宮島未奈のレビュー一覧
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ネタバレボロアパートに住み、業務委託でこたつ記事をせっせと書いては納品している毎日を送る猪名川健人。ある日大家さんに紹介され、「ドリーム・ハピネス・プランニング」という婚活会社の紹介記事を書くことになります。
同社が主催する婚活パーティに健人が取材で潜入すると、パーティの進行役を務める社員・鏡原奈緒子と出会います。彼女は婚活界隈で伝説となっている「婚活マエストロ」という肩書きを持つ凄腕仲介人でした。
次第に婚活に興味を持つようになった健人は、通称ドリハピのパーティの手伝いをしながら、奈緒子にも惹かれていくように...
ケンティーと鏡原さんが結ばれるのは、本書を読むまで想定外で、『成瀬』シリーズのよう -
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やりたい部活が学校に存在していないから創部する
という話は物語としてはよくあるもので、往々にして「やりたい部活」というものには具体性があり、どれだけマイナーでもその学校には存在していないだけで他校にはある、ということが多い。
が、平安部はそうではない。
何をするのか具体性はなく、恐らく他校にもそんな部は存在しない。
既存の部活であれば大体活動の型が決まっていてその中の選択肢で自分達の色を出していくことになるが、平安部には何もない。あまりに自由で、だからこそ難しいのだが、けれどもそうした手探り感がとても良かった。各々の良いところや興味のあることを平安要素に繋げ、一人一人が何だかんだしっかり部活に -
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マナーはいらない を読んでいるうちに気になってしまったので購入。
今をときめくあの作家さんの投稿作が読めます。
多分デビュー前の作品だと思うけど、読んだことのある作家さんは「ぽいわー」と、感じる何かがあった。(阿部暁子さん、白川紺子さん)言語化できないけど。
また、読んだことは無いけれど、本屋大賞をとられてるし名前だけは知っていた宮島未奈さんの作品も、キャラクターがめっちゃ好き。河原泉さんの漫画に出てきそう。シュッとしてなくて気持ちポンコツ風味なところとか(褒めてます) 今度長編も読んでみたいと思った。
さすがにディープなSFや歴史小説はなかったけれど、色んな切り口があって面白かった。
「こ -
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ネタバレ集英社オレンジ文庫「短編小説新人賞アンソロジー」は、単なる新人作家の寄せ集めではなく、物語が生まれる瞬間の熱量そのものを封じ込めた一冊だと感じた。短編という制約の中で、それぞれの作品は無駄な装飾を削ぎ落とし、感情や主題の核へと一直線に踏み込んでくる。その潔さが、読み手の想像力を強く刺激する。
収録作には粗さも確かに残っている。しかしそれは欠点というより、書きたい衝動が理性より先に走った痕跡のように映る。登場人物の感情がときに不器用で、ときに過剰なほどまっすぐなのは、新人賞作品ならではの真剣さゆえだろう。その必死さが、むしろ物語に嘘のない重みを与えている。
また、短編という形式が際立たせるの -
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人気作家さんたちの原点となった作品。どの短編も個性的で、とても楽しめた。
短編を書くのってとても難しいのだろうなと、読んでいるだけの私も思う。限られたページの中で、物語を作る。この本の短編はそれぞれ、全く違う良さを持っている。書き方はそれぞれもちろん違うし、少し変わった設定があったり、どこか自分と似たような境遇が描かれていたりする。
作家さんの数だけその色があって、短い物語に込められた熱意や感情がとても伝わってきた。
今までよく読んでいた作家さんはもちろん、この本で初めて出会った作家さんがこの後、どのような本を書いているのだろうと気になり、読んでみたくなった。 -
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ネタバレ<忘備録・ネタバレあり>
大学時代からのアパートに住み続ける40歳独身男が、大家の紹介で婚活会社に出入りするようになる。婚活パーティーに参加してカップル成立後にセミナー勧誘されたり、小さな失恋をしたりと経験を重ね、最終的には婚活マエストロと成就する。
主人公の語り口調で物語が進むのだが、それが自分の頭の中の言語と似ていてゆるく一気に読めた。
自分を狙ってるんじゃないかと思ってた人が別の人とカップル成立して失恋したような気持ちになったり、参加男性同士でうっすらと友情みたいなものが芽生えたり、婚活パーティーやバスツアーの描写がリアルでおもしろい。
婚活マエストロと婚活パーティーで偶然会って -
無料版購入済み
島崎がいい
なんだかんだいって、成瀬に巻き込まれる幼馴染の島崎も楽しそう。むしろ島崎がいないとこの作品はおもしろくないと思う。最初はそこまで期待していませんでしたが、最終的にはおもしろい、
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高校の入学式当日。緊張しながら教室の席に着いた栞の前に、1人の女生徒が立った。
「ねえ、あなた。平安時代に興味ない?」
「はあ?」
それが安以加との出会いだった。
不完全燃焼状態の5人の高校生が、自ら立ち上げた平安部の活動を通して、自分と向き合い成長していく姿を描く、ライトな青春小説。
◇
雨の日の電車は、どうしてこう不快なんだろう。今日から自分の通学電車となるローカル線の車内で、私は思わず吊り革を握りしめた。
今日は高校の入学式だ。
「栞ちゃんは雨女だねえ」
と隣に立つ母がため息をつく。小中の入学式は晴れていたじゃないかと、心の中で文句を言っているうちに、 -
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始終、笑みを浮かべながら楽しく読みました!
ストーリーは
「平安の心を学ぶ」平安部を創設するのに、集まるキャラの全く違う5人が平安部を通して青春する話。(ちょっと私の意訳が入ってます・笑)
もう、青春っていいね。
こんな部活動なら楽しいと思うし、私も平安の心を学びたくなりました!それぞれ不純な動機から平安部に入るんだけれども、それぞれに良いところを活かしていて、みんなの仲も深まっていって、悪者も出てこないし明るく読める小説であっという間に読み終わりました!
平安時代なんて、
光源氏しか分からないのだけれども
ちょっと平安時代に
興味を持たせる魅力のある小説です。
ちゃっかり私も赤染衛門を -
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可もなく不可もなく
サクっと読めました
ハラハラドキドキも穏やかで可もなく不可もなく
こんな小説も必要ですよね
著者さんの世界観はそのままです。 -
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ですます調の成瀬
カバー絵の成瀬が本文の成瀬を象徴していて実にうまい。
ヒロイン成瀬の父親を始めとした周辺人物たちの視点からヒロインの人物像や言動を描き出すという手法がなかなかにおもしろい。第一巻に引き続き連作短編集形式を取っていることも読みやすさを更に助けている。ヒロイン成瀬の巧まざるギャグ がとてもおかしい。ですます調でも話せます というフレーズでは思わず吹き出してしまった。とは言うものの最終章のNHKは少々やりすぎかな。 -
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天下取りはまだまだ
読者に合う合わないは別にして、ヒロイン成瀬のキャラクターがこの作品のほとんど全てである。同質社会日本の更に同質を要求される女子生徒たちの中で、このような成瀬の個性と能力はなんといっても目立ってしまう。それを軽快な読みやすい語り口で描きあげている。最終章でやや傍若とも思われた成瀬の言動にやや陰りが出た段階で、次の巻へ。彼女の天下取りはまだまだである。