宮島未奈のレビュー一覧
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"「そういうわけで、琵琶湖の水はみんなのものなんだ」"
⭐︎5では足りない。ありがとう成瀬。本当にありがとう成瀬。
京都大学1回生となった成瀬の2025年から2026年の1年間。
成瀬は全く変わらない。でも、成瀬に出会った人たちがどんどん変わっていく。成瀬に出会うことでその人の良さが引き出されていく。
そして何より、成瀬自身も変わっていく。これが「成瀬あかり」シリーズの醍醐味なんだなと思った。確かに成瀬は大きくなった。
成瀬のお母さん、貴美子さんの章が素敵だったな。成瀬が成瀬のままでいることをお母さんが肯定してくれたから、成瀬は周りを照らす人になれた。
成瀬はたくさんの -
Posted by ブクログ
鉄人成瀬。最初はそんな印象でした。あの口調から発せられる言葉は他を寄せ付けないそんな雰囲気を醸し出しながら、一見意味を見出しづらい目標や挑戦により成瀬という人物らしさを見ていました。ですが、それはあくまでも第三者として、あるいは読者として見た成瀬で、成瀬の思いや行動心理には人間らしさがあり、愛おしく、親近感を抱き、惹きつける人物だと思いました。表面だけでは見えない、分からないことがあって、そこには魅力の9割ぐらいが隠れていると思いました。その魅力も成瀬自身が完全には理解していなくて、良さの一つだと感じました。見える部分は全てじゃなくて、見えない所に全てが詰まってるって素敵ですね。続きも読みたい
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Posted by ブクログ
「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」
こんなにまっすぐに、こんなにさっぱりと、こんなにしっかりと何かを目指したり試みたりしたことがあっただろうか。
成瀬あかりは、多くの人が胸に秘めながら秘めたままにする野望をあっさり口にして、さらに行動できる人だ。
だから羨ましい。
そして清々しい。
その成瀬に伴走できる島崎も、
その成瀬についていけない大貫も、
その成瀬に恋をする西浦も、
その成瀬(と島崎)と協働する吉峯と稲枝も、
みんな羨ましい。
この作品は連作短編集であり、語り部が編ごとに異なることで成瀬が立体的に描かれる。
そして、成瀬の像がくっきりすればするほど、成瀬への羨望