宮島未奈のレビュー一覧
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成瀬は、自意識だけで世界を押し切っていく人物に見えた。だが不思議と嫌味にならない。近くで見るほど、超人ではなく、偏りや不器用さを抱えた一人の人間が浮かび上がる。そんな成瀬のそばに島崎がいる。その関係は、青春のきらめきというより、他人と並んで生きることの奇跡に近い。
私も以前、地元の友人とM-1に出た。目標にした同い年の芸人のコンビが優勝し、私たちは一回戦で負けた。あれから8年経ったが、今はその友人と仕事をしている。蒔いた種のうち、漫才の芽は出なかったが、別の何かが私たちの縁をつないだ。ジジイになっても、成瀬と島崎のように笑い合えるだろうか。 -
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すごい面白い最終巻だった。
なんでも成し遂げてしまう成瀬ならほんとに200歳まで生き続けることを感じさせる一冊でした。
簿記YouTuberや達磨研究会など個性的な人物がたくさん出てきていて、成瀬ととてもマッチして面白かったです。
また、最後の「琵琶湖の水は絶えずして」には、あの懐かしの島崎が出てきたり、最後の大津観光大使の仕事でみんな集合したり、最後まで楽しむことができました。自分の周りにも成瀬のような人がいたら楽しいだろうなーと感じます。
とても面白い三冊でした!【中2】
三部作の完結編。1冊目から成瀬を追いかけているが当初と比べて随分大人になった印象。突拍子もない言動や返答もクールだか -
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2作目は、前より面白くなってて私はこっちの方が好き。あっという間に完読!
思わずクスッと笑ってしまうセリフがあって、読んでて楽しい。
買い物かごの中身を見ただけで、合計金額を算出できるよう練習してるなんて、京大生っぽい。
そして、それを聞いた相手のツッコミも面白い。
受験番号も、京大受験生はそんな見方するんだーって、あれ?もしかしてこの著者って京大出身だったりして!と気になり最後のページを見ると、京大文学部卒。
さらに大津在住ときた。なるほどね。だから膳所の超ローカルな話を書ける訳だ。大津じゃなくて、膳所を選ぶセンスが好き。
読めば読むほど、大津に住みたくなってくる。
宮島未奈さんこそ、 -
Posted by ブクログ
成瀬は信じた道をいく は、まさに成瀬を感じる一冊です。主人公・成瀬の自由でブレない生き方と、それに振り回されながらもどこか楽しそうな周囲の人たち。軽快なテンポで物語が進み、気づけば夢中で読み進めてしまいます。
篠原かれんとのやりとりで、成瀬は普段はタメ口なのに、「敬語で話せるのか」と聞かれて「はい、その気になれば話せます」と即答。この一言に思わず吹き出しつつ、「この人、やっぱり面白い」と感じさせる絶妙なキャラ設定が光ります。
そして何より、登場人物がみんな愛おしい。不安になったり、泣いたり、怒ったり、拗ねたり──その一つひとつの感情が丁寧に描かれているからこそ、「こういう人たち、いるよな」 -
Posted by ブクログ
滋賀県出身です。大津近郊に住んでいたこともあったが「天下を取りに行く」の時には、成瀬に対してそこまでの魅力を感じてはいなかった。
が…本作は滋賀と成瀬の良さを全話に感じる話ばかりだった。
前作では私が成瀬のイメージを掴みきれていなかったからだろうか? 本作では「コンビーフはうまい」が一番好きかなぁ。Instagramの投稿の仕方が成瀬という人物をうまく表現していると思う。
「やめたいクレーマー」も視点が面白い。まさか平和堂のアルバイトが、こんなにも面白い話になるとは…。
なんだかんだで成瀬の周りに新しい人々が集まる巻で、これからもみんなが成瀬と仲良くしていってほしいなと思った。