宮島未奈のレビュー一覧
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1作目の「成瀬は天下を取りにいく」を読んだ勢いで、そのまま今作を読みました。
成天と同様に滑らかなストーリーに加えて、今作に関しては次々と現れる登場人物のキャラクターの濃さが際立っています。
成瀬の持つ芯の強さ、独特な考え方や生き方、不思議な魅力。そこに惹かれていく周りの人々によって、相対的に今作では成瀬自体の解像度が上がっていく構図になっていると感じました。
成天でも感じていましたが、舞台となる大津の背景描写がよく出来ており、読めば読むほど大津に行ってみたい(特にミシガンクルーズに乗ってみたい)という興味も湧いてくるという、非常にハートフルな青春小説でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「ときめきっ子タイム」「成瀬慶彦の憂鬱」「やめたいクレーマー」「コンビーフはうまい」「探さないでください」5作収録の短編集。2024年本屋大賞受賞作の待望の続編。
やっぱり面白い!
前作同様、成瀬というキャラクター自体が素晴らしい。真面目とは、面白みがないという意味でも使われるが、度を過ぎた真面目は超面白い。無表情で行き過ぎた正論をすっと渡してくる成瀬の台詞がいちいち笑える。含みがないのが何故か分かるので、普通なら少々攻撃的に聞こえる言葉もすとんと心に落ちてくる。不思議だなあ。どうしてこんなに魅力的な人物が描けるのか。読めば読むほど成瀬のファンになっちゃう。
「成瀬慶彦の憂鬱」が良かった。
初登場、成瀬のお父さんのお話である。どうして成瀬が生まれたのか分からないくらい子煩悩の普通のお父さんである。親の心配をよそに、道なき道を涼しい顔で進んでいく成瀬に振り回されている哀れな父。その対比が面白くて、印象に残っている。
いつも見られない成瀬の素顔が見られると思いきや、京都大学の受験の日でさえも成瀬は成瀬。本当にぶれない。娘がどんなにしっかりしていても、親はちゃんと心配するんだ。そんな心配をものともせず、娘ってずんずん遠くへ行くんだ。親の心子知らずというか、子育ての無常さみたいなものも感じてしまった。
島崎みゆきが一周回ってとても良い。
どうしても個性的な成瀬と比べて地味な印象だが、本作では女房役が板についていた。本妻感というか、安定感がすごい。ゼゼカラコンビのツーカーな感じが心地よい。普通の顔して普通じゃないのがみゆきである。成瀬に振り回されない重心低めの盤石さが、頼もしかった。篠原かれんや北川みらいなどの新キャラが多かったので、より一層そう感じたのかもしれない。
いくらでも読めそう。
一冊を通して、ずっと思っていた。軽快なテンポで進むストーリー、心地よい魅力的な台詞たち。既にもっと成瀬に会いたいと思っている。次へ次へ。前のめりに没頭できる大好きなシリーズである。 -
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文芸誌ってほとんど読んだこと無かった。
好きな作家さんの名前が書いてあっても手に取ることは無かった。
だっておカタそう、、、。
でもこれはもう見た目がPOPで、好きな作家さんもたくさん。
価格もとても努力してる。
読んでから知ったけど紙もとてもこだわっている。
何かで読んだ本書を作ってる人達の想いも熱い。業界に風穴開けてほしい。
辻村さんの対談良かった。
子育て中の人が子どもを本好きにしたくてサイン会に子を連れてくる話とか、
新人賞に応募してくる人達の「怒り」に対しての自分も書く側としての気持ちとか。
俵万智さんと岸田さんの短歌選と対談も面白かった。
選び方にテーマとかストーリーがあるとこんなに印象変わるかという。 -
Posted by ブクログ
ひょんなことから婚活パーティーを運営する会社を手伝うことになった主人公(40歳男性 独身)
最初は主人公同様
婚活??ってところからスタートするのに
最後の章の手前辺りからは
もうずっと、婚活パーティーを運営する
ドリームプランニングハピネスを応援して
ずっと、ほっこりあたたかくうれしいたのしいの連続
さすが成瀬を産み出した宮島先生
池田さんが登場した辺りからの
物語のこの転調とも呼べる文章のリズム感が楽しすぎる。
こういう書き方が出来る作者は他にいないと思う
あまりにも楽しすぎた。
もし僕が婚活パーティーに行くことがあれば
好きなタイプのプロフィールの欄には
『宮島未奈先生の作品でほっこり出来る人』って思いつつ
『同じ匂いがする人』って書こうと思います