渡辺由佳里のレビュー一覧
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試し読み
購入済み翻訳臭が全くしない
ファンタジーものではあるが異世界や魔法や超能力で安易に物語を進める作品が多い中、そのような手段を使わずしっかりと物語を組み立てている。翻訳も非常によくいわゆる翻訳臭が全くしない。波乱と危機感に富んだストーリー展開に惹きつけられる。
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この人の本は、いつも良い読書ができる。
「良い読書」とは世界観にのめり込むこともそうだけど、文字を追いながら自分も一緒に考えられること。時にはスピーチを聞いた時のような感動を覚え、拍手を送りたくなることもある。
本書は、cakes(noteが2022年まで展開していた有料オンラインマガジン)連載中に話題になったエッセイを加筆修正、書き下ろしを加えたものである。内容はざっくり言うと、「在米生活で学んだ人生円満の秘訣」といったところ。
長年の海外生活からか日本語表現につまづくことが少々あったが(もっと人のこと言えない…)、その分無駄が削ぎ落とされた言葉が直球で心に届いてきた。「亡くなったら森に -
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こんな本を待ってた。くすくす笑いながら楽しく読んだ。
共感するって楽しい体験。
共感する相手が、自分の想像の上をいくパンチを繰り出しているならなおさら。
皮肉が気持ちいい。こんな本が増えるといい。
でも日本では礼儀?と思ってフツーにやってることメッチャあるなと、自分の忖度にも気付かされて冷や汗。そういう意味でも自分を客観視できていい本だと思う。
映画の「バービー」でもアメリカの女性の賢さと凄さに唸ったけど、この本にも同様のことを感じた。
アメリカとてなかなか女性は生きづらいのだけど、この跳ね除け方が、日本人にはないところなんだよね。むしろ読んだらこうすればいいのねと思っちゃう人がいないかな -
Posted by ブクログ
えーらいこっちゃ…。また積読リストが膨れ上がってもーたわい。
英語学習本みたいな真面目くさったイメージは見事に引っくり返り、気づけば雑誌のようにスラスラと目を通していた。そして気になる分があれば都度マークする…そんな流れだ。
あー…本書を抱えたまま、読む本が決まっていなかった時代に戻りたい笑
『ベストセラーで読み解く現代アメリカ』にて著者のことを「名レビュアー」と書いたが、冷静に考えるとレビューしてきた本は全て原本(つまり全編英語)で読まれており、中には彼女自らが翻訳を担当された分も掲載されている。
「名レビュアー」であると同時に「翻訳家」なのだ。(アメリカ人や世界中のビジネスマンにまでお勧 -
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レビュー本なのに物語のように惹き込まれた。「こんなレビューを書けるようになりたい」と思わせた。
人気レビュアーで翻訳家の著者が、2010年代のアメリカでベストセラーになった書籍を丁寧にレビュー。レビューの文章は「ニューズウィーク日本版オフィシャルサイト」の連載コラムから引用したもので、本書の刊行年(2020年)に合わせて補足事項も掲載されている。
トランプ元大統領をメインとした政治問題・大国で孤立するマイノリティーたち・ジェンダー・恋愛など、扱うトピックが幅広い。中には普段興味を示さない問題が含まれているにも拘らず、著者の手にかかればどの本も読みたくなって(あるいは気になって)しまう。
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購入済み
ファンタジーものではあるが
異世界物ではあるが、他の作品の多くが魔法や超能力 チートな力で安易に物語を進めているのに、そのような手段を使わずしっかりと物語を組み立てている。身分制度の課題もしっかりと書き込んでいる。翻訳も非常によくいわゆる翻訳臭が全くしない。波乱と危機感に富んだストーリー展開に惹きつけられる。
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Posted by ブクログ
基本的に、私は「本についての本」にはあんまり興味をそそられず、また、本好きの人がいかに自分が本が好きかとか、年に何百冊も本を読んでいるとか語るのを聞く時も、どちらかというと「あーはいはい良かったね」と全力で聞き流す人ですが、このベストセラー指南書は大変におもしろかった!
活字を通して見る誰かの人生がいかに彩りに富んでいるかを改めて再認識させられる本だった。
まあ、あと、いつも思うことだけれど、アメリカってのはすごいな、「ペンは剣よりも強し」がまったく絵空事ではなく、実際にペンを使って本気で戦っている人がいくらでも出てくる国だ、と思った。
アメリカをそうならしめているのはやっぱり自己肯定や問題意 -
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Posted by ブクログ
危険な毒見役として生きることになった娘は…?
中世風異世界ファンタジーですが、ヒロイン像が鮮やかで、展開もスピーディーで面白い!
まだ10代のイレーナは殺人の罪で1年牢獄に繋がれていたが、死刑か、最高司令官の毒見役になるかを選ぶように命じられる。
舞台は、建国されてそれほど経っていない新しい国イクシア領。
イレーナの罪というのは、イレーナを含む孤児たちを監禁して実験していた男を倒したのだが、これが将軍の一人の息子なので正当防衛などは通じない。
イレーナは立場を得てまともな服装となったものの、毎回、命の危険にさらされる毒見役。
しかも、イレーナの処遇を不服とする将軍には、密かに命を狙われ、誰 -
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