あらすじ
ピュア度100%! ハートフル青春小説!
いみじ! 新入生、部活つくったってよ
県立菅原高校の入学式当日、同じクラスになった平尾安以加から「平安時代に興味ない?」と牧原栞は声をかけられた。「平安部を作りたい」という安以加の熱意に入部を決めるが、新部を創設するには5人の部員が必要だった。あと3人(泣)!!
クラスメートから上級生まで声をかけ、部員集めに奔走するが──
「平安部って、何やるの?」
《平安部員求む!》
わたしたちと一緒に平安の心を学びませんか?
◎平尾安以加(ひらお・あいか)
1年5組
平安時代大好き。
◎牧原 栞(まきはら・しおり)
1年5組
赤染衛門似
◎大日向大貴(おおひなた・だいき)
1年2組
中学まではサッカー部
◎明石すみれ(あかし・すみれ)
2年1組
元百人一首部の幽霊部員
◎光吉幸太郎(みつよし・こうたろう)
2年3組
元物理部 イケメン
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
やっぱり宮島未奈作品最高です!!
宮島節が至る所に散りばめられていて、ほんっとに面白い。
安以加をはじめ部員5人のキャラ設定が素晴らしい。
平尾安以加が略して"平安"であることの説明が出てこなかった。
冒頭に出てきた瑞希ちゃんは、その後登場しなかった。次回作への伏線?
原涼子と戦う展開かと思ったらいい人であっさり終わってちょっと拍子抜け。
<これこそ宮島節>
P15
今までの人生、こんなに強く求められたことなんてなかった。これが愛の告白だったらドラマチックだろうけど、行きつく先は得体のしれない平安部である。
P66
きっと、平安レベルが1ぐらいは上がっただろう。
P74
早くも明石さんがツッコミとして頭角を現している。
P78
それまで居場所がないと言っていた人とは思えない、大胆な高校デビュー計画である。
P79
一瞬ドラえもんの仲間かと思ってしまったけれど、たぶん違う。
P84
私は平安時代に対して複雑な思いがあるけれど、任天堂エリアに関わったすべての人がマリオを好きかというとそうでもないだろう。
P90
これはたぶんオタクが自分を低く見積もっているアレで、相当詳しいに違いない。
P101
安以加しか使えていない「いみじ」を初対面で繰り出せるなんて、ただ者ではない。
P112
今、もっとも平安部について考えている部員である。
P130
平安部に入る動機が一番薄そうだった彼が、元文芸部のうろこぐまさんにDMを送ったり、蔵で平安パーク用の畳を見つけたり、いつのまにかエース級の成長を遂げている。
P145
この暑さの中でも汗ひとつかいていなくて、人間としての構造が違う気がする。
P188
寝殿造の宮廷にいるところを想像したけれど、よく考えたらそんな貴族に生まれるとは思えないし、このあたりで海水から塩を作って生きていたんじゃないかと思う。
P204
いつのまにか平安レベルがますます上がり、平安時代に愛着を持ち始めているようだ。
Posted by ブクログ
成瀬からの平安部ということで、同じ高校生ではあるものの、至って平凡で、いじめられてはいないが好かれてはいないと自認する栞が主人公。彼女が、平安に心惹かれる安以加に誘われて平安部を立ち上げる話。
中学とは違うキャラでいきたい、他人がなんでもよく見えてしまう、人の色恋が気になる、親には馬鹿にされそうで学校の話がしにくい…そんな高校生あるあるを、平安部というぶっ飛んだ話ではあるがサラッと書いていて面白かった。普段、高校時代に戻りたいとは思わないが、ここまで自分たちらしい高校時代を作り上げられるならもう一回高校やりたい、と思う人もいるのではないか。
にしても、ちょうど最近「桐島部活」を読んだばかりで、作者(確か二十歳ゴロ)が高校時代のみずみずしさと息苦しさを自由に描いたところに感動したが、2025年って宮島さん確か子供もいて高校生とは程遠い(いや十分若いとは思うが)のに、高校の頃の風景や感覚を覚えていてすごいなあと思った。もしかしたら、朝井さんに比べて時間が経っているせいか、少し美化されて、若者らしい意地の悪さとか毎日維持に努力なければいけない人間関係とか、負の部分が薄まって、いい感じにエンタメになっているのかも。
というわけで、ヒリヒリ系青春モノが苦手な人にも読みやすいですよ。
Posted by ブクログ
あはれなり!!
私はこういう青春系の文学が好きだったのか気付かされた
ほどよくどうなるか気になる感じ
出てくるキャラクターも全員性格良くて、ほんわかした
ひなちゃんが地味にやる気あるのとか、明石さんの先輩感も好き
アニメ化と実写化して欲しいなあ
いみじ!
