宮島未奈のレビュー一覧
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高校で新しい部活を作って、個性的なメンバーが集まって、今までやったことのないことにチャレンジする。文化祭の平安バーク展示に向けて、色々な準備や経験をして、どんどん世界が広がるこの感じ。楽しくないわけがない!
キャラクターは魅力的だし、平安部の活動も蹴鞠や菩薩トランプや百人一首など、変わったものばかりで面白い。
「成瀬」を読み終わった後だったから、主役の安以加のキャラだけは少し物足りなさを感じた。
平安時代が好きなら、もっと平安時代に関して研究していてもいいと思ったし、周囲の目を気にしない突き抜けた強さがあってもいいと思うのだけど、中学校時代の同級生から変人扱いされておどおどしているところとか -
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非常に読みやすく、6話構成のストーリーのテンポも良く、短時間で一気に読めた。それだけ万人に読みやすく書かれていて、著者の心づかいを感じるし、グイグイ読ませる力強さを、まず感じた。
一方、80歳の爺さんが「阿部寛のアレ」を知ってるのはレアだなーと思いながら序盤から笑え、高齢者同士の婚活パーティーでは一人の老人男性の行動にハラハラしながら読みつつもホッとし、また別のパーティーで、主人公が気になる相手とマッチングしなかったときのフラれた感は、何となく告白してないのにフラれるみたいな、擬似体験あるあるっぽくてちょっと切なく。
パーティーを仕切るマエストロ、いやマエスト「ラ」の完璧性と、物語後半に進む -
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ネタバレ独身で学生時代から同じアパートに住み続けている主人公・健人は自分の40歳の誕生日に、大家さんからの紹介である会社の婚活記事を頼まれる。
「婚活」を「とんかつ」と聞き違えるところとか、どこか抜けたところもあるが基本仕事は真面目にこなす健人は、婚活パーティーの会社から、ある時は参加者として、ある時はスタッフとして、取材以外にも重宝がられ、いろいろな体験をしていく。
特に感動するわけでもハラハラするわけでもないが、なぜかどんどん読み進んでしまいあっという間に読み終わる。
この辺りの話の持っていき方は、本当に上手いなあと思う。
目立った感情がないのになぜ退屈せず読み進めてしまうのか・・・
まるで偶 -
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新人賞に通る作品って何だろうか。『はじめに』を書かれた三浦しをんさん(選考委員)の答えは「情熱の総量が決め手になることも多い」。「これが好きだ。これを書きたい」という気持ちが籠った作品のほうが、荒削りでちょっとわけがわからなくても、読むひとの胸を打つ。。。のだそう。個性的で「その人にしか書けない小説」。
コバルトという、少女小説というくくりのため、ほとんど読んだことのない、中華ファンタジーとか、王国とかが出てくる話もあった。が、どれも読みやすくて、感情の動きもよくわかり、この短さで、十分伝わるほどの世界観を作り上げていた。ライト文芸と呼ばれるもののほうが、凝った設定、凝った文体で、書くのがよ -
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「成瀬が天下を取りにいくなら、彼女は平安を突き進む」――そんな予感に胸を躍らせてページを捲った。
日本中を席巻した『成瀬は天下を取りにいく』の宮島未奈さんが放つ最新作。成瀬あかりという強烈な個性に魅了された一人として、期待値は最高潮だったが、本書の主人公もまた、期待を裏切らない「自分だけの軸」を持った魅力的なキャラクターだった。
本作『それいけ平安部』の主人公は、成瀬とはまた違った肌触りの持ち主だ。しかし、その根底に流れる「自分がこうと決めたことに対して、迷いなく、常に真っ直ぐである」というストイックなまでの純粋さは、まさに宮島ヒロインの真骨頂。周囲の視線や流行、効率といった「世間のノイズ -
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ネタバレ成瀬シリーズは読んでしまったので、著者の別の作品を読むことに。
主人公・栞は成瀬ほどのインパクトはない、普通の高校1年生。
その栞に、前の席の安以加が「平安部」を作るから入って欲しいと頼むところから新しい高校生活が始まる。
この段階でまだ二人はどうやったら「部」として成り立つのかをまったく考えていない。勢いだけで突っ走る若さがある。
5人いないと「部」として認められない、顧問の先生も必要、と問題は次々と出てくるが、何とかどれもこなしていく。
2年の先輩も入ってくれることになり、だんだん「部」として形が出来てくる。
やることも、カードゲームやって、博物館行って、習字で「平安」て書いて、蹴鞠練