あらすじ
西多摩の一角を開発したニュータウンの大団地で、子供が次々と謎の事故に見舞われた。一方、近くの旧村で、付近の住人から〈猫屋敷〉と呼ばれる家の女主人・石沢常代が、11匹の猫とともに何者かに斬り殺された。そしてさらに第2、第3の殺人が……。〈猫屋敷〉のまわりで次々と起る奇怪な事件を、おなじみ名探偵ホームズが鋭く推理する、楽しくてスリリングな長編ミステリー、第2弾。
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三毛猫ホームズものを20冊くらい読んでから本書を読みました。
ああ、いつもの筋のように、多くの登場人物の込み入った人間関係が、最後までからみあったまま終わりました。
よい人と思う人が殺人犯だったり。
殺人犯だと思った人が、事故や正当防衛だったり。
今回は、猫がたくさん登場するのが特徴です。
猫好きの人には思い当たるようなふしがあるかもしれません。
白猫が鍵を握っているかもしれません。
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最初の導入部分と、最後のお話が上手いこと繋がっており、スッキリとした読み終わりでした。
文章構成も読みやすく、本当にあっという間に読めたのに、ライトミステリーでないと言うのが凄い。
私が産まれる前に出版されたもので、この度母から譲り受けたのだけど、いつの時代であっても人間の欲と言うものは怖いものですね…
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旅先にて。三毛猫ホームズシリーズ。猫屋敷って、近くにあったら恐ろしいわ。いかにもな村社会。しかし、一人1匹猫を殺しちゃうって、人間ってなんて恐ろしいのか。そりゃたたられて当然だわ。今回も次々人が死ぬわ。人も大勢出てきて、ちょっと混乱した。
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三毛猫ホームズシリーズ3(=^ェ^=)閑静な郊外団地郡に石津刑事お引っ越しの巻(o^∀^o)猫屋敷の老婦人が殺され飼っていた猫たちも犠牲になるというなんとも凄惨な事件が起こる。それにしても毎回片山刑事モテるなぁ(*゜Q゜*)このシリーズは軽快かつユーモラスに書かれているので読みやすく面白さも安定している(≡・x・≡)
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三毛猫ホームズシリーズがTVドラマ化されたことをきっかけに赤川次郎作品を久しぶりに読みました。赤川先生、流石です。と言うしかありませんね。赤川次郎ミステリーは嵌ります。続きが気になって気になって、ものすごく集中して一気に読みました。
やはりTVドラマとは設定違いますね。登場人物のキャラクターも微妙に違いますね。まあ、仕方ないですね。
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三毛猫ホームズシリーズ 第3弾。
舞台は西多摩のニュータウン。
数奇な事件と土地開発を巡る「欲」、そして次々起こる「猫」がらみの殺人。
その事件に挑むホームズ、片山、妹の晴美、晴美にぞっこんの猫嫌い刑事・石津。
展開も意外に早く、とても読みやすい作品であった。
今回は、ニャンとも不思議な後味を残す・・・それでいてファンタジックな想像をさせてくれる、そんな作品だった気がする。
「怪談」と言うタイトルや、その不思議に誘うが如く語られる「プロローグ」と「エピローグ」。
それらがそういった気分に拍車を掛けているのではないかと。
引用の文章が、この物語の奥底に眠る 立子(≠ 琴???)からのメッセージだったのかも知れない・・・。
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晴美と結婚することを夢見て石津刑事が買ったニュータウンの団地。そのそばには、開発が遅れている一角があった。そこの地権者である老婦人・石沢常代の住む家は多数の飼い猫がいることから「猫屋敷」と呼ばれる。そして常代は、ある理由から「猫屋敷」の周辺の土地を売ることに反対していた。そんな中、常代が飼い猫たちとともに「猫屋敷」で殺される。
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片山刑事、晴美、石津刑事のレギュラー陣のやり取りが面白い。あまり三毛猫ホームズシリーズは読んでないけど石津刑事はこんなにドタバタしてるんですね~。ミステリの方は微妙。後半になってからどんどん登場人物が増えてなんとも強引な巻く引き。シリーズとしては面白いし軽く読むには楽しい作品だからまたシリーズは読むな~(笑)
