宮島未奈のレビュー一覧
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主人公は間違いなく成瀬なんだけれどストーリーはあくまで成瀬の周りの人を描いていて、その中心にどうしようもなく成瀬という重力源が存在している。
他者への影響によって浮かび上がる存在。
成瀬という誠実で規格外に真っ直ぐな存在と向き合うことで、自分(成瀬の周りの人たち)の人生の見え方にズレが生じる。
他人の評価軸では動かないし、空気を読むのではなく倫理や誠実さを優先して生きているのに決して嫌な人にはならない。
むしろ成瀬と接することで「自分は何を当たり前だと思っていたんだろう?」と少しずつ揺さぶられていく。
そして自らのアンコンシャスバイアスに気づく。
成瀬という存在によって、周りの人たちの視界が少 -
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ネタバレ変な言動をする成瀬がただただ可愛い。4.2
解説にもあったように、1行目からこの子は何を言ってるんだろう、と思わさせられて見事にどっぷりハマった。
学生時代に有利なパラメータがカンストしている成瀬の行動はいつも突拍子もなく、200歳まで生きる、夏を西武に捧げる、M1にでる、入学式でスキンヘッドにしてくる突風のような言動の逐一に思わず、なんで、と毎度のことながらに思ってしまうのは小説の罠にまんまと引っかかって、だけどそれが気持ちが良かった。
成瀬が苦手な大貫との場面での地の文の、大貫には嫌われているけど成瀬は嫌いではないので遠慮しない、みたいな文が、誠に勝手な成瀬らしくてよかった。
柔道部だ -
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『成瀬は天下を取りにいく』に続くシリーズ2作目。
相変わらず成瀬の行動力やバイタリティはすさまじい。次から次へと興味や挑戦したいことが浮かんでくる成瀬を見ていると、私ももっと日々を充実させようと前向きな気持ちになる。
前作では成瀬の行動があまりにも突飛で面食らったけれど(M-1グランプリ挑戦や坊主頭での学校生活など)、今回はいくぶん現実味のあるエピソードだったので自然に物語を楽しめた。
また、作品を通して印象的だったのは、成瀬に対する周囲の人たちの変化だった。ずっと好意的な人物だけでなく、当初は成瀬にあまり良い印象を持っていなかった人物たちまで少しずつ成瀬に惹かれ、協力的になっていく…。その過 -
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ネタバレまず冊子に挟まってた栞が可愛かった(笑)
知っている作家さんは半分もいなかったのですが、オレンジ文庫さん何気に好きなので購入して読んでみました。
最初は題材もよく分からないので、ピンと来ないまま何編か読んでいましたが、「サカナ日和」を読んで私の好みな感じだったのと、そこからもう一度振り返って読んでみたらみんな素敵な作品じゃないか!と改めて思えて、そこからは一気に読めました。もちろん好みの問題なので、しっくりくるものもあれば、そうでないものもあり。個人的には「傾城の美女呂姫」「水恋花」「ままならないきみに」「二位の君」が良かったです!水恋花は私好みの嫌ぁーな終わり方だったし、ままならないきみに -
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ネタバレ婚活マエストロは、「婚活」という題材を驚くほど誠実に描いた作品だった。婚活ものというと、どうしても登場人物を揶揄したり、“市場”という言葉の残酷さを強調したりする作品も多いが、本作にはそうした冷笑的な視線がほとんどない。それぞれが不器用で、少し見栄を張って、時に空回りしながらも、「誰かと生きていきたい」と願っている姿が丁寧に描かれていて、とても温かい気持ちになった。
特に印象的だったのは、登場人物たちが決して特別な人間ではないこと。だからこそ悩みや迷いにリアリティがあり、「うまくいかないことがあっても、それでも人と向き合おうとする」姿勢に自然と惹き込まれる。婚活を勝ち負けで描くのではなく、人 -
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婚活の話なのに、「恋っていいなぁ」がちゃんと残る作品だった。
婚活の世知辛さに少し絶望しかかったところに、救いのヒーローが現れる――そんな第1話ですでに心を掴まれた。
まず主人公がとても好きだった。
ちょっと関わっただけの相手を気にかけ、フォローできて、人の幸せを素直に喜べる。
本当に「普通にいい人」だからこそ、安心して読めた。
そんな主人公がフォローすることになった婚活参加者のおじいさんのエピソードも印象的。
自分の発言で相手を嫌な気持ちにさせたのでは、と必要以上に落ち込んでしまうことって誰にでもあると思う。
でもこのエピソードでは、そんな失敗をただ慰めるだけじゃなく、「相手は気にして -
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婚活の裏側を見ているようで、わくわくしながら読み始めました。
婚活と聞くと、お相手に対する条件が先行して、値踏みして相手の内面にまで気が回らないイメージが強いですが、お相手のことをよく見つめて、真剣に対話する登場人物が多くて良かったです。主人公が婚活に対して、当事者でも第三者目線でも向き合うお話なので、様々な角度から婚活に関して深堀りしていくので、満足度が高かったです。
読後感が良く、優しい気持ちになりました。登場人物それぞれにその人の人生があり、それぞれに思いを馳せながら読んでいたら、あっという間でした。私も自分の人生と向き合い、より良い未来に変えていけるよう頑張りたいなぁと思います。 -
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40歳独身でフリーライターをやっている『猪名川建人』。平凡でつまらない日々を過ごしていた彼は、ある日、大家さんの紹介で婚活パーティーの手伝いをする事に。そこには、婚活マエストロと呼ばれている『鏡原奈緒子』がいた。初めての婚活パーティーに参加した猪名川は、慣れない場に不安になりながらも、見事、カップル成立した。だが、成立した彼女は実は・・・その後も何度か手伝いをしたり、参加したりした猪名川は、時には、気になる人に出会ったりもしたがうまくいかない。そんな時、婚活会社の社長が倒れて、会社がなくなる事に!最後となるクリスマスの婚活パーティーにスタッフとして手伝う事になった。ハプニングがあり、急遽、司会