宮島未奈のレビュー一覧
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『GOAT』第4号(特集「食」)です。テーマが「食」だけに、部分的ににんじんやお茶を使用した特殊用紙を採用しているとのこと。巻末に紙の使用資材リストが掲載され、紙の使い分けへのこだわりが感じられます。
4号にもなって今更ですが、GOATには広告がありませんね。というか、紙や内容の企画・発想・実行等、様々なこだわりの熱量発信こそが広告になっている気もします。
若干、薄紅色の背景紙に濃いオレンジ色の文字の紙面があり、少々読みにくかったけど…(歳?)
毎回初読み作家さんの小説との出合いが刺激になりますが、今回は企画もの(エッセイ、対談)に惹かれる部分が多かった気がします。これまでのテーマ「愛」「悪」「美」と比べ、即物的で誰もが毎日経験している日常的なテーマだからでしょうか?
「わたしの偏食」(エッセイ11編)、角田光代さんの「たこ焼き修行中」など、リアルな実情が垣間見られて楽しかったです。食の嗜好や食への執着のみならず、食材や調味料にまで話が及び、個人差が大きい分多視点で、その切り口を楽しみました。
毎号チマチマ読んで、やっと4号に辿り着き(追いつき)ましたが、『GOAT meets』も2号まで出てるんですよね。もう、追いつきません…。 -
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やっぱり宮島未奈さんの作品は、明るくて前向きで楽しい!
こちらは、お寺の娘ギャル僧まみたんとその同級生達のお話。
6つの話それぞれが独立して楽しめるし、全体としても一つの大きな物語になっている。
「大人の青春譚」とあるように、登場人物達は30歳を迎えた大人でありつつ、出会った時と変わらない自分らしさを出せる同級生同士という関係性がとてもいいなと思った。
地元を離れるとなかなかこうはいかない…いや、地元にいたとしてもこんな風に再会して過ごせるってなかなかないと思うし、素敵。
まみたんの法話も明るくてハッピーになれるし、もっと聞きたいぐらいだった。 -
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ネタバレWEBライターとして三文記事を量産して日銭を稼いでいる独身中年男性の猪名川は、大家の伝手で婚活パーティー運営会社の紹介記事を書くことになり、婚活マエストロ(女性)の鏡原と出会う。
婚活パーティーに参加したり、運営スタッフになったりしている内に、猪名川と鏡原が少しずつ仲を深めていき…という話。
成瀬と続けてこちらを読んで、この作家さんは人の良いところ、中でもとても濃やかなところを描くのが得意なんだな、と思った。
猪名川は少し移り気で(婚活ってそんなもんだけど)鏡原以外にもいいなと思う女性が何人か出てくるんだけど、いいなと思う一つひとつの瞬間に納得感がある。もちろん異性抜きにした色んな登場人物にも好感が持てるところが描かれているんだけど、どても自然で心地よさのある描写。
人間の多面的な長所に焦点があたっていて成瀬同様何となく元気が出る小説だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレサクッと読めて良かった。
リアルで言ったら、舞台は浜松で、こんな少人数の婚活でこんなにカップル成立しないだろ、とかはあるけどもまあフィクションなので。
主人公と鏡原さんが別会社の婚活パーティーでカップル成立しちゃうのは面白かった。
お互いいい人そうなのに40歳まで結婚しなかったのは単に運命の人に出会えてなかったから、って感じ
カップル成立後、さらっと「いますぐ結婚したいですか?」とか「子どもはほしいですか?」とかサイゼで語り合っててなんか良かった。
場所はサイゼだけど、将来のこと語る(お互いのこと意識してる)アンマッチさがなんかキュン。(多分この2人限定)
なにより、妻に先立たれた80歳過ぎのおじいちゃんが婚活パーティーに繰り出したことで主人公は素敵な出会いがあった訳で、
大家さんの田中宏の行動力とコミュ力に拍手を送りたい。私も行動力を取り戻したい。