あらすじ
夕闇の教会に現れた若い女。死を冒涜するかのような彼女の告白が、神父の心を乱す――愛しい人をとり戻すために、彼女が犠牲にしたものは? 許されぬ恋への執着、成功への欲望、幼い憧れ、小さな善意……ふとした心の揺れが自らの意志をも越えた結末を導く〈書下ろし表題作〉他5編。
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Posted by ブクログ
「ふとした心の揺れが自らの意志をも越えた結末を導く」と裏表紙のあらすじにあるように、登場人物たちの平凡な日常が一瞬にして恐怖に飲み込まれる瞬間が面白い。オチが非常に簡潔であり、難解で過激な表現が少ないので爽やかな読後感を得られた。また、短い作品だがそれぞれの人物の心情に寄り添って読むことができるのも作者の描写の巧みさによるものであると感じた。