宮島未奈のレビュー一覧
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ネタバレ高校の入学式の日、同じクラスの安以加に「平安部」に誘われた栞。
平安の心を学ぶというフンワリした活動内容にもかかわらず、やってみようかなと入部をOKする栞。まずは設立のため2人で部員を勧誘します。
この物語、清々しいほどのトントン拍子。しかも高校生活とか部活の「いいよねぇ」ってところのみをどんどん味わえる。
部員も個性豊かで、それぞれの得意分野が平安時代の何らかにバッチリハマるという奇跡的な構成。こうなってくるともう気持ちがいい。
一学期は蹴鞠大会、二学期は文化祭。どちらもめちゃスムーズに成功し、それによってそれぞれの心のわだかまりも解決していってしまうという!まさにいみじ。
青春のいいところを抽出した一冊、とにかくただ楽しく読める。高校時代を思い出しちゃったなぁ。 -
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『GOAT』第4号(特集「食」)です。テーマが「食」だけに、部分的ににんじんやお茶を使用した特殊用紙を採用しているとのこと。巻末に紙の使用資材リストが掲載され、紙の使い分けへのこだわりが感じられます。
4号にもなって今更ですが、GOATには広告がありませんね。というか、紙や内容の企画・発想・実行等、様々なこだわりの熱量発信こそが広告になっている気もします。
若干、薄紅色の背景紙に濃いオレンジ色の文字の紙面があり、少々読みにくかったけど…(歳?)
毎回初読み作家さんの小説との出合いが刺激になりますが、今回は企画もの(エッセイ、対談)に惹かれる部分が多かった気がします。これまでのテーマ「愛」「悪」「美」と比べ、即物的で誰もが毎日経験している日常的なテーマだからでしょうか?
「わたしの偏食」(エッセイ11編)、角田光代さんの「たこ焼き修行中」など、リアルな実情が垣間見られて楽しかったです。食の嗜好や食への執着のみならず、食材や調味料にまで話が及び、個人差が大きい分多視点で、その切り口を楽しみました。
毎号チマチマ読んで、やっと4号に辿り着き(追いつき)ましたが、『GOAT meets』も2号まで出てるんですよね。もう、追いつきません…。 -
Posted by ブクログ
ネタバレWEBライターとして三文記事を量産して日銭を稼いでいる独身中年男性の猪名川は、大家の伝手で婚活パーティー運営会社の紹介記事を書くことになり、婚活マエストロ(女性)の鏡原と出会う。
婚活パーティーに参加したり、運営スタッフになったりしている内に、猪名川と鏡原が少しずつ仲を深めていき…という話。
成瀬と続けてこちらを読んで、この作家さんは人の良いところ、中でもとても濃やかなところを描くのが得意なんだな、と思った。
猪名川は少し移り気で(婚活ってそんなもんだけど)鏡原以外にもいいなと思う女性が何人か出てくるんだけど、いいなと思う一つひとつの瞬間に納得感がある。もちろん異性抜きにした色んな登場人物にも好感が持てるところが描かれているんだけど、どても自然で心地よさのある描写。
人間の多面的な長所に焦点があたっていて成瀬同様何となく元気が出る小説だった。