宮島未奈のレビュー一覧
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成瀬シリーズ第3弾にして完結編。もっと成瀬あかりを見ていたかったなと思う。大学生になってもやっぱり成瀬は成瀬で、周囲をどんどん巻き込んでいく。こうした「不思議でコミュ障で天才肌」という設定は、私たち普通の人間とは違う視点で世界を描くための小道具でもあり、最近だとマンガ『路傍のフジイ』も(彼は天才肌ではないが)似た構造だし、韓国ドラマによくある発達障害的な設定とも共通しているし、古典で言えば『レインマン』にも通じる。だから1冊目はそのあざとさがあまり好きではないな〜と思いながら読み始めてた。
でも、それをはるかに超える成瀬あかりのエネルギーがあって、周囲の人たちの温かさがあって、さらに無愛想で -
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成瀬からの平安部ということで、同じ高校生ではあるものの、至って平凡で、いじめられてはいないが好かれてはいないと自認する栞が主人公。彼女が、平安に心惹かれる安以加に誘われて平安部を立ち上げる話。
中学とは違うキャラでいきたい、他人がなんでもよく見えてしまう、人の色恋が気になる、親には馬鹿にされそうで学校の話がしにくい…そんな高校生あるあるを、平安部というぶっ飛んだ話ではあるがサラッと書いていて面白かった。普段、高校時代に戻りたいとは思わないが、ここまで自分たちらしい高校時代を作り上げられるならもう一回高校やりたい、と思う人もいるのではないか。
にしても、ちょうど最近「桐島部活」を読んだばかり -
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ネタバレ1.婚活というテーマのリアルさが面白い
自分からは遠いと思っていた恋愛要素も、婚活という形になると一気に身近に感じられた。パーティーでの探り合い、バスツアーでの空気感など、未経験の場面なのに手に汗握るリアリティがあった。恋愛と結婚は何が違うのか、頭の中で何度も考えてしまった。正直、読後には「一度くらい婚活パーティーに参加してみてもいいかも」と思ってしまった。
2.主人公の変化がよかった
最初は結婚するつもりもなく、どこか他人事だった主人公が、婚活の仕事を通じて少しずつ自分の価値観を見直していく。その変化は大きくはないが、確かに温度を帯びていて、ゆっくりと変わっていく様子が自然で心地よかった。 -
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貴きかなわ〜
貴庄でございます。
本日は成瀬は信じた道をいくのご紹介をいたします。
本作は成瀬は天下を取りにいくの続編であり、前作は18の賞を受賞している事で有名であります。本作も前作に引き続き、本屋大賞にノミネートされており、非常に面白い作品となっております。成瀬ファンの一員として、恥ずかしくないご紹介をしていく所存であります。この感想をご覧になられた方は、是非成瀬シリーズをお手にお取りください。共に成瀬の沼に沈みましょう。
♯成瀬シリーズ ♯成瀬は信じた道をいく
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シリーズ二作目である。
非常に面白かった。今回も成瀬あかり自身のお話というよりも、成瀬あかりの周