谷川嘉浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
短絡的な理解、紋切り型の言葉遣い、敵味方思考、バカと言う優越。
この時代をめぐる悪弊の流れに棹さす試み。
たくさんの抜き書きをしました。
願わくば、ネガティブ・ケイパビリティそのものをもっと掘り下げて欲しかった。
しかし、それは自分に託された部分かも知れない。
対話の面白さと限界も感じた。
<ネガティブ・ケイパビリティについての思索>
*どんどん決めて物事を進めていく。進まないのはつらい。ゴールが見えないのもつらい。そんなとき、強権的なリーダーが欲しいと思うが、現れたら現れたで、「自己」への抑圧は本当に苦しい。
*ポジティブ・ケイパビリティの特質を列挙してみる。
・スピード感
・集約的 -
Posted by ブクログ
ジョン・キーツの「ネガティブ・ケイパビリティ」を書名に冠している通り、安易に結論を出さずに、様々なテーマの多面性に光を当てながら三人の哲学者の鼎談が進んでいく。ポラリゼーションや単純化・効率化の加速に違和感を感じていたためか、とても多くの含蓄や示唆を得られた。
・ファクトフルであることを手放しに称揚する危うさ
個人的には、ファクトや真実への立脚や反証可能性を主張するカール・ポパーやハンナ・アーレントの論につい賛同してしまうが、そうではないものを切り捨てることは「愚かさの批判」であるという著者の警鐘は肝に銘じたい。これは、本書中でも引かれている『社会はなぜ左と右にわかれるのか』を読んだ時にも感 -
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谷川さんの文がとてもお洒落でやわらかく、理解しやすかったとともに読んでいてとても楽しかったです。
読書中、自分のことだ!とハッとするような言葉に沢山出会いました。
中でも、p342で引用されていた黒井千次さんの言葉が印象的でした。会話をしていて、「答えが欲しいわけじゃなかったんだけどな〜」と思う場面が時折あります。今まで性格や考え方が異なるから仕方の無いことだと思っていましたが、この引用をきっかけに振り返ってみると、自分でも話してみるまで答えが欲しいものなのか否かが理解できていないということが問題なのかもしれないなと思いました。話し始める時に理解できていたら、「これは一緒に考えて欲しいもので -
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ネタバレスマホが手放せないこの時代には、孤立・孤独・寂しさが必要であり、その時間を作るためには何かを作ったり育てたりする趣味を持つことが必要であるとのこと。そこには消化しきれない他者性があり、全てがコントロールできるわけではないということを受け入れる必要があると。
確かに、キャリアや人間関係など、今まではコントロールするのは難しいと言われていたものも自分で選択していこうという本やSNSの投稿を私自身もよく見ている。だけど、コントロールしきれないということを受け入れながら、そのおもしろくない感じさえ楽しむことがスマホ時代にスマホに呑み込まれないコツなのかなと思った。 -
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25歳、私はいわゆるZ世代だ。
生まれた時からネットがあり、SNSにどれだけの時間を費やしてきたか計り知れない。疑問に思ったことはググればすぐに答えが出る。どんな計画を立てれば物事を失敗せずに済むか、AIが考えてくれる。物事は0か100で決めなければならない、正解の道こそが正しい。そんな世界で生きてきた。
この本を読んで、そんな世界から一度、自らを孤立させ、孤独の中で自分の頭で考える時間が必要だと学んだ。「自分にしか関心がないけれども、自分のことを全く知らない。だから寂しさを感じ、SNSの世界に浸ってしまう」これがひたすらループしている。スマホ社会の弊害はこれだと思った。
大切なのは自己と -
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哲学の本は初めて読んだが、とっかかりやすく読みやすかった。
スマホに孤独の時間を奪われている、と終始していて一見、若い人向けの話をしていると思うが、どの世代の人にも参考になる内容であると思う。
思想や行動というのは世代間でくくれるわけがなく、同世代内でも個人の差異が大きすぎる。自分は関係ないと思う人もぜひ、自分の中に他人を住まわせるつもりで読んでみて欲しいと思った。
全てを今後の自分の生活に活かす必要はなく、こういう考えもあるのか、こういう生き方をしたいと思う人もいるんだな、と柔軟に受け取れる人が増えると良いのにな〜。
ネガティヴ・ケイパビリティについて
理系的な研究をやると、ネガティヴ・ -
Posted by ブクログ
哲学についての本を初めて読んだので難しかったですが、例えなどが分かりやすく面白く読めました。
分からないことがあった時に、まず自分で考えるということをせずに、すぐスマホで調べてしまう。意味もなくスマホを触り、ぼーっとSNSを見てしまう。いかに現代人がスマホに依存しているか。
便利なスマホを活用するのは当然良いことだが、距離感を考え直そうと思いました。
(スマホによる)常時接続の世界では、
注意を分散させず一つのことに集中する力、
自分自身と対話する力が衰退している。
何か刺激やコミュニケーションを求めてしまい、自分自身と過ごすことができていない。
スマホを手にしている私たちは、不安や戸惑 -
Posted by ブクログ
sns時代で常時他人と接続された世界でインスタントで断片的な情報過多の世界に身を置いている。
空っぽなハイテンションな活動は承認欲求や虚栄心を満たすには適しているが、逸らそうとしている退屈や倦怠感、不安は目を逸らすべきでない。孤独の中で向き合わなければならない。
ハンナアレント。
孤独=1人の中に2人いる。俯瞰した自分。
「孤独(Solitude)」「孤立(Isolation)」「寂しさ/見捨てられ(Loneliness)」を区別し、特に最後者を危険視しました。前向きな自己対話である「孤独」に対し、他者や自己との対話が断たれた「寂しさ」が、全体主義を生む土壌(孤独に根ざした孤立)になると指