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事件ごとに容疑者と思われる人物が登場しては行方不明になり、その関係者は奇怪な行動をするなど題名にある通り『怪談』めいた展開であった。しかし真犯人の動機は至って単純であり、その辺は良い意味で肩透かしをくらった様な展開であった。
寝台車での白猫の行と被害者の姪御である立子の行動が関係あるのかないのか結論づけてないところが良かったとも思う。
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最後の何ページかで一気に謎解き。長く引っ張ってきたわりにこのあっさり感は一体。そして最後に立子はなぜあっさりと語り始めたのか。そして結局何者?なんかちょい腑に落ちなかったな。そして片山に惚れる女性はいつも怪しい。
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読書録「三毛猫ホームズの怪談」3
著者 赤川次郎
出版 角川文庫
P82より引用
“「そうですよ。ーーみんなあの近代的で便利な生活を目の当た
りにして、自分たちだけが、取り残されているような気分だった
んです。真新しい文化的な住宅に入れるというので大喜びしてる
んですよ」”
目次から抜粋引用
“白い猫
赤い猫
化け猫
美人猫”
警視庁捜査一課の刑事とその妹、そして三毛猫ホームズの3人家
族を主人公とした、長編ミステリー小説。人気シリーズ第3弾。
長崎への出張が空振りに終わり、寝台列車で東京へ帰る主人
公・片山、偶然車内で出会った女性は猫のようにしなやかで身軽
だった…。
上記の引用は、宅地開発がすぐ近くまで迫ってきた村の、村人
の一言。こうして高度成長期から80年代末の間くらいに開発され
た、新興の住宅地や団地が、現在限界集落化しているとニュース
で取り上げられることがあります。こういう場所での、老人の孤
独死も増えているとも。
人それぞれに生き方があって、暮らしていくための事情というも
のがあるでしょう。しかし、核家族で自分の父母から離れて暮ら
してきて、そういう暮らし方で育った子供たちが、同じように離
れて生きるようになるのは、仕方が無いのかもしれません。
高度成長を支えてきてくれた人達に対して、少々冷たい考え方か
もしれませんが…。
都市は自然の存在を排除するとは、養老孟司氏の著作で読んだ
話だと記憶しています。猫が好き放題出来ないような場所では、
人間も息苦しくて辛いのではないかなと思います。
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Posted by ブクログ
まだ開発されたばかりの頃の多摩ニュータウン。
団地に囲まれた小さな村で起きた凄惨な事件。
「猫屋敷」を中心に繰り広げられる謎。
このシリーズ全てに言えるけど、テンポがいいし先が気になるので止まらなくなる。
Posted by ブクログ
事件は石津刑事の新居のある西多摩のニュータウンで起こる、次々と小さな子供達が何者かのいたずらにより怪我をしているのだ!そして、その事件が解決する前に次の事件が発生!ニュータウンの近くの忘れられた村にある「猫屋敷」でそこの主人が惨殺されたのだ、11匹の飼い猫と共に。そしてさらに事件は連鎖していく・・・。三毛猫ホームズ第3弾。
三毛猫ホームズの怪談
「怪談=ホラー、幽霊が出てくる」ということではなく基本は「三毛猫ホームズ特有の片山・晴美・石津が織り成すどたばた、笑いもある展開」で進んでいきます。このシリーズの中心を担うのは「猫」ですね、いたるところに猫が関わってきます。
例えば、猫屋敷事件で絡んでくるのは「11匹以外に生き残った飼い猫達」です。この猫達が主人と仲間を殺した犯人達や事件の真犯人を追い詰めていきます(事件に関わるある女性も結局は1匹の猫「琴」を利用しています)、そんな姿は確かに怪談っぽいかも知れません。
そんな怪談雰囲気を漂わせる本作は一気に読めました。やはり事件の中にも主軸達のコメディーっぽい様が事件を和ませてくれるんでしょうか?しかし、最後に残るのは
「片山が最初の舞台で出会ったあの女性は結局無銭乗車だったのか?猫みたいに見えたのは見間違いだったのか?」
ということです。そこは謎のまま。もしかしたら本当に猫だったりするのだろうか?
Posted by ブクログ
今でも忘れられないけど、三毛猫シリーズに私がであったのはこの本が始まりでした。小学生のときのフリマでなんとなく手に取った。以来ちっさいころは三毛猫シリーズがいつも鞄の中に入ってた。このシリーズからミステリー小説の面白さをしった気がする。
Posted by ブクログ
シリーズの近年の作品を読んでから読むとちょっと違和感が…。石津刑事の扱いが雑というかなんというか(笑 まだ角が残っているような間柄に見えます。
今回は特に猫たちがイッパイです。ホラーというかなんというか、ちょっぴりゾクゾクっとするような怖さが有りますが…まぁ結局は人間が一番怖いのかなっていう感じでした(´ー`)