宮島未奈のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
改めて成瀬あかりという人物の魅力を感じた。成瀬は周囲から見るとかなり個性的でクセの強い人物だが、自分の考えを押し付けるのではなく、困っている人には協力的で誠実に接している。そのため、一見変わった人に見えても、多くの人から好かれるのだと思った。
特に印象に残ったのは、成瀬が京都で一人暮らしをするという話である。私は「成瀬ならそういうこともありそうだ」と自然に受け入れて読んでいた。しかし、後になってそれがミスリードだったことが分かり、自分が思い込みで判断していたことに気付かされた。このエピソードから、どんなにもっともらしく思えても事実確認をすることの大切さを感じた。
また、「やめたいクレーマー -
Posted by ブクログ
人ひともをし 人ひともうらめし あぢじきなく
世よを思おもふうゆゑえに 物も思おもふう身みは
後鳥羽院(1180年~1239年)
━━━━━━
物語としては青春ものであり、平安文化を通して仲間と部活動を作り上げていくというもの。読み進めるほどに懐かしい気持ちになれる。煌びやかな青春を送った人には記憶として、灰色の青春を送った人には理想として思い出に浸ることのできる。そんな作品。
あないみじ…現代風に言うと「マジやばい!」「マジかよ!」あたりであろう。いとおかしが「エモい」となるのと同じで感嘆詞であり、事項を意味するものではない。コミュニケーションにおいて出し得な便利な言葉である。
-
Posted by ブクログ
読み始めてすぐに成瀬あかりという人物に惹き込まれた。自分のやりたいことを迷いなく実行し、周囲の目を気にしているようで気にしていない。その姿を見ていると、「こういう人っているよなぁ」と思うのだが、不思議なことに具体的な誰かは思い浮かばない。いそうでいない、現実とフィクションの境界に立っているような存在だった。
成瀬に対して抱いた感情も一言では表現しにくい。自由に生きている姿への憧れなのか、行動力への尊敬なのか、それともただ純粋に好きなのか。どれもしっくりくるようで少し違う気がする。最近は感情を言語化したいと思って本を読んでいるが、この作品はまさにその難しさを感じさせた一冊だった。それでも、その