あらすじ
ある殺人を犯した罪で死刑囚となった少女イレーナ。ついに絞首台へと送られる日を迎えるも、そこで思わぬ選択肢を与えられる――今すぐ絞首刑か、それとも、国の最高司令官の毒見役になるか。だが毒見役を選んだイレーナを待ち受けていたのは、逃走防止の猛毒だった。かくして少女は毎日与えられる解毒剤なしには生きられぬ身体に。わずかな生きる希望に賭け壮絶な日々に立ち向かうが……。
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Posted by ブクログ
びっくりした!面白すぎた!
設定が、毒見、暗殺、魔術と好きなものばかり。あんまり魔術の要素はなかったけど。
最高司令官がシンプルにかっこいい。独裁者?でありながら、国を守り自分を律する姿はかっこよかった。
イレーナとヴァレクもよかった。終わりが中途半端な気がしたが、調べたら続きものとわかった。
イレーナが祖国に帰るが、ヴァレクと今後どうなるかも楽しみ!
Posted by ブクログ
殺人の代償として死刑か毒見役かの選択をつきつけられたイレーナは、イクシア領最高司令官の毒見師として生き延びる道を選んだ。防衛長官のヴァレクから様々な毒とその見分け方を身をもって学ぶイレーナだが、殺した相手レヤードの父親であるブラゼル将軍からも付け狙われ、何度も危機に陥る。禁じられた魔法力を隠しながら、イレーナはヴァレクと共にイクシアに渦巻く陰謀に立ち向かう。
3部作が2セットあるイレーナ・シリーズの最初の作品。毒味師としての修行など細部の細やかさ、舞台となる世界の設定、落ち着いた語り口から紡がれる目まぐるしい展開に引き込まれる。
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危険な毒見役として生きることになった娘は…?
中世風異世界ファンタジーですが、ヒロイン像が鮮やかで、展開もスピーディーで面白い!
まだ10代のイレーナは殺人の罪で1年牢獄に繋がれていたが、死刑か、最高司令官の毒見役になるかを選ぶように命じられる。
舞台は、建国されてそれほど経っていない新しい国イクシア領。
イレーナの罪というのは、イレーナを含む孤児たちを監禁して実験していた男を倒したのだが、これが将軍の一人の息子なので正当防衛などは通じない。
イレーナは立場を得てまともな服装となったものの、毎回、命の危険にさらされる毒見役。
しかも、イレーナの処遇を不服とする将軍には、密かに命を狙われ、誰が敵か味方かわからない。
もともと身寄りがない孤児で、あまりにも悲惨なところからのスタート。
ぐっと引き込まれる描写で、どんどん読み進めます。
このイレーナが実は身が軽くて、あっという間に凄腕になっていくのね~(笑) 少しずつ親しい人も出来て、味方を増やしていくのを見守る心地。
前の王家が腐敗していたために革命が起こり、今は独裁体制で法律は厳しかった。
直属の上司のような防衛長官のヴァレクは、最高司令官の右腕。渋い年上の男性で、イレーナを教育するうちに次第に惹かれ合うようになります。
なんといっても、このヴァレクがいい男で。
イレーナを認めていく過程と気持ちを伝えていく様子がなんとも‥
続きを読まずにはいられなくなります!
Posted by ブクログ
この小説の舞台は、イクシアと呼ばれる軍事独裁政権が掌握している国家です。
物語は、殺人罪で処刑を待つ少女イレーナが防衛長官ヴァレクから二つの選択肢を与えられ「わたしは愚か者ではありません」と宣言したところから始まります。
イレーナの微妙な心の動きが、生への欲望と恋心の芽生えが愛に変化するところが文字と行間から読み取れる。早く先が読みたいと頁を捲る手がもどかしい。
偏見だ!と言われるかもしれないが、小説の登場人物に惚れるのはよくあることで、その件はこれから読者になる方の自由と感性にお譲り致します。
Posted by ブクログ
イレーナシリーズ1作目。
いきなり死刑執行直前で大ピンチな状況から始まる。
死刑を免れるために毒見師となることを受け入れ、
死と隣り合わせの状況から、自分の本来の力に目覚めていくお話。
毒見師というのが他にない設定で面白かった。
次々と危機が訪れ、息つく暇もなくテンポよく進むので
どんどん読み進めちゃう。
ヴァレクと少しずつ距離が近づいていくところが
ドキドキしたし、結ばれたときは感動でした。
続きも読みたい!