Posted by ブクログ
よく分からない平安部と言う部活動。
そこに集まった5人のメンバー達。
個性を活かして、部活動を盛り上げていく。
それぞれ、みんなを思いやり、一緒に盛り上げていく様子は非常に感動的だ。
読んでよかった一冊の本です。
Posted by ブクログ
宮島さんの作品はキャラがたっているものが多いと思います
成瀬シリーズに負けるとも劣らずその傾向が際立っていると感じました
何もしなければ普通の高校生が個性を前面に打ち出す事で素敵に活躍できるのがとても面白かったです
主メンバーの5人も良かったけど、藤原先生には毎回人前でも思わず声を出して笑ってしまいました
このサイトを利用している方たちにはあまり関係ないかも知れませんが、読書習慣のない中高生なんかに読んで貰えると小説の面白さを知ってもらえるのでは? と思う1冊でした
Posted by ブクログ
平安部!ふわっとしてたのに、どんどんみんなが面白がっていくところが面白かった。
突拍子もないことを言い出す高校生を書かせたら抜群だな、と思う作者です。次回作も楽しみです。
Posted by ブクログ
宮島さんの5冊の書籍の中で、一番最後に読みました。成瀬シリーズよりは婚活マエストロのように、視点は一貫して栞さんというひとりからのものによって、クラスメートで平安部の言い出しっぺのあいかさんを主人公級に据えながら、平安部の成り立ちから各部員のキャラクター、イベント、フィナーレの文化祭までの半年間を、楽しくフレッシュさ溢れる高校生らしさ全開に描いておられる作品です。
宮島さんの他書籍と比較すると、ツボる・爆笑する瞬間は少なめで、【平安時代/平安の心を学ぶ】という本作のメインテーマを浮き立たせるかのように、趣深さや千年前に想いを馳せる尊さなどを読みながら感じられる、落ち着いた完成度の高い作品だと思いました。
Posted by ブクログ
宮島未奈さんの小説は毎回楽しみに読んでます。
高校の部活、懐かしい!
平安部、何するの?
平安の雅を学ぶ?大きすぎてどうなるのかと思いましたが蹴鞠体験が本気モードになったり色々な物が形になって文化祭に向けての頑張りが青春してるな、と思える小説でした。
Posted by ブクログ
やっぱり宮島さんの作品はどれを読んでも面白い。自然と主人公たちの容姿、性格さらには周りの状況までもが思い起こされる。まるでその場で登場人物を見ているような気分になる。しかも、でてくるキャラクターたちがまた個性的で素敵だ。
特に私は、平安部を立ち上げた平尾安似加がお気に入りである。一見明るくて無邪気で自分のやりたいことに真っ直ぐなタイプなような感じもしたが、話を追うごとに段々と気弱な部分なども見えてキャラクターとしての解像度が上がり、どんどん好きになっていってしまった。
成瀬シリーズが有名で少し埋もれてしまっている本だがぜひ読んでほしい。
Posted by ブクログ
平安部ってなんだろう?
普通に平安部があるものでなく、その疑問が話の中でもありながら進んでいったので、とても自然に入り込めたし面白い。
色んなキャラが、そこに居場所を見つけてて、すごくいいチームだなと思った。
匿名
あなや、いみじ
ちょっとうまく行き過ぎのような気もしますが、こういう平和で穏やかな部活動もいいのかもしれません。
部員全員がとてもいい人ばかりです
Posted by ブクログ
高校入学初日、平尾安以加に誘われ平安部を創ることになった牧原栞。部を創るには5人以上と顧問が必要と教頭先生から。構内を駆け巡り、平安部を創設。「平安の心を学ぶ」と言う壮大な目標を掲げるが、何をしたらいいのかと言うところから5人の活動が始まる。他の部の先輩たちも含め登場人物すべていい人達ばかり。こんな学校だったら高校生活楽しいんだろうなぁ。顧問の藤原先生もそうだが、教頭先生がちょい役にも関わらずいい味出してる。雲中供養菩薩トランプって実際あるんだ。赤染衛門と一緒に思わずググってしまった。
Posted by ブクログ
平安部という名前や表紙から「ちはやふる」に似た話かと思っていたが、成瀬のようなちょっとひと癖ある部活の話だった。
主人公・栞は入学式の日にたまたま前の席になった初対面の安以加から「平安時代に興味ない?」と平安部という新しい部を作りたいから入って欲しいと勧誘される。(後でわかるのだが、平安部を作ろうと思ったのは百人一首や源氏物語絵巻を見てなんとなく憧れたことが理由p58であり、特に平安時代に関して造詣が深いわけではなく驚き笑)
若干の強引さから、どうしてもハルヒを思い出す。
しかしハルヒほどの暴挙や強引さはないし、成瀬ほど変わり者でもない。
なんでも上手くいく方向でのご都合主義展開が結構あり、そんなに上手くいくかよ〜と突っ込みざるおえない。それでもキャラクターの個性が面白く、普通はそんなに上手くいくはずないけど…まぁいっか★と許せてしまうような明るい話だった。
こんな高校生活ができるなら私も入部したいし、続編も出るなら読みたい笑
Posted by ブクログ
平安部の登場人物がいい!学生の生き生きとしたセリフが活気が良くて面白くて今の高校生ってこんな感じかなって楽しく読めました!
