宮島未奈のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
待ちに待った成瀬を読む。
京都大学に入学した成瀬は、転んでいた坪井さくらに声をかけて親しくなったかと思うと京都を極めたいと言い動き出す。
極めるという到達点に誰もが注目するが、成瀬はそこに至る道が重要だと思っている。
ゴールにたどり着かなくても、歩いた経験は無駄じゃないというのが素晴らしい。
達磨研究会のサークルたちや簿記YouTuberなど新たな仲間たちとの交流もあり、最後には東京に進学した島崎とびわ湖大津観光大使をする。
やはり成瀬と島崎の最後の姿で締めくくりになるというのは、完結なんだなぁ…と寂しくなる。
成瀬は、やはり成瀬のままで信じた道を突き進んできたんだなぁと実感し、今回も京 -
Posted by ブクログ
文句無しに面白かった。成瀬シリーズ最高傑作だと思った。いつものごとくボケツッコミが面白くて、備忘録として順位付けした。
第一位:「三十六階から目薬というのはベランダから落とすのか」さすが成瀬堂々の一位。大爆笑した。
第二位:「めっちゃ泣くやん」「もはやインフラやん」母美貴子の妹の咲子のセリフ。絶妙なツッコミに噴き出した。
第三位:「かわいいかよ!」と目を輝かせる。ぼきののかの西浦へのツッコミ。珠玉である。
第四位:あかりもずいぶん人間らしくなったと美貴子は思う。ちょっとお母さんと突っ込みたくなった。さすが成瀬母である。
第五位:トロフィーをリュックにしまう成瀬さんを見て、「入るんかい!」と心の -
Posted by ブクログ
ネタバレ成瀬シリーズ、三作目にして、完結編ということで、読みたいけど、読み終えたくない気持ちで丁寧に読み進めました。京都大学に進学してからも相変わらずな成瀬あかりとその周りの人々の関わりが愛おしく、「成瀬らしいな。」とクスッと笑ってしまうことが多かったです。嬉しかったのが、自分が大学生の頃から好きな森見登美彦さんの「夜は短し歩けよ乙女」シリーズを作中の大学生もハマっており、影響を受けてこたつを出しているなど、森見ファンにはたまらない設定になっていたこと。また、滋賀や膳所といった地元大好きな成瀬が、よく言われる琵琶湖問題について、「琵琶湖の水は、みんなのもの!」と発言しているのが、さすが成瀬だなと思いま