宮島未奈のレビュー一覧
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「成瀬が天下を取りにいくなら、彼女は平安を突き進む」――そんな予感に胸を躍らせてページを捲った。
日本中を席巻した『成瀬は天下を取りにいく』の宮島未奈さんが放つ最新作。成瀬あかりという強烈な個性に魅了された一人として、期待値は最高潮だったが、本書の主人公もまた、期待を裏切らない「自分だけの軸」を持った魅力的なキャラクターだった。
本作『それいけ平安部』の主人公は、成瀬とはまた違った肌触りの持ち主だ。しかし、その根底に流れる「自分がこうと決めたことに対して、迷いなく、常に真っ直ぐである」というストイックなまでの純粋さは、まさに宮島ヒロインの真骨頂。周囲の視線や流行、効率といった「世間のノイズ -
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ネタバレ成瀬シリーズは読んでしまったので、著者の別の作品を読むことに。
主人公・栞は成瀬ほどのインパクトはない、普通の高校1年生。
その栞に、前の席の安以加が「平安部」を作るから入って欲しいと頼むところから新しい高校生活が始まる。
この段階でまだ二人はどうやったら「部」として成り立つのかをまったく考えていない。勢いだけで突っ走る若さがある。
5人いないと「部」として認められない、顧問の先生も必要、と問題は次々と出てくるが、何とかどれもこなしていく。
2年の先輩も入ってくれることになり、だんだん「部」として形が出来てくる。
やることも、カードゲームやって、博物館行って、習字で「平安」て書いて、蹴鞠練 -
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ネタバレライトに読めて楽しかった。主人公は自身の評価よりだいぶコミュ力高めだと思った。
身の回りにあるモチーフがたくさん出てきて、数十年後に読み返したらこんな時代があったなと懐かしく感じるだろうな〜
婚活マエストロの鏡原さんのマエストロたらしめるエピソードがあまりグッと来ず…「匂いで分かる」…という超能力じみたものではなく、カリスマ性を期待してしまったのかも。
また主人公もある程度のコミュニケーション力と社会性を備えており、このキャラクターだからこそのエピソードとして感じにくかった。
主人公が鏡原さんに好意を寄せていく場面では、正直先走っているような気がしていたが、最終的に2人の関係性が思ったよ -
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県立菅原高校の入学式当日、同じクラスになった平尾安以加から「平安時代に興味ない?」と牧原栞は声をかけられた。「平安部を作りたい」という安以加の熱意に入部を決めるが、新部を創設するには5人の部員が必要だった。あと3人(泣)!!
クラスメートから上級生まで声をかけ、部員集めに奔走するが──
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うーーーむ 刺さらない・・面白くなかった。私は←あくまで個人的な意見
成瀬シリーズは、主人公を応援したいという強い気持ちで繋いでいけたんだけど。この話の場合、主人公はそういうタイプじゃないし、一生懸命周りとつながりながらやっているというところは、健気で応援したいけど -
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これは中学生向けの作品ではないだろうか。
全てがとんとん拍子、全てがハッピーエンド、出てくる人は全ていい人。文体も読みやすいし、華やか青春のイメージに憧れ、感情移入しながら読む少年少女が多そう。実際はこんなことまるでないからな。とは言え小説世界を現実に起こりうるときらきら思えるのはその時代の特権か。
愉快?な展開に重きが置かれているからか登場人物たちにリアルさというか深みはなし。イメージがしにくかった。
成瀬の西武大津店の話が好きだったからハードル上げてしまったのだろうか。
非現実感やエンタメ感が小説の醍醐味なのだからこれで良いのだろうし、平安部って雅な響きだなとは思うのだが。
この匂いに -
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勝手に元気溌剌、天真爛漫な女の子がド派手な言動で天下をとる話だと想像していたもので、中盤を過ぎたあたりで、あれ?なんか思っていたより静かだな…続編読むほど面白いかと言われると微妙だな…と思っていたのですが、終盤まで何を考えているのかよくわからなかった成瀬の心情が描かれることによって、島崎との関係性に思わず感動してしまいました。
島崎がただ成瀬について回るだけの大人しい女の子じゃないのがよかった。
普通だったら幼馴染というだけでは付き合いきれなくて疎遠になってしまいそうなのに、島崎も島崎でコミュ力と寛容さがすごい。
ただなんでここまで評価が高くて絶賛されているのかは正直わからない。
普段あまり -
Posted by ブクログ
「平安時代に興味ない?」
牧原栞は高校入学後、クラスメイトの平尾安以加から部活新設の誘いを受ける。それは平安の心を学ばんとする部活“平安部”だった。友達の伝手や他部の幽霊部員らを誘って5人集まり、ようやく部活として成立した“平安部”。さて、どんな活動をすることになるのやら…
“成瀬”で天下を取った宮島未奈さんの最新作。どうしても成瀬超えを期待してしまうが、至極普通の青春小説だった。登場人物はみんないいやつばかりなので、安心して読める。反面、ストーリーの起伏は少なく感動するには至らなかった。
一方、青春小説ならではの良さはもちろんある。特に蹴鞠大会のくだり。同じ目標を持ってみんなで熱くなり、時