赤川次郎のレビュー一覧
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装丁が新しい感じなので割と最近のものかと思ったら、1983年に刊行された本らしい。
著者は多作作家として知られながら、ほとんどが小説で、エッセイはとても少ないそう。これはその中の一つ。
前半では、著者がミステリを書く上での考え方やどんなところで悩むかなど、ネタばらし的要素が強く、ご自身でも〈首吊りエッセイ〉との副題をつけている笑。
後半は〈実作編〉で、4つの短編が著者自身の注釈(著者の独り言)を加えて収録されている。これが自分自身の映像を見ながら解説するスポーツ選手のような感じで、なかなか面白かった。
著者のファンや、ミステリのファン、ミステリを書いてみたいと思っている人など、いろんな人が -
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姉千津子に続いて母も亡くなり、父も会社の部下だった女性と新しい家庭を築こうとしている。
多感な中学、高校時代を経て11年の月日が経っていた。
北尾実加は27歳。中堅社員として働く実加は、亡くなったお姉ちゃんの年齢を越えてしまった。
ほんとうにひとりぼっちになってしまった。
前作の「ふたり」と違ってファンタジー要素は少なく、現実味を帯びている。
同居している後輩のさつきや、学生時代からの親友の真子、父の再婚相手の祐子の相談に乗ったり、仕事では〈連絡会議〉のリーダーに選ばれたり、実加のまわりは目まぐるしく変化に富んでいるけれど、この作者の持ち味というか、テンポが良くて楽しく読めた。
「いもうと -
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高2の千津子と中2の実加は、同じ私立の女子校に通っているふたり姉妹。
登校中のある朝、姉の千津子は交通事故に巻き込まれて亡くなってしまう。
娘の死を受け止められず始終ぼんやりとして、悲しみ落ち込んでしまう母治子。
お姉ちゃんが好きだったピアノは続けようと思った実加は、ピアノレッスンに向かう途中で男に襲われそうになる。
その時から、実加には、優秀でしっかり者だった姉千津子の囁き声が聴こえるようになる。
姉は実加のことをいつもそばで見守ってくれているのだ。
「千津子は、実加の中で、生きている。」
大島弓子さんのカバーイラストに惹かれて読んでみましたが、とても面白かったです。読み進めていくうちに -
購入済み
誰にでもある?
隠している過去、知らずに犯した罪、当たり前のように亡霊が思い出させていく
スッキリ終わらないところが自分の周りにもあるのでは?と思わせる
過ちて改めざる是を過ちと謂う
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ネタバレミステリー小説を初めて読んだ。
非常に読みやすく、頑張れば1日で読み切れるかもしれない。
主人公は片山。
そしてその相棒が名探偵である三毛猫のホームズである。
物語は女子大生殺人から始まり、その大学の学部長や片山が親しんでいた先輩まで殺されてしまう。
女子大生連続殺人、売春、学部長殺人、密室など多くの謎が散りばめられ、果たして全てを気持ちよく解決できるのか。見ものであった。
結果としては売春、学部長殺人、密室は伏線を回収してそれなりのオチを見せたが、女子大生連続殺人に関してはあまり腑に落ちない。
動機という動機がなく、そこに妹まで絡んでしまう。
決定的な動機と、読者を感嘆させ