宮島未奈のレビュー一覧
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好きな自分でいればいい。
成瀬はそれを教えてくれる。
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みらいちゃん、カレン、呉間氏、そして島崎。
それぞれ、自身の信じるものや、アイデンティティ、存在意義などに悩みを抱えていた。
成瀬は自身の行動を持って
彼女らの悩みに応えてくれた。
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本作、カレンのお話は書き下ろしなのだが、
随分とグロいものだった。
私自身、家業の話はあるが、作中に「だって一生ものの医師免許と違って、観光大使のたすきなんて一年だけだから。」とあるように、それとは違う。
「地域の伝統継承」が近いと思う。
文化人類学で学習しているところだが、
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やっぱり宮島さんの作品はどれを読んでも面白い。自然と主人公たちの容姿、性格さらには周りの状況までもが思い起こされる。まるでその場で登場人物を見ているような気分になる。しかも、でてくるキャラクターたちがまた個性的で素敵だ。
特に私は、平安部を立ち上げた平尾安似加がお気に入りである。一見明るくて無邪気で自分のやりたいことに真っ直ぐなタイプなような感じもしたが、話を追うごとに段々と気弱な部分なども見えてキャラクターとしての解像度が上がり、どんどん好きになっていってしまった。
成瀬シリーズが有名で少し埋もれてしまっている本だがぜひ読んでほしい。 -
無料版購入済み
島崎がいい
なんだかんだいって、成瀬に巻き込まれる幼馴染の島崎も楽しそう。むしろ島崎がいないとこの作品はおもしろくないと思う。最初はそこまで期待していませんでしたが、最終的にはおもしろい、
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平安部という名前や表紙から「ちはやふる」に似た話かと思っていたが、成瀬のようなちょっとひと癖ある部活の話だった。
主人公・栞は入学式の日にたまたま前の席になった初対面の安以加から「平安時代に興味ない?」と平安部という新しい部を作りたいから入って欲しいと勧誘される。(後でわかるのだが、平安部を作ろうと思ったのは百人一首や源氏物語絵巻を見てなんとなく憧れたことが理由p58であり、特に平安時代に関して造詣が深いわけではなく驚き笑)
若干の強引さから、どうしてもハルヒを思い出す。
しかしハルヒほどの暴挙や強引さはないし、成瀬ほど変わり者でもない。
なんでも上手くいく方向でのご都合主義展開が結構あり -
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平安部創設から文化祭発表まで、高校生たちが平安時代の魅力を追究していく青春小説。(オーディブル)
本当にこんな部があったら、楽しいのはもちろん、部員それぞれの創意工夫や主体性が思う存分発揮できるような感じがしました。
自分たちがやりたいことをとことん追い求めていくことができるのは、この年代ならではないでしょうか。
そして、それが成長過程でとても大切なことのように思いました。
また、文化祭発表に向けて、部員5人の個性がそれぞれ発揮され、成功へとつながっていく様子は、自分も青春時代をもう一度味わっているかのような爽快感がありました。
平安時代というと、どちらかというと、歴史上 -
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平安時代に興味があったので手に取った本でしたが・・・
平安時代のことが深く知れるという趣旨の内容ではなく、たまたま平安時代に興味を持った高校生たちの青春ストーリーでした。
無駄な描写が無くて、本一冊で登場人物たちと一緒に半年間を駆け抜け、感情移入もでき面白かったです。
興味を持ったことを掘り下げていくことから生まれる、人と人との広がり、見識の広がり、広がったところから更に深い見識や技の習得・・・
はじめは、青春ストーリーやなー!若いっていいなー!・・と思ったけれど、何かに興味を持ち掘り下げていくことは、歳を重ねたとて人生を楽しむ方法の要なのかなと思いました。
なるべくそいういった感覚を若い