Posted by ブクログ
‹内容紹介より›
ある殺人を犯した罪で死刑囚となった少女イレーナ。ついに絞首台へと送られる日を迎えるも、そこで思わぬ選択肢を与えられるー今すぐ絞首刑か、それとも、っ国の最高司令官の毒見役となるか。だが毒見役を選んだイレーナを待ち受けていたのは、逃走防止の猛毒だった。かくして少女は毎日与えられる解毒剤なしには生きられぬ身体に。わずかな生きる希望に賭け壮絶な日々に立ち向かうが…。
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久しぶりに、読み応えがあってハラハラしながらも暖かい読後感のファンタジーに出会いました。
獣の奏者や守り人シリーズに近い感じもします。
主人公の少女が、逆境のなか決して負けずに立ち上がり成長してゆく正統派の物語。
早くシリーズ作品の続きが読みたくなります。
Posted by ブクログ
面白かったーー!
長さがあるものの一気読み。展開もどうなるかわくわくさせるし、途中からロマンス小説感が高まってきてテンションが上がる。若干漫画的なのもあって読みやすい。いっそ漫画化したら面白そう。
主人公はたくましい所もあるけど、弱さもあり、人間的で頑張れ!って思える。
ヴァレク最高。途中から、絶対イレーナの事好きだよね~っていう目で見てた。ヴァレクのすべての行動を、これは好きだからに違いない、と思って読むと更にときめく。
毒見の部分は少ないので、物語の取っ掛かりとしてあるって感じ。(でも終盤の『マイ・ラブ…!』の所は良かった)ファンタジーでロマンスで、魔法もどうなっていくのかって感じで今度が気になる。
どうして3冊一気に買わなかったのか…。すぐさま2冊目を購入して世界観に浸っていたい。
Posted by ブクログ
中世ヨーロッパのどこかの国。
処刑の代わりに統治者の毒味係に任命された女犯罪者が、生きるために戦っていく。
個性的な登場人物と独創性溢れる物語。
面白い。
Posted by ブクログ
ある事件で殺人を犯し、死を待つイレーナが、とうとう死刑執行になった日に、言い渡された死か司令官の毒見をするか選択を迫られる。毒見を選んだことにより、ロマンス、じゃなくて運命に翻弄されていきます。途中まで読んでいるときには、ヴァレクがお父さんにしか見えない保護者ぶりにやにやして外で読めず、さらに進むとだんだんと、あれ、これお父さんというか、イレーナもしかして好きなの、ヴァレクも?からの怒涛のような恋の駆け引きに、別の意味でにやにやが止まりませんでした。アーリも内心はお兄さんというより、な三角関係にまたにやにやします。ディラナの勘は凄い。アクションや心理戦なども、一緒にはらはらどきどきさせられ、読みごたえたっぷりです。保護者が来てくれるので大体安心できましたが。このヴァレク視点も読みたいくらいです。演習のときとか、情報交換に行ったときとか、隠れて見てるときに内心心中穏やかではなかっただろうと想像すると、おかしくって仕方ないです。続きはシティアからのスタートだと思うので、どう再会するのかが楽しみです。
Posted by ブクログ
面白い。1日で読むほどに。
とにかくテンポがいい。余分な説明が一切ない。
構成が素晴らしい。
物語のスピードと2人の仲が変化がいい。
それであんなに怒ってたのねー。
話は王道。魔法の都合の良さも許容範囲。
訳も違和感無し。
表紙をみると女性向け?
オジサマでも読める内容だと思う。
様々な要素が入り混じったファンタジーで面白かった。色恋や性的な拷問の描写の生々しさはやはりこれが大人向けの作品であることを思わせるものの、心理戦や戦いの描写は子供の頃に読んだファンタジーのドキドキ感を思い出させてくれました。
一点、誤字ではないかと思いますが、95%くらいのところにある「マーレンでさえ気難しい姉のような存在になっている」のマーレンはマージの間違いではないでしょうか。
Posted by ブクログ
すっごく面白かったです!最高司令官の毒味役として、死刑から救い出されたイレーナ。逃げ出さないために、毎日薬を飲まなければ、翌日には死んでしまうという不思議な毒を飲まされて、毒味師としての役割を果たすという設定も良かったですし、周りのキャラクターも魅力的でした。シリーズもののファンタジーということで、次作も読みます!
