赤川次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
姉千津子に続いて母も亡くなり、父も会社の部下だった女性と新しい家庭を築こうとしている。
多感な中学、高校時代を経て11年の月日が経っていた。
北尾実加は27歳。中堅社員として働く実加は、亡くなったお姉ちゃんの年齢を越えてしまった。
ほんとうにひとりぼっちになってしまった。
前作の「ふたり」と違ってファンタジー要素は少なく、現実味を帯びている。
同居している後輩のさつきや、学生時代からの親友の真子、父の再婚相手の祐子の相談に乗ったり、仕事では〈連絡会議〉のリーダーに選ばれたり、実加のまわりは目まぐるしく変化に富んでいるけれど、この作者の持ち味というか、テンポが良くて楽しく読めた。
「いもうと」というタイトルがとてもいいです。
この作品を通して言いたかったことが後半にいくにつれて、次第にわかってきます。
それは、家族であったり、学校や職場の後輩であったり、身近な人を思いやる心の大切さ。
前作の「ふたり」と同様、実加の成長物語で、読んでいる自分にも希望がもらえたような気がします。 -
Posted by ブクログ
高2の千津子と中2の実加は、同じ私立の女子校に通っているふたり姉妹。
登校中のある朝、姉の千津子は交通事故に巻き込まれて亡くなってしまう。
娘の死を受け止められず始終ぼんやりとして、悲しみ落ち込んでしまう母治子。
お姉ちゃんが好きだったピアノは続けようと思った実加は、ピアノレッスンに向かう途中で男に襲われそうになる。
その時から、実加には、優秀でしっかり者だった姉千津子の囁き声が聴こえるようになる。
姉は実加のことをいつもそばで見守ってくれているのだ。
「千津子は、実加の中で、生きている。」
大島弓子さんのカバーイラストに惹かれて読んでみましたが、とても面白かったです。読み進めていくうちに懐かしさもこみ上げてきました。
赤川次郎さんを読むのはもう何十年ぶりでしょうか。
ミステリーだけでなく、このようなファンタジーも書かれていたとは知りませんでした。
姉を失った悲しみを乗り越えて成長していく実加の、波乱万丈な人生のゆくえは…。
続きが気になります。 -
購入済み
誰にでもある?
隠している過去、知らずに犯した罪、当たり前のように亡霊が思い出させていく
スッキリ終わらないところが自分の周りにもあるのでは?と思わせる
過ちて改めざる是を過ちと謂う
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Posted by ブクログ
ネタバレミステリー小説を初めて読んだ。
非常に読みやすく、頑張れば1日で読み切れるかもしれない。
主人公は片山。
そしてその相棒が名探偵である三毛猫のホームズである。
物語は女子大生殺人から始まり、その大学の学部長や片山が親しんでいた先輩まで殺されてしまう。
女子大生連続殺人、売春、学部長殺人、密室など多くの謎が散りばめられ、果たして全てを気持ちよく解決できるのか。見ものであった。
結果としては売春、学部長殺人、密室は伏線を回収してそれなりのオチを見せたが、女子大生連続殺人に関してはあまり腑に落ちない。
動機という動機がなく、そこに妹まで絡んでしまう。
決定的な動機と、読者を感嘆させるラストを求めてしまっていたが、それが赤川二郎なのだろうか。
また、終始怪しげであった雪子。
この女性が片山へ最後に告げた言葉が印象強い。
P.339
「私、捕まる前に、おいしいコーヒーが一杯飲みたいの。付き合ってよ」
喫茶店には警察が雪子を待ち、逮捕されると分かっていた。
片山が「逃げろ」と言い、逃げるチャンスもあった。
それでも最後は潔く、それでいて雪子らしい少し洒落た去り方であった。 -
購入済み
もりもり食べるぞ
父親が罪を被って失踪、母親も男と駆け落ちして、小学生の姉と弟の子子家庭になった二人が事件に巻き込まれるという内容の短編集。同級生のサポートもあり、逆境にもめげず元気に暮らしている二人のキャラクターが良い。小学生コンビの話なので、単純明快なストーリー。ミステリとしては奥行きはないが、そこはご容赦を。
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Posted by ブクログ
時々、物思いにふける癖のある猫、ホームズ(メス)と、血とアルコールと女性が苦手な独身刑事・片山。二人の周りは事件が起こる。シリーズの第1作目はよりにもよって女子寮が舞台。張り込みをしていたら第2の被害者の飼い猫ホームズに懐かれてひきとったのだが、この猫、どうにも普通じゃなさそう。
猫が話したりする感じかな……そういうのは、ちょっと気分じゃないかな……と、謎の思い違いをして、なかなか読まないでいたのですが、ニャーとも鳴かないくらいホームズは静かでした。静かだけど、すごく賢い子です。
片山刑事は周りの人に捜査情報を話し過ぎて、途中から脳内ではコナンの高木刑事の姿で浮かんでいました。ほんと大丈夫なのか、たか……片山刑事。
トリックについては「いやいやいやいや、」と言ってしまいそうですが、面白くて好きです。
読みやすくてコミカルな印象さえ持つのですが、片山刑事の事を思うと、彼の人生に暗い影がさしそうな程、色々なことが起きていますね。そういった意味でも大丈夫なの、片山刑事。
面白かった!というのもあるけれど、片山刑事の今後が心配なあまり、続きが読みたくなってきました。