あらすじ
山間の小さな町に住む高校2年の布悠子は、学校からの遺跡掘りの帰りに見知らぬ男を目撃した――。ところが、その日を境に身辺で微妙な異変が起き始め、ゆっくりと迫る「何か」に怯える布悠子はやがて誰も信じられなくなり、逃げ場を失ってゆく……。封じ込めたはずの、しかし拭い去れない“過去”が日常を脅かす恐怖を新感覚で描く。
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Posted by ブクログ
昔の3人を結びつける話。
恐いと思うとよけいに恐くなる。
赤川次郎の恐怖小説は,うすら恐いという感じだろう。
幸せいっぱいでないだけに不憫なのかもしれない。
誰にでもある?
隠している過去、知らずに犯した罪、当たり前のように亡霊が思い出させていく
スッキリ終わらないところが自分の周りにもあるのでは?と思わせる
過ちて改めざる是を過ちと謂う
Posted by ブクログ
蘇った過去に殺された形だが、亡霊は自身で復讐することなく、ただ過去を蘇らせただけで、結局は罪人たちの自滅になっているのが面白い
それも「娘」が亡霊解放のトリガーになっているのが因果めいていい。
ホラーというかミステリー。
身勝手な大人というのは赤川次郎作品によく出てくるが、今作ではかなり多い。
Posted by ブクログ
ふとしたことがきっかけで、封じ込めたはずの過去の忘れられない記憶が蘇ってきたとき、人はどのように恐怖を感じるか。
様々な人の視点から描かれているが、徐々に一つの過去の点へと向かって物語は進行していく。そんな流れの作品。ホラーというよりも幻想といった印象が強く残った。
人はやはり過去に縛られていくものなのかなと感じてしまう。
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
山間の小さな町に住む高校二年の布悠子は、学校からの遺跡掘りの帰りに見知らぬ男を目撃した―。ところが、その日を境に身辺で微妙な異変が起き始め、ゆっくりと迫る何かに怯える布悠子はやがて誰もが信じられなくなり、逃げ場を失ってゆく…。封じ込めたはずの、しかし拭い去れない“過去”が日常を脅す恐怖を新感覚で描く。
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Posted by ブクログ
中学生の頃に読んで妙に衝撃を受けました。
人間のベチャベチャとした場面を全て薄いカーテン越しに見た様な気分にさせられました。
読んだ年頃もあれだったので、なんとも苦い気分だったのを覚えております。
でもこの本から赤川次郎さんをよく読む様になりましたよ。