宮島未奈のレビュー一覧
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前作同様、爽快に最後まで読み進められる本だった。1章で出てきた成瀬から北川への台詞を通しての「何になるかではなく何をやるかを考えたら別の視点が生まれる」の言葉が1番印象的で言葉メモした。私自身今社会人で仕事をしていていて仕事にやりがいを持ちながら働けているけれど、それはその仕事自体ではなく、仕事を通して得られるものを通してやりがいを感じられているんだ、という新たな発見になった。
3章では、タイトルと物語の始まりの部分から最初は呉間さんに対していい印象を持てなかったし、クレーマーは病気だよなあと思いながら読み始めていた。しかし、呉間さん自身も自身はクレーマーだと自覚していて、そして自身の行動を辞 -
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ときめきっ子タイム:北川みらいちゃんはときめき小学校に通う4年生。成瀬あかりに心酔していてときめきっ子タイムのテーマにゼゼカラを選びインタビューする。みらいちゃん目線の成瀬あかり像が描かれる。
成瀬慶彦の憂鬱:あかりの京大受験につきそう父慶彦はひたすら明かりを心配している。噛み合わない感じが面白い。
やめたいクレーマー:成瀬あかりがアルバイトしているスーパーの顧客でクレーマー気質の呉間言実(くれまことみ)はクレームを入れた後に自己嫌悪に陥ってしまい悩んでいた。そんな折、あかりは呉間言実に万引き犯探しの協力を求める。
コンビーフはうまい:大津観光大使になった成瀬あかり。相方は祖母、母も観光大使を -
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ネタバレ独身で学生時代から同じアパートに住み続けている主人公・健人は自分の40歳の誕生日に、大家さんからの紹介である会社の婚活記事を頼まれる。
「婚活」を「とんかつ」と聞き違えるところとか、どこか抜けたところもあるが基本仕事は真面目にこなす健人は、婚活パーティーの会社から、ある時は参加者として、ある時はスタッフとして、取材以外にも重宝がられ、いろいろな体験をしていく。
特に感動するわけでもハラハラするわけでもないが、なぜかどんどん読み進んでしまいあっという間に読み終わる。
この辺りの話の持っていき方は、本当に上手いなあと思う。
目立った感情がないのになぜ退屈せず読み進めてしまうのか・・・
まるで偶 -
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新人賞に通る作品って何だろうか。『はじめに』を書かれた三浦しをんさん(選考委員)の答えは「情熱の総量が決め手になることも多い」。「これが好きだ。これを書きたい」という気持ちが籠った作品のほうが、荒削りでちょっとわけがわからなくても、読むひとの胸を打つ。。。のだそう。個性的で「その人にしか書けない小説」。
コバルトという、少女小説というくくりのため、ほとんど読んだことのない、中華ファンタジーとか、王国とかが出てくる話もあった。が、どれも読みやすくて、感情の動きもよくわかり、この短さで、十分伝わるほどの世界観を作り上げていた。ライト文芸と呼ばれるもののほうが、凝った設定、凝った文体で、書くのがよ