Posted by ブクログ
ネットで見かけて。
面白くなかったと言えば嘘になる。
だが、面白かったのかと聞かれるとうなずけない。
死刑執行から逃れるために最高司令官の毒見役となるイレーナ。
毒を見分ける訓練を受けるが、
同時に殺した男の父親、将軍ひとりから命を狙われる。
不思議な味のするお菓子を味見し、いや、毒見し、
毒ではないと判断するが、
最高司令官が次第に覇気を失っていく。
魔力があって賢く、軽業を習得し、
城の中にあっては武術を学び上達する、人を殺せるほどに、
とまた主人公に盛り込みすぎ。
のめりこめなかったのは、
魔法が登場するようなファンタジーに、
工場建設とか依存症とかリスク中毒いう言葉が出てくることに
違和感を感じたせいかもしれない。
Posted by ブクログ
★4.5
面白すぎる。真夜中に一気読みした。
ヴァレクのツンデレ具合いが最高だし、イレーナに忠誠を誓う最強の双子アーリとジェンコがかっこよすぎた。最初は憎らしいヴァレクがだんだんイレーナに惹かれて、結ばれた時は感動した嬉しかった。
アイリスって魔女も結局味方してくれて、イレーナも強かで美しい。
え、なんでそんな仲良くなってるの?いきなりそんな好きになれるの?って思うところもあるんだけど、そこは目をつぶって…
Posted by ブクログ
まさかのファンタジーやった……!(ファンタジー苦手)
でも、読み始めたら面白くてグイグイ引き込まれた。訳がすごい自然で洋書っぽくないのがいい。
主人公がちょっと可哀想すぎるぐらいキツイ環境なんだけど、アーリとジェンコが出たあたりからどんどん味方が増えて心穏やかに読めた(笑)
アーリとジェンコ好きだわー。個人的にはムッツリなヴァレクより俄然この二人派(笑)
シリーズ物みたいなんでまた気が向いたら読もうかな。でも次からはがっつりファンタジーみたいやから悩むなぁ……
Posted by ブクログ
色々ツボった。
ファンタジーで魔法があるのに魔法を否定する国。
主人公の挫けない姿。でもめっちゃ強いわけではなく転んでもまた立ち上がる感じ。
ツンデレのヴァレク。ドツボ。
優しく頼もしい兄のようなアーリとジェンコ
面白くて夜更かししてしまったよ!
続きも楽しみ!
2018.4.9
Posted by ブクログ
ファンタジー小説ってことでいいでしょうか?
死刑になるか、国王の毒味師になるか?
って所から物語が始まります。
戦いもあるし、魔法使いも出てくるし、面白かった。
Posted by ブクログ
中世ヨーロッパを彷彿とされる世界観に、主人公が若い女性の毒味師、しかも死刑囚だったという設定には新鮮な驚きがある。
ファンタジーなので当然魔法使いなんかも出てくる。イクシア領の政権は魔法を敵視しているものの、やはりそこは魔法でと、期待通りの展開に。
第二弾が楽しみだ。
Posted by ブクログ
最初はだるいんだけど、だんだん面白くなってくる。シリーズ化を意識しているのが途中から感じられるのがちょっと残念。
でもこれからが楽しみでもある。
Posted by ブクログ
渡辺由香里さん著『ベストセラーで読み解く現代アメリカ』を本屋でぱらぱら見ていたら、その中で「自ら訳した」と紹介されていて読みたくなった。
『ベストセラーで読み解く現代アメリカ』じたいもチラ見した限りではすごくおもしろかったので、そっちもちゃんと読みたいのだけど、お手軽なこちらを先に読んでしまった。
私はファンタジーというジャンルがそれほど好きじゃないのだけど、それでもかなり楽しんで読んだ。
主人公が最近の漫画にありがちなべたべたした性格じゃないからかな。
しかし非常にユニークなファンタジーだな、と思った。
巻末の解説者も書いておられたが、物語の舞台の異世界がよくある「王国のものがたり」ではなく、「腐敗した王政を倒したあとに成立した清廉な軍事政権」っていうのが、意表をつかれた。