成瀬あかりの強烈キャラには負けるけど!?
成瀬の新作が待ち遠しいです!
Posted by ブクログ
平安部創設から文化祭発表まで、高校生たちが平安時代の魅力を追究していく青春小説。(オーディブル)
本当にこんな部があったら、楽しいのはもちろん、部員それぞれの創意工夫や主体性が思う存分発揮できるような感じがしました。
自分たちがやりたいことをとことん追い求めていくことができるのは、この年代ならではないでしょうか。
そして、それが成長過程でとても大切なことのように思いました。
また、文化祭発表に向けて、部員5人の個性がそれぞれ発揮され、成功へとつながっていく様子は、自分も青春時代をもう一度味わっているかのような爽快感がありました。
平安時代というと、どちらかというと、歴史上は地味な時代の印象がありましたが、平安時代を楽しもうと考えれば、とても魅力のある時代であることを再認識しました。
自分も楽しみながら好きなことを追究していこうと思う今日この頃です。
Posted by ブクログ
平安時代に興味があったので手に取った本でしたが・・・
平安時代のことが深く知れるという趣旨の内容ではなく、たまたま平安時代に興味を持った高校生たちの青春ストーリーでした。
無駄な描写が無くて、本一冊で登場人物たちと一緒に半年間を駆け抜け、感情移入もでき面白かったです。
興味を持ったことを掘り下げていくことから生まれる、人と人との広がり、見識の広がり、広がったところから更に深い見識や技の習得・・・
はじめは、青春ストーリーやなー!若いっていいなー!・・と思ったけれど、何かに興味を持ち掘り下げていくことは、歳を重ねたとて人生を楽しむ方法の要なのかなと思いました。
なるべくそいういった感覚を若いうちから持つといいと思うので、若者におすすめの一冊であり、
歳を重ねてからでも、そういった感覚を持ち人生を楽しみたいという意味で、年配の方にもおすすめの一冊。
Posted by ブクログ
「平安時代」をきっかけに、全くタイプの異なる5人がつながり、仲を深めていくストーリー。
どんなことでも、人と人とがつながるきっかけになることを感じさせてくれるお話しでした。
そう思うと、自分の身の周りの一つ一つの出来事も、誰かとつながるきっかけになるのでは?とも思いました。
とびきりの伏線回収や話の展開はありませんが、逆にそれがいいなと感じました。
「平安部」なんて部活に入ったことはないけれど、どこか懐かしい感じがしましたし、そして、5人を羨ましくも思いました。
Posted by ブクログ
大人目線で見ると、みんな可愛くて微笑ましい高校生。でも、部活動を自分たちで作り上げていくって実はかなりすごいことだと思います。しかも、実績残してるし。
Posted by ブクログ
高校で新しく部活を立ち上げるっていいなぁ
平安時代に関することを何でもやっていくゆるめの部活の話で、ストレスなく読める
蹴鞠大会って本当にあるのかな?
