あらすじ
「二級天使」「ローン天国」「時間旅行」……。ファンクラブ会員より募集したタイトルから紡がれる魅力的な32編のショートショート。思いもよらない展開のサスペンスやほっこり心温まる人情劇、はたまた愉快なファンタジーまで、バリエーションに富んだ作品群にページをめくる手が止まらない。きらめく技巧とユーモアに満ちた赤川ワールドを堪能できる珠玉の一冊。
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Posted by ブクログ
32編のショートショートが掲載。ショートショートのタイトルは赤川次郎さんが自分のファンクラブ会員から募集し、書き下ろしたもの。面白い取り組み。僕もXでお題募集して書いていたことあるけど、またやろうかな。
赤川さんらしく、ハラハラドキドキもの、ほっこりするもの、幸→不幸もの、ハッとする隠された真相など、バリエーション豊かなショートショートが楽しめた。
特に好きだったのは『おしゃべりな女』『キンモクセイの香り』『お茶が入るまで』『私の人生、買いませんか?』『二級天使』『天使も空から落ちる』『秘密の階段』『ラストオーダー』『空白の三時間』
『私の人生、買いませんか?』では、商社マンの主人公・本多は「ねえ、おじさん。私を買ってよ」と女子高生に話しかけられる。苦笑してしまう本多。「そう言う趣味はないんだ」とあしらう。しかし「どうしても二万円欲しいの」とせがまれ、「なら、お前の人生を売ってくれ」と二万円を渡す。
二年後、その女は東京大学の合格掲示板の前で喜んでいた。本多は女の将来を二万円で買い取ったのだ。そして司法試験を受験させることになり……。
Posted by ブクログ
すごいすき。短編やのに深みがある。そしてどれもすっきり爽快感がある。もっと赤川さんの本を読みたい、と思わせてくれた作品。
それにしても赤川さんは衣子さんというお名前がすきなんでしょうか。
Posted by ブクログ
ショートショート。
ファンクラブに掲載される作品集の第3弾。
赤川さんらしくハラハラドキドキものや、ほっこりするもの、ハッとするもののオンパレード。これら全てが、ファンクラブから募った題目にそって
赤川さんが物語を紡ぎ出しているものというから驚き。
この小説家は、どれだけ物語の引き出しを持っているのだろうと、改めて感心した。脱帽です。
素敵♡
赤川先生のショートショート
テンポよく読めます。
すごく好きになりました。
星新一先生のしか読んだことがなかったので
新たな発見ができてよかったです。
違う作品も読んでみます。
Posted by ブクログ
赤川次郎のショートショート第三弾。
前2作を知らずにこちらから読み始めてしまった。
ちょっとクスッとしたり、シュールだったり、背筋がゾクッとしたり、心があったかくなったりと、赤川次郎のエッセンス満載で楽しめる。
Posted by ブクログ
読み終わりました!
今回も。。色んな人生のお話が……
なかでも
『サンタクロースの寝坊』『懐かしのオムライス』
最初はどうなることかと思ったけど、
最後はあったかくなるお話で
『懐かしのオムライス』はほのぼのしたなぁ(〃ω〃)
『空白の三時間』も良かったです!
今回も色んな作品が詰め込まれていました♪
読み応えがありました!
Posted by ブクログ
赤川次郎のショートショート集。多彩な短編が数十篇収録されているが、アイデア勝負で練り上げのレベルとしては玉石混交な感もあり。だがそれも巻末の解説を読んで納得。ファンクラブ会報への寄稿をまとめたものだという。
まあ、軽く読む分にはいいのかもしれない。
Posted by ブクログ
赤川次郎さんの作品はさらさらさらと流れるように読めるなぁといつも思っておりましたが、ショートショートになると読書のスピードもかなり進みあっという間に読み終えてしまいました。
それにしてもこれをファンクラブの会報誌にいつも書き下ろしで載せていたというのが赤川先生の凄いところだなぁと思います。
連載とか大変だろうに…。
一番好きなお話は『私の人生、書いませんか?』
お金の関係から始まった男女が最終的にはお金以上の絆を手に入れているというストーリーがとても好きでした。
ショートショートと言えば星新一さんだと思っていましたが、赤川次郎さんも面白いことに気付けて良かったです。
Posted by ブクログ
誰もが文句の付けようのない超大ベストセラー作家にして信じられないほどの多作でしられる赤川次郎の、ショートショート。
元は、ファンクラブ用の機関誌に寄稿されていたものらしく、お題をファンから頂戴して、それを元に物語を作り上げるという方式。
1冊に32編も載っていると、やはりけっこうなボリューム感。
星新一のショートショートが、若干SF要素が強いファンタジー成分強めの物語が多いのに対して、こちらはミステリ風味の効いた、現実に近い物語が多い。
赤川次郎作品の最大の良さは、何より、文章がとてつもなく読みやすい点だろうと思ってる。
誰にでも平易に、読みやすい文章で、ちゃんと楽しませてくれる。
本を読む習慣があまりない人などには、まず最初のとっかかりとして、とてもいいと思ってる。
ので、興味のある方はお読みくださいませ。