宮島未奈のレビュー一覧
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成瀬シリーズに引き続き、過度な装飾のないシンプルな文章でとても読みやすい。
タイトルを一見しただけではいまいち展開が想像つかなかった。
在宅ライターである40歳独身の男がとあるきっかけから婚活パーティに参加することから始まる。なんとなく「婚活」にナイーブな感触があるので気安さに欠ける近寄りがたいイメージがあったのでその実態もわからずにある印象だった。
しかし本作を読んで、実際は人と人の出会いやコミュニケーションを楽しみ、どんなかたちであれその後のつながりをつくる場所であること。そしてそれを陰ながら全身全霊でサポートをするプロフェッショナルの姿に感銘を受けた。とても素敵な仕事である。
「パー -
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成瀬3部作の中でこの本がダントツで良かったです。2時間42分で一気読みしました。
今作も成瀬の周りの人の目線で描かれた短編集。
1編目は失意のまま京大の入学する坪井さんが主人公。坪井さんが滑って転んだところ
「大丈夫か」と声を掛けてきた人は…
セリフの口調で成瀬だとわかるのが読んでいて嬉しい。
今回は新しく京都の大学生たちがたくさん登場します。コタツ+鍋で登場する達磨研究会(森見登美彦リスペクトだけれど桃鉄メインの人たち)が面白すぎました。
それに加えて過去2作品の登場人物も出てきます。
前作では名前しか出てこなかった『レッツゴーミシガン』の西浦君が出てきますように、と期待しながらページを -
Posted by ブクログ
姉の薦めで、話題になってるのは知ってたけど、「本当に面白いの?」と思って読みはじめたらいい意味で裏切られた、めっちゃ面白かった!
起承転結の激しいストーリーはないけど、成瀬のキャラの濃さと自分の過去を回顧しちゃうような青春物語が胸熱。高校生ってなんでもできるな、眩しい。もっといろいろ挑戦しておけばよかったなぁ…。わたし、成瀬になりきれなかったな…とか思った。
特にM-1に挑戦するシーンが印象的。
目標に向かって何かにチャレンジするって、やっぱり楽しいんだよなぁ〜!
この本全体のメッセージとして、
“どんな普通の人でも主人公になれるんだ” と感じた。
個性的すぎる成瀬とは対照的に、語り手は -
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ネタバレ今回も成瀬は颯爽と駆け抜けていった。
特に『コーンビーフはうまい』に心をふさぶられた。
一見普通の、映えを意識して生活している女子大生をも、成瀬は変えてしまった。
ありふれた価値観を持っていそうな女子大生。
これは読者である自分だ。
成瀬のセリフや立ち振る舞いは、自分に対して言われているような感覚に陥って自然と涙が溢れた。
今回の第2作のメッセージは、
『なにになりたいかよりも、なにをしたいかだ。』というセリフに集約されると感じた。
いや、今回だけじゃなく3部作すべてそうなのだろう。
とにかく成瀬のこの言葉にハッとさせられた。
自分はなんで今の会社で働いているのだろう。
本当はなにをした -
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成瀬は信じた道をいく
しかしながら、我が道をゴリ押しするのとは違う
成瀬あかりがとても魅力的なのは そして そう感じるのは私だけではなく 登場人物の皆が彼女に惹き込まれていくのは 我が道をいくにしても我が儘ではないからだと 2作目を読んでわかった
ずっと通して読んでくると 否定の表現に出会わないことに気づきます 特に 成瀬あかりの言葉の中には相手を認める言葉が並び 相手を否定することをしない
成瀬あかりが信じた道を行けるのは 人を認め信じる力が強いためだろう
自身を信じる強さで周りの人をも信じる その強さに どんどん惹き込まれていく
成瀬あかりの真骨頂は 無条件の信頼にあるのではないかと思えて