あらすじ
国会議員のスキャンダルを追っていた松橋泉は、身に覚えのない殺人容疑で逮捕されてしまう。一人戦うことを決意した泉の娘、奈美の下に、高校時代に泉のクラスメートだった4人の中年男が集まった。今では、みな会社でも家庭でもトラブルを抱えた「濡れ落葉」。しかし、泉の無罪を証明するため、彼らは「落葉同盟」を結成した! きっと、誰でも、誰かの役に立つことができる――。懸命に生きる大人たちへの応援歌。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
落葉同盟は4人の中年男性の理想の女性に対する哀歌です。
赤川次郎による、赤川次郎のための、赤川次郎の憧れの人についての同盟のようです。
赤川次郎の日頃の思いが綴られている。
冴えない男でも、思いは貫けることを証明しようとしている。
赤川次郎の純粋で、透明感のある憧れがあふれている作品です。
この作品だけを読んでいると,やや男性に都合がよい、女性の描写をしているところは、批判の対象になったり、
違和感を感じられたりするかもしれません。
なぜ、平田あかりが亡くならなくてはならなかったのは納得できていません。
Posted by ブクログ
話がどんどん展開して、転がっていくサスペンス要素、基本的にはいい人たちが報われる結末、滑稽なほどに驕る人、そして「あれ、結局真相なんだっけ?」ってなるところまで、赤川ワールド満載の一冊。
伏線の回収は一応されてるけど、まとめ的な真相解明のシーンがないので、どんどん読んでるうちに忘れてしまう。
Posted by ブクログ
学生時代の憧れから数十年たっても憧れの人を助ける為立ち上がったおじさんたち。一人一人は微々たる力でも協力して悪に立ち向かう。今回も楽しく読めました。