の方だったんだ〜!巧いな〜
なんとなくキモさが勝ってしまったけど、面白かったです♪

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2023年06月06日

Posted by ブクログ

これはまさにサイコミステリー。
主人公・千秋に当初感じていたもやっとした違和感が、徐々に気持ち悪さに変化していく。

刺殺体で発見された後輩・萌香、その犯人を追っていく千秋の章と、ブラック企業で働く杏の章が交互に描かれる。

一見なんの関係もなさそうな二つの物語は終盤で絶妙に交わる事になる。
そして、なんの疑いも持たなかった事実は大きく反転。
これは誰もが騙されるはず。

中盤あまりの気味悪さに挫折しかけたが、真相が明らかになるにつれ面白さが増して行った。

孤独と暴力が形を変え、歪み切った愛を無心に欲す主人公に戦慄する読後。

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2023年02月17日

Posted by ブクログ

物語は、新聞の事件記事から始まる。
事件概要は、斜岡に住む女性が刺殺された、というもの。
なぜ彼女は殺されたのか。
誰に殺されたのか。
この二つの謎を解きながら物語は進む。

出てくる地名は読み方が少し難しい。
斜岡、出入野。
初めのうちは、なんと読むんだったかな、と都度突っかかっていた。

さて、肝心の中身だが、出てくる人々は揃いも揃って怪しい。
主人公は千秋。
友人の萌香が事件に巻き込まれ、犯人探しに奔走する。
いわば、探偵役だ。
しかし、千秋自身にも大いに問題がある。
千秋は、愛に飢えている。
そしてその愛の理解は歪んでいる。小学生の時分にいじめにあった千秋は、主犯格の同級生に愛を返す。
やられたことと同等、いや、それ以上のことを。
しかしそれは周りを恐れさせる。
推測するに、千秋のなかでは、無関心でないのなら、どんなことでも、愛、なのだ。

次々に怪しい人物が出ては消え、出ては消える。
そして最後。
驚愕の事実、と言いたいが、手法としてはそこまで珍しいものではない。
登場人物たちそれぞれの「普通」そのものが事件そのものだった。
そのことが読み手をぞくりとさせる。

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2022年01月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2021.12.10 一気読み


主人公がすごいサイコパスで、読んでいて引き込まれたが、読み終わった後、どっと疲れた。

テンポがよくて読みやすかったです。
二つのストーリーが交互に出てくるので、どう関わっていくのか考えながら読めて面白い(๑˃̵ᴗ˂̵)
続きが気になって一気に読んでしまいました。

最後の2行が、またよかったです。
ちょうど一年後やないかーい。笑

最後まで騙されました!
次回作も楽しみです。

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2021年12月10日

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