前王を殺害し、トップの座に就いた「最高司令官」は、公にはすごく厳しい人だけど、懐に入ると優しく寛大な良き指導者・・・ということは全然なくて、彼の執政は一長一短で、主人公はじめ国民たちは、腐敗した過去の政権ではありえなかった社会的なチャンスをつかむことができるようになった一方で、以前の華やかで楽しかった王政を懐かしんだりもする。
なかなかリアルで複雑な舞台設定となっていて、感心した。
主人公は、人を殺した罪で死刑となる運命だったが、毒見の仕事をすることで命を救われた女の子。
人殺しだし、たとえ仲良くなっても、いつ毒で死ぬか分からないような人間と友達になりたがる人なんかいない、でも友達がほしい・・・という少女らしい考えが、生きるか死ぬかの過酷な状況の中でときどき頭をもたげていて、なんだかきゅーんとしてしまった。
「友達がほしい」って、子供のころよく読んだ少女向けの「世界の童話」の王道テーマだった!と突然思い出して、なんだ胸がいっぱいになった。小公女とか、秘密の花園、あしながおじさん、赤毛のアン・・・みんな孤独な生活を送っていて、でも素敵な出会いがあって、最終的には親友を得るんだよね。
オトナ社会で生きるようになって、どっちかっていうと仲良くなるのを遠慮したい人も多くいるってことを知るようになって、そんな謙虚でけなげな気持ちをすっかり忘れてたわ~。誰かと知り合うのがすっかり億劫で下手になってる。
幸福に生きる上で「大切なもの」「必要なもの」がとてもシンプルだった子供の頃の気持ちを思い出した。
というわけで、友達のジェンコとアーリの筋肉ペアは最高だった。二人がいると、私までほっとした。
そして、友情があれば、恋もある。
しかし・・・
ヴァレクがツンデレだっていうのは最初から分かっていたことだけど、デレデレしているシーンはちょっと目をそむけたかった。映画だと視線を外すことができるが、本だとそれは難しいので、仕方なく読んだ。
なぜだろう。いつもはこういう展開は大歓迎なのに。
なんか嫌だった。
途中でヴァレクにゲイ疑惑が持ち上がっていたが、ゲイであってほしかったような。
Posted by ブクログ
いわゆる異世界ファンタジーもの。
解毒剤という制約がある主人公の冒険と成長物語といっても良い。
ただ、その冒険譚がまどろっこしいというか、あまりワクワクするような内容でないのが、ちょっと物足りない。
物語はこの後も広がっていく気配はあるけれども、あまり食指は動かない。
Posted by ブクログ
イレーナの強さと弱さが、人間味があってよかったです。お話もおもしろかったけど、なぜ、イレーナがヴァレクに惹かれていくのか、理由がいまいちよくわからなかった。カッコイイんだろうなーという描写もいまいち。
日本人の作家が好きなので、その違いに違和感を感じるのかなと思いました。風景とか人物の描写に、抽象的な比喩がないので、想像力の補完ができないというか。慣れれば、あんまり気にならないのかな。
どうやら、3巻出ているらしいので、読んでみたいです。
Posted by ブクログ
殺人罪で投獄されていた、死刑囚のイレーナ。
死刑執行か、最高司令官の毒味師になるかの二択を示されたイレーナは、生き延びる道を選ぶ。
毒味師としての危険はもちろん、イレーナの死刑を望んでいた一派からも命を狙われ、さらに謎の魔術師にも誘いを受ける。
不屈の闘志と優れた知性で、生き延びる道を探しながら、少しずつ信頼出来る仲間を得てゆくイレーナ。やがて大きな陰謀が…
奇妙な社会体制、魔術師の存在、イレーナの秘められた謎の力など、ディストピアとファンタジーの材料が大盛り。
個人的な好みからすると、ヴァレクとの年の差ラブロマンスはちょっと余分な気もするけど…
Posted by ブクログ
お試し版を読んで面白かったので購入。
殺人罪で死刑囚となったイレーナ。死刑執行の日に絞首刑か毒見役になるかの選択を迫られ、国の最高司令官の毒見役となる。
ヒロインものというのかな。サスペンス、アクション、ほのかな恋愛ありの甘くないファンタジー。
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