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Posted by ブクログ
読書録「三毛猫ホームズの怪談」3
著者 赤川次郎
出版 角川文庫
P82より引用
“「そうですよ。ーーみんなあの近代的で便利な生活を目の当た
りにして、自分たちだけが、取り残されているような気分だった
んです。真新しい文化的な住宅に入れるというので大喜びしてる
んですよ」”
目次から抜粋引用
“白い猫
赤い猫
化け猫
美人猫”
警視庁捜査一課の刑事とその妹、そして三毛猫ホームズの3人家
族を主人公とした、長編ミステリー小説。人気シリーズ第3弾。
長崎への出張が空振りに終わり、寝台列車で東京へ帰る主人
公・片山、偶然車内で出会った女性は猫のようにしなやかで身軽
だった…。
上記の引用は、宅地開発がすぐ近くまで迫ってきた村の、村人
の一言。こうして高度成長期から80年代末の間くらいに開発され
た、新興の住宅地や団地が、現在限界集落化しているとニュース
で取り上げられることがあります。こういう場所での、老人の孤
独死も増えているとも。
人それぞれに生き方があって、暮らしていくための事情というも
のがあるでしょう。しかし、核家族で自分の父母から離れて暮ら
してきて、そういう暮らし方で育った子供たちが、同じように離
れて生きるようになるのは、仕方が無いのかもしれません。
高度成長を支えてきてくれた人達に対して、少々冷たい考え方か
もしれませんが…。
都市は自然の存在を排除するとは、養老孟司氏の著作で読んだ
話だと記憶しています。猫が好き放題出来ないような場所では、
人間も息苦しくて辛いのではないかなと思います。
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Posted by ブクログ
事件は石津刑事の新居のある西多摩のニュータウンで起こる、次々と小さな子供達が何者かのいたずらにより怪我をしているのだ!そして、その事件が解決する前に次の事件が発生!ニュータウンの近くの忘れられた村にある「猫屋敷」でそこの主人が惨殺されたのだ、11匹の飼い猫と共に。そしてさらに事件は連鎖していく・・・。三毛猫ホームズ第3弾。
三毛猫ホームズの怪談
「怪談=ホラー、幽霊が出てくる」ということではなく基本は「三毛猫ホームズ特有の片山・晴美・石津が織り成すどたばた、笑いもある展開」で進んでいきます。このシリーズの中心を担うのは「猫」ですね、いたるところに猫が関わってきます。
例えば、猫屋敷事件で絡んでくるのは「11匹以外に生き残った飼い猫達」です。この猫達が主人と仲間を殺した犯人達や事件の真犯人を追い詰めていきます(事件に関わるある女性も結局は1匹の猫「琴」を利用しています)、そんな姿は確かに怪談っぽいかも知れません。
そんな怪談雰囲気を漂わせる本作は一気に読めました。やはり事件の中にも主軸達のコメディーっぽい様が事件を和ませてくれるんでしょうか?しかし、最後に残るのは
「片山が最初の舞台で出会ったあの女性は結局無銭乗車だったのか?猫みたいに見えたのは見間違いだったのか?」
ということです。そこは謎のまま。もしかしたら本当に猫だったりするのだろうか?
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