土橋真二郎のレビュー一覧
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「パルス」(人間に寄生し、宿主の知性・体力を飛躍的に伸ばす)に
取りつかれた主人公が、「パルス」の蒐集に勤しむ組織により、
人生をかけたゲームに巻き込まる。
一旦はゲームからの離脱を考えるが、行方知れずだった姉も「パルス」憑きで
あったことを知り、姉の消息を得るためにも、ゲームを続行する。
■ゲーム①
一室に閉じ込められた11人が、「数字」と「金」を渡され、
「数字」と「金」に応じて開く扉からの脱出を競う。
多額の「金」を持ち出せる扉に必要な「数字」=人間は限られ、
また、扉からあぶれて部屋に残された人間には死のリスク。
■ゲーム②
いわゆる「美人投票」で戦士のHPが決められる対戦 -
Posted by ブクログ
前作の続き だけど主人公も違うし、ゲームも違う
前作は「集団心理って怖ぇ」だけど、今回は「女の集団って特に怖いぇ」と思う(笑)
ゲームの説明は明らかに何かを隠そうとしているのがありありとわかる
ゲームの展開はそんなにトリッキーな方法があるわけではないので、要所要所のみ面白い
暴力的な行為もあり、アクションの部分もあるけど、そんなに面白いわけではない
今回描かれる人間模様はヒエラルキー
前作はサークルの概念が主眼だけど、今作はそれがより鮮明になって階層構造が強調されている
ところで、あのゲームのルールだと、勝つ可能性があるのはとある立場の人だけで、他の人たちは勝つ方法がなくない?
ま、 -
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密室、死の恐怖、人間関係崩壊
過去の作品同様にやってる本質は同じ
ただ、架空のゾンビゲームを想像力で補ってするという演出なので、ゲームの条件というか説明がちょっとめんどくさい
殺戮館で人狼をモチーフにしたように、シンプルなルールならいいんだろうけど、今回は地図やら時間軸やらエレベータやらも入り混じっているので理解するのがなかなか難しい
あと、今までは「なんでこんな舞台が設定されたのか?」という疑問がぶん投げっぱなしで終わってたけど、今回はその説明とかエピローグをちょっと頑張ってたのは評価できる
ただ、かえってチープな印象を受けてしまった感もある
裏の組織の存在が明らかになる日がいつかくるん -
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10枚集めると、名前の書かれた女の子のおっぱいを揉めるというチケットを懸けて争われるクラスの男子の戦いを描いた話。
ストーリーがストーリーなので気になって買ってしまいました。なんと不純で純粋な話なのでしょうか(笑)
チケットを懸けての心理戦、駆け引きは結構戦略的でなかなかの説得力。ただそれだけでは話が進まないので、そこでチケットを懸けた直接対決があるのですがその内容も、まあ低俗で(笑)
女子のおっぱいやパンツに対する男子の崇拝ともいえる心酔っぷりもまた笑いを誘います。よくよく考えるとこの作者はいったい何を書いてるんだ? と考えてしまいそうなのですが(笑)
この作者さんはもっとシリアスな -
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Posted by ブクログ
このタイプのゲーム小説は好きだし新作を待っていたけど、残念なことにまたこれかと思ってしまうのも事実だ。
閉じ込められた密室×謎解きゲーム×殺人。目が覚めたら知らない部屋に閉じ込められていて、強制的にゲーム参加、ルールを破ると死、仲間だったはずが疑心暗鬼になり険悪。果ては殺し合い。脱出できるのか否か。
タイムトリップが鍵となるゲームで、心理戦というよりは時系列を整理し矛盾が生じないようにしながらも、必要なアイテムや情報を集めゴールへと向かうことが大事。ゾンビに追い詰められる展開にハラハラドキドキする。誰かが決定的に悪い一人という訳でもなく、結末はすっきりという訳にはいかない。作中の主人公と同じよ -
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Posted by ブクログ
いつもの土橋作品って感じでした。追い詰められた状況の中で、それぞれの「悪い面」が表面化していく様相が生々しくて良かったと思う。
ただなー。ちょっとモブの使い方がいい加減だった印象。名前のある一部のキャラ以外は「男子生徒たち」「女子生徒たち」って一括りなんです。もちろん参加者全員を描くのは不可能にしても、主人公たちにスポットライトを当ててばかりで、同じ条件で参加している他のプレイヤーを「その他大勢」にしてしまったのは、ゲームを舞台にした小説としてはいただけないかなと。
あと、ちょっと「男はこうだ」「女はこうだ」っていうのを決めつけすぎかな。特に女。