赤川次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
たくさんのマスコミに囲まれて堂々と教師と向き合って話す歩美は本当にカッコいい。
詳しい理由もわからず、ただ川中歩美として生活することを受け入れた当初とはどこか違う歩美がそこにはいた。
無条件に愛されるとはどういうことか。
友だちとはどんな存在なのか。
そして信じ、信じられることの大切さを知った歩美は大きく変わっていく。
歩美の変化は、行動や言葉になって表れていく。
自分を信じてくれる人がいる。
たった一人でも自分をきちんと見てくれる人がいたら、人はまっすぐに生きていけるのかもしれない。
きっかけさえあれば、何か大切なことに気づくことさえ出来れば、人は成長し変わっていけるのだろう。
歩美がした決断は中途半端な決意では出来ないことだ。
それだけの覚悟があってしたことなのだから後悔はないとは思う。
この先、歩美にはどんな未来が待っているのかはわからない。
でも、確かに自分が感じた大切なものを忘れずに生きていってほしいと思った。
わずかな時間だったけれど幸せだったときを、今度は与えられるのではなく自分で作り上げてほしいと。
赤川さんの物語はいつも読みやすい。
そして、読み終わったあとに嫌な思いが残ることはない。
どこかさわやかであたたかさの残る赤川さんの物語は、いつも優しい気持ちにさせてくれる。 -
Posted by ブクログ
掏られた手帳。身代金誘拐。そして殺人。
片山たちの推理も迷走し、交錯した人間模様がさらに事態を複雑にしていく。
人の痛みをわかることは難しい。
けれど、最初から人の痛みなんてわかろうともしない人たちもいる。
良二が殺してしまった被害者もそうだ。
本当に愛情があったとしたら、やってはいけない一線が必ずあったはずなのだから。
エミを愛人にしていた政治家も同じだ。
好きだから、大切にしているから。それは身勝手な押しつけでしかない。
相手の痛みを知る。
簡単なようで、本当に相手の立場にたって思いやることは難しい。
生半可な人間よりもホームズは人の機微がよくわかる猫だ。
最後にホームズが見せた優しさが嬉しかった。 -
購入済み
面白い
クラシック音楽の好きな人、楽器を演奏する人ならしみじみ楽しめる作品だと思います。
犯人は二段構えで考えて。
ミステリーのBGMに作中の曲を思い浮かべながら読むと良いです。 -
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ネタバレ読み終わりました!
切ない結末。。悲劇が多くて悲しかった
でも。。道田くんや真弓さん淳一さん夫婦
ほほ笑ましい関係が
ずっとこれからも続いていくんだな・・・・・
もう結構、本出てるよね。。!
この3人がいるからこそ、
上手くいえないですが。。
どんなに残酷な事件が起きようと、
この3人がいるシーンでは
ほんの少し事件のことを忘れられる
そんな人達。。何だかいとしくなりますね!
やっと読み終わりました(#^^#)
表紙。。相変わらずかわいいな・・・・・
なんか読んだ後に改めてみると
絵のカラクリがあって。。面白い仕掛けですね!
もしかしたら1巻から
最初から仕組みがあったのかな・・・なんて
思ったりしました☆気づかなかった。。 -
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今は昔、私がまだ20代の駆け出しサラリーマンの頃、何かの研修で講師の先生が「三太郎を読みなさい」と話されました。三太郎とは、司馬遼太郎、新田次郎、城山三郎のことでした。大概、体育会系の精神論が多いこの手の研修にしては、珍しい講話だったので、鮮明に覚えています。そのときに読んではいけない三太郎として赤川次郎さんの名前が挙がりました。それまで、氏の作品を読んだことがなく、また、変なとこだけ思い上がったプライドの持ち主の小生は大いに共感を覚え、それ以降も氏の作品は一つも読んでいません。ただ、それから遙か後年、ひょんな事から「文楽」に嵌まった私は、氏が「文楽」好きで、かの馬鹿たれの大阪市長が手前勝手のパフォーマンスのために、文楽をやり玉に挙げた時の、文楽擁護者のおひとりだったことで、コロリと評価を変えてしまいました。作品は読んでいませんが、本書は氏の文楽への愛がひしひしと伝わってくるだけでなく、氏の幅広くかつ深い舞台芸術への理解がうかがわれる好著です。赤川次郎先生、長い間知りもしない「食わず嫌い」で、ごめんなさい。
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ネタバレ泥棒を生業とする夫・淳一と捜査一課の刑事である妻・真弓の風変わりな夫婦によるシリーズ第二弾。
今回のお話では仕事でエジプト展の大目玉である黄金のマスクを警備することになった真弓、しかし開催場所の美術館で殺人事件が発生し、また実は黄金のマスクが偽物だったことが発覚。これを受けて主催者は誰にも気づかれずに本物と偽物を取り替えようと考え、それを淳一に頼む。これを快諾した淳一、果たして彼はどのように仕事をこなすのか?そしてこのマスクに隠された思惑とは?
今回も淳一の冴えわたった思考に感心させられた。またこの作品は様々な人の考えが絡み合っていて読む手がどんどん進んですぐに読み終えた。次回にも期待したいと思う。 -
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後表紙の編集者の解説は以下の通り。
「表」の顔は、「甘酒屋次郎吉」と呼ばれる遊び人。しかし、その「裏」は、江戸で噂の盗賊・鼠小僧。一介の盗賊に過ぎないが、正義とやらにこだわって、一文にもならない事件に首を突っ込んでしまう。それもみな、江戸が故郷だから。この町で暮らす人々の幸せを見るのが何よりも好きだから―。今日も妹で小太刀の達人・小袖とともに、ひたむきに生きる庶民を助け、力を振りかざす強きをくじく。痛快エンタテインメント時代小説。
「一介の盗賊に過ぎないが、正義とやらにこだわって」というところが、世の社会派時代小説とは違うところ。鼠は割と簡単に千両箱を盗むことができるので、生活には困っていない。しかも、そもそも法を破っているのだから幕藩体制下の法治主義からも自由である。幕藩体制を覆す野望は決して持たないし、持つはずもない。しかし、視線は常に庶民から離れないので、殿様も金持ちも間違っていると思えば、容赦なく罰するだろう。藩がお取りつぶしになれば、多くの家族が路頭に迷うのでどんな悪大名でも殺すようなことはしない。そのさじ加減が実によい。明らかに作者赤川次郎の分身だろう。
実は滝沢秀明主演のシリーズ1は見逃した。シリーズ2は全編録画したから、順番に観た。それで長い事積んどく状態だったこの本を読んだ。鼠シリーズの一巻目なので、7編の短編からなる。ちょっとお得な一冊である。鼠と相棒の妹があまりにも万能なので、ちょっと妬けてしまうが、今の時代、これぐらい明るく悪を討ってくれないと鬱ってしまう。実は赤川次郎の小説を読んだのはこれが初めて。ずっと読まず嫌いでした。ものすごく読みやすいけど読み始めると、その後ろには広大な海が横たわっているのを知っているのでできるだけこれぐらいにしたい。