赤川次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ15年ぶりに再読。当時高校生だった時分には、主人公の実加の成長物語ととらえていたのだけれど、今読むとなんと厳しい人生を感じさせるのか。
目の前で姉が亡くなるのもショックなのに、不安定な母の分も気張る実加。
ただ、それを支えるのが姉の千鶴子の存在であり、自分が知らなかった姉の姿や姉の視点を持って実加は成長していきます。
だんだんと友達やボーイフレンドといることが増え、姉の存在が薄らいでいくことに不安を覚える実加。
この辺で姉との再度の別れを想起させられるんですが、この後の家庭崩壊の様子がたまらない…。
ホント、大人がしっかりしろよ!としか。
演劇も先生がもっとしっかりしてれば…と思うし、父 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『殺人よ、こんにちは』の続編。
読んだと思っていたら全く記憶になく、初読だった模様。
前作が'83年で、この作品の初出が'91年なので約8年。
物語の中では前作から3年が経過し、主人公は16歳になっている。
多分、作者のキャリアの問題だと思うが、前作よりも洗練されていてストーリーもよく練られ、ミステリーとして面白かった。
前作も悪くはないけど、割と単純だったかなー、と。
主人公の有紀子は、もともとシニカルな女の子だったが、前作のラストで“人を殺した”という十字架を背負って、ますます影のある少女に成長している。
そして相変わらず、いや、前にも増した胆力と度胸で新たな事件に