Posted by ブクログ
登場人物はどちらかといえば派手さよりも静かな情熱を持つタイプ。それぞれが内気で控えめ、少し不器用な高校生として描かれる。「平安の心」に魅了された安以加(あいか)が中心となって平安部の設立に奔走し、ついに5人の仲間が集まる。平安部って何するの?の問いに、5人で答えを出していく。目立たないけれどそれぞれがこだわりをもつ。控えめながらも芯の強さを感じさせ、蹴鞠大会で京都大学蹴鞠会を破って優勝する場面は努力の成果が輝く。そんな彼女たちの成長を描いた高校生の青春小説。成瀬あかりとはまた違った形の情熱を感じた。④
Posted by ブクログ
1.キャラクターの魅力
登場人物はみんな個性的で魅力的だった。個性的な面々と一緒に行う謎の部活は、まさに学園物小説ならではの楽しさがあった。新部をつくるのに人数要件があって、個性的なメンバー集めをやるのは学園物の王道だよね。イヤなキャラが出てこないので、読みやすく、安心して最後まで没入できた。
2.他作品との比較
会話劇中心になっているのは読みやすくてよかったとも言えるが、「成瀬シリーズ」や「婚活マエストロ」と比べると、やや物足りなさを感じた部分もある。もう少しストーリー展開の起伏や、主人公やメンバーの成長感が欲しかったかもしれない。
3.自分が平安部だったら
帯の「平安部に入りたい」に惹かれたが、自分ならうまくやっていけるかはわからない。楽しくて和気あいあいとした部活だけど、自分の性格では戸惑うことも多そうだ。結局、平安のこころって何だろう──そんなことを考えながら、読後もじんわり想像してしまった。まあ魅力的な人に振り回されるっていうのも結構好きなんだけどね。
可もなく不可もなく
サクっと読めました
ハラハラドキドキも穏やかで可もなく不可もなく
こんな小説も必要ですよね
著者さんの世界観はそのままです。
Posted by ブクログ
オーディブルで視聴。
成瀬シリーズが好きなのだが、これはあまり合わなかった。
強烈な個性を持つ主人公がいてこそ、この作家の良さが出る気がした。
Posted by ブクログ
私は基本学生ものの本はあまり好きではないが、これは宮島未奈さんの作品だから読んでみた。平安時代が大好きだから平安部を作ろうとした安以加だが、実はあまり平安時代のことをわかってないのが笑えた。しかし、若さゆえの情熱で栞を巻き込み活動していく。そして集ったメンバー達がそれぞれの持ち味を活かしていくのがとても良かった。青春はいいなぁ、そんな学生時代をもう一度味わいたいと想像してしまった。
Posted by ブクログ
ハートフルな青春小説。みんなちょっぴりコンプレックスを抱えているけど、居場所を変えたら自分らしくいられるようになり、ポジティブに挑戦してみたら道が開ける!という感じ。違う感性を持った仲間とイチから始める楽しさが詰まっている。
Posted by ブクログ
突然、出来上がった平安部。
なんだかんだと部員は集まったもののみんな平安時代にそれほど詳しい訳でもなく 、、、。
私は平安時代に全く興味がなかったので1から始まっていく感じが自分も部員の1人になれたような感覚でワクワクしながら読めました。
部員たちの行動や考え方が会社など組織の理想的な動きだなと思いながら読んでました笑
やってみたいと思ったらまず行動。
部員たちはそれぞれ協力し合い、結果を出したら次の目標へ。
何より行うことに情熱を持つ。
物語のように全てが上手くいく訳では無いけど、そのマインドや行動が改めて理想的
であると感じさせられました。
Posted by ブクログ
宮島先生の他の作品に比べると少々インパクトが少なかった。
平安時代が好きで平安部を作るという、終始ほのぼのとした話。
ストレスなく読み進めることができる、心地の良い本だった。
何かを好きでいるだけではなく、それを周りに伝えていく力は人生を楽しむうえでとても重要なものだな、と思った。
こんな平和で温かい高校生活を送りたかったな。
Posted by ブクログ
誰もが好きなことやりたいことを人目を気にせずできたらいい。なんとなく始めたらいつのまにか夢中になってて楽しかった。誰にも馬鹿にされない。否定されない。みんながみんなのことを大切にし、認め合える。そんな世界が見えました。光吉幸太郎がMVP!損得を考えず、何でも『いいよ』って答えられるのがすごい。尊敬できる。人命救助までしてしまうとは。光吉視点も読んでみたい。全体的にライトな内容で、ササっと読めました。
Posted by ブクログ
成瀬シリーズが面白かったので、こちらも読んでみた。「平安の心を学ぶ」ために一から部活を作った高校生の青春ストーリー。成瀬ほど濃いキャラが出てくるわけでもなく、平安時代の知識をガチで勉強するわけでもない。全体的にゆるく自由に楽しんでいる姿が良かった。
Posted by ブクログ
成瀬の作者の宮島未奈さんが書いた青春系の小説。
たまたま高校一年生の初日に平安時代が好きな安以加と席が近かった栞が平安部という謎の部活を立ち上げることに巻き込まれる。高校では部活は5人集まらないと部活と認定されないため、楽な部活に入りたい子や安以加の幼馴染のイケメン、別の部活で幽霊部員となっていた2年生の先輩などを勧誘して作り上げていく。
出てくる人が全員良い子たち過ぎて終始和やかな気持ちになる。(おば目線)
成瀬ほど癖のある感じでもないけど読んでいる人が温かくなるようなお話だった。
Posted by ブクログ
まずタイトルから『平安部』とは何ぞや?となった。
当の本人たちも『なんぞや?』から始まるけれど、個性豊かな主人公たちがその平安部を形にしてゆく過程で各々面白みを見いだしていく姿が微笑ましい。
とても読みやすい作品でした。