赤川次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ昔、新潮文庫の夏の100選に選ばれていて、読んだことがあったのですが、再読してみました。
いやー、好き。
赤川次郎先生のお話は全て文体が軽くて、とても読みやすいのですが、このお話は軽いだけでなくて、透明感のようなものが文章から感じられます。
十代の女の子の繊細さ、しかしどこか若さというパワーで笑いながら乗り越えていく困難。
姉を亡くし、そして姉と共存しながら共に生きていく二人の姉妹の物語のなんて美しく繊細なこと。
私は死んでしまった姉が妹の身体を通して好きだった男性の姿を見ている描写がどちゃくそ性癖でした。
姉がいなくなった時、妹が鏡を見てその自分の姿を姉だと思う姿なんて心が震えました。
そし -
購入済み
無さそうで有り得るストーリー
完全犯罪とは、このようなものかもしれません。
日常の死の中にあり得る怖さを、大富豪の家庭という非日常さが薄めてくれています。
デザートを味わうように軽妙に読み進められるミステリー。
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購入済み
エンターテイメントとして
読後の感覚としては舞台の演劇を見た後に似ている。そういう意味で、エンターテイメントとして十分に楽しめた。トリックや人間模様、驚き、ドキドキ感、コミカルな笑いなど、しっかりと読者をひきつける要素が満載である。三毛猫ホームズが一番いい味出していることは、期待を裏切られなかった。主人公にも好感が持てるし、人気があるのも納得した。
この作品では多くの人が亡くなり悲劇もあるが、以上の読了感から後味の悪さはない。「ひと時の非日常を体験できた」「亡くなる役の人も、打ち上げではカラオケ歌っているのではないかしら」と思えるほどの大胆なエンターテイメント性は流石である。 -
購入済み
若い頃のシリーズを読見始めて
最近のシリーズを読み終えたので、若い頃はどうだったのか知りたくなった。歳を重ねた緻密さはないものの、若い頃にふさわしいストーリーになっている。著者が年輪を重ねて行くように杉原爽香シリーズが面白くなって行くように思う。