渡辺由佳里のレビュー一覧
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ネタバレネットで見かけて。
面白くなかったと言えば嘘になる。
だが、面白かったのかと聞かれるとうなずけない。
死刑執行から逃れるために最高司令官の毒見役となるイレーナ。
毒を見分ける訓練を受けるが、
同時に殺した男の父親、将軍ひとりから命を狙われる。
不思議な味のするお菓子を味見し、いや、毒見し、
毒ではないと判断するが、
最高司令官が次第に覇気を失っていく。
魔力があって賢く、軽業を習得し、
城の中にあっては武術を学び上達する、人を殺せるほどに、
とまた主人公に盛り込みすぎ。
のめりこめなかったのは、
魔法が登場するようなファンタジーに、
工場建設とか依存症とかリスク中毒いう言葉が出てくるこ -
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Posted by ブクログ
◯「(中略)私の感覚では、こちらのほうが真実に感じる。私には、自分が信じたいものを信じる権利がある」と決めたら、それが「真実」なのだ。これが現代アメリカ人の特徴だ。(106p)
◯自分を取り囲む世界の奥行きが変わり、これまで識別できなかった色が見えてくる。それが、上質のフィクションを読むことの恩恵だ。(114p)
◯家で家事や育児に専念したくても、男性はなかなかそれを選ぶことができない。男性に対してもステレオタイプの重圧があると、本書は指摘している。(205p)
★アメリカのベストセラー本のレビューとともに、なぜその本が注目を集めたのか、社会的背景を知ることができる。
★掲載されている -
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ネタバレ世の中のことにとても疎いので読んでよかった。
印象に残ったワード「全体主義」「差別」「ファシズム」「水道法改正」「種苗法改定」「カジノ」「歴史修正主義」
コロナ禍だからこそ伝えたい「自由」と「権利」と「多様性」
p19「自由や多様性を守る」ということは、(コロナ禍で)マスクをしない人も、バーベキューをする人も、同じ社会で暮らす仲間として尊重するということ…せめて糾弾したり排除したりしないということ…自分たちの安全のためにどうしても行動を変えてもらう必要があるならば、その人の人権や生活が損なわれないよう、民主的な手続きを守りながら、理性的にお願いするということ
p17〜18 社会を民主的 -
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ネタバレ人気レビュアー渡辺氏による書評集。
1.アメリカの大統領
2.アメリカの歴史
3.移民の国、アメリカ
4.セクシャリティとジェンダー
5.居場所がない国
6.競争社会の光と影
7.恋愛と結婚
8.アメリカと日本の読者
9.民主主義のための戦い
と、1は現在大統領のトランプとその周辺、
9はその対抗馬の方々のノンフィクションが
多く、他の章もアメリカの問題を浮き彫りにする
作品がほとんどです。アメリカのビジネスリーダー
から「話題になっている本は?」と聞かれた
ときに勧める本ということでこういった
ラインナップなのかなと思います。
著者はトランプが嫌なんだろうな~と
ヒシヒシと感じました。ブ -
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アメリカの今がわかる、アメリカでベストセラーになった本の紹介。著者渡辺由香里さんの「洋書ブログ」はいつも見ていて、すごく参考にしている(わたしが読む洋書はほとんどこのブログで見つけたやつかも)。
おもしろそうで読みたくなる本がたくさんあったけれど、その本そのものを読まなくても、紹介文を読んでいるだけでもアメリカのことがわかる気がする。やっぱり著者がアメリカ人の夫を持ち、長くアメリカで生活して、日常でも仕事でもアメリカ人とかかわっているからっていうこともあるんだろうなあ、と。ただ本が好きっていうだけとは違うかも。
紹介されている本はノンフィクションも多くて、わたしが自分から読む本はフィクショ -
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Posted by ブクログ
フリーミアム、バイラルマーケティング、
シェアリング、CGMといった概念を
グレイトフル・デッドの辿った成功の軌跡を通して伝えている。
著者二名は相当なデッドヘッズであり、本文中からも愛が溢れている。
60年代から活動していたバンドが
今から見ても先進的なマーケティングを行っていたというのは興味深いが、
AppleをはじめとしてITの巨人たちが多分にヒッピーカルチャーを土壌としていることと無関係ではないだろう。
2018年現在の日本でいうと「オンラインサロン」が活況を呈しており、ますますもってビジネスのグレイトフル・デッド化が進行しているように感じる。