谷川嘉浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とても良い本だと思います。
最初は哲学とはどんなものなのかという、少しとっつきにくい話題から始まります。でも、読んでるうちに、気づけば自分の悩みや、嫌だと思っていることとの重なりが見つかり、さらに自己啓発の危険性や趣味の必要性という思いがけない方向に進み始めます。
数々の著名な哲学者の言葉も引用しながら、読者に寄り添いつつ話が展開されていくので、丁寧な授業を受けているような、カウンセリングを受けているようなそんな不思議な感覚がありました。
読書の意味、というでも興味深く読むことができました。特に2章はどう学ぶのがよいのか、なぜ読書が必要なのかという、私のこれまでのモヤモヤに対する一つの回答 -
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Posted by ブクログ
自分も内容を完全に理解できたわけではないけど、今を生きる10代20代の方に読んでもらいたい。
個人の体験としては一昨年くらいにTwitterアカウントを削除してて、その時期から自分に向き合う時間がだいぶ増えたなぁ(画面をスクロールする時間が減ったなぁ)と実感している。
主には趣味のトレーニングに対しての考え方、取り組み方が変わった(身体も変わった)ので非常に良い決断だったと感じている。読書する時間も増えたし!
ただ文中にもある通り、ここまで極端なことはする必要はないかも。
一方でこのような実体験を踏まえると、趣味を通して『孤独な時間を持つ』ことは自分という人間を育むためにはとても有意義であ -
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Posted by ブクログ
短絡的な理解、紋切り型の言葉遣い、敵味方思考、バカと言う優越。
この時代をめぐる悪弊の流れに棹さす試み。
たくさんの抜き書きをしました。
願わくば、ネガティブ・ケイパビリティそのものをもっと掘り下げて欲しかった。
しかし、それは自分に託された部分かも知れない。
対話の面白さと限界も感じた。
<ネガティブ・ケイパビリティについての思索>
*どんどん決めて物事を進めていく。進まないのはつらい。ゴールが見えないのもつらい。そんなとき、強権的なリーダーが欲しいと思うが、現れたら現れたで、「自己」への抑圧は本当に苦しい。
*ポジティブ・ケイパビリティの特質を列挙してみる。
・スピード感
・集約的 -
Posted by ブクログ
ジョン・キーツの「ネガティブ・ケイパビリティ」を書名に冠している通り、安易に結論を出さずに、様々なテーマの多面性に光を当てながら三人の哲学者の鼎談が進んでいく。ポラリゼーションや単純化・効率化の加速に違和感を感じていたためか、とても多くの含蓄や示唆を得られた。
・ファクトフルであることを手放しに称揚する危うさ
個人的には、ファクトや真実への立脚や反証可能性を主張するカール・ポパーやハンナ・アーレントの論につい賛同してしまうが、そうではないものを切り捨てることは「愚かさの批判」であるという著者の警鐘は肝に銘じたい。これは、本書中でも引かれている『社会はなぜ左と右にわかれるのか』を読んだ時にも感 -
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ネタバレ『ゆる言語学ラジオ』のパーソナリティである水野さんが推してたので購入。曰く「面白すぎてページが止まる」とのことでしたが、本当にその通りでした。
有名な漫画やアニメの登場人物のセリフから思索する方法はとっつきにくい”哲学”を身近に感じやすく、読みやすくしてくれていると思います。文体自体も非常に読みやすく、けれど単純化はされていない。だからこそ、メモを片手に考えてしまう。
副題にもある『常時接続の世界』というワードには何度も立ち止まり、考え、メモを取っていた。
特に携帯(スマホ)に対しての自分のスタンスがいつの間にか変わっていたことに、この本で読むまで気づかなかったことに、自分で驚きもあった。
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この本でいう「衝動」は、モチベーションの語彙では説明しきれないものだ。衝動に突き動かされている行動は、「え?なんでそんなことをそんな熱量で?」と、周囲や自分自身が疑問に思うくらい非合理な動機であり、“要領のいい”行動、"賢い”行動とは無縁なものである。
衝動を持つ人は、ちょっと不可解ではちゃめちゃ。「自分ではもうコントロールしきれないくらいの情熱」「過剰なパッション」と表現されたりも。
自分にはそんな「衝動」はないな〜特に今は気持ちも塞ぎ込んでいて、何をしても楽しくないし、何が楽しいかもわからない。
そんな状況を打破するために、本書では自分の「偏愛」探しを勧めている。自分の中で何 -
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また読み返したいと思える本に久々に出会った。
君たちはみんな激務が好きだ。
君たちは自分自身に耐えるのが下手だ。
君たちは自分を忘れて、自分自身から逃げようとしている。
このニーチェの言葉を、
冒頭で読むのと末尾で読むのとでは捉え方がかなり変わる。
スマホのせいで、孤独や孤立のない常時接続の時代。
常にマルチタスクで生活自体がもはや激務。
一つのことに集中はできず、孤独じゃないのに寂しい世界。
私たちに必要なのは、敢えて孤独をつくり自分と対話する事。
それには「何かを作る、もしくは育てる趣味」をもつ事が有効。
例えばエヴァンゲリオンの世界が滅亡しそうな中で、加持さんがスイカをこっそり -
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「将来の夢」とか「やるべきこと、したいこと」みたいな大それたことではないところに降ろしてくれた。それも言葉では分かってるし、何度も聞いたことではあるけど、本書にも書かれているように様々な人物や物語を散りばめてくれて、それらはその人のその時点での正解であって、各個人には当てはまらない。
とは言え共通項はあるだろう。「自分でも驚く言動」「セルフインタビュー(自己理解、偏愛、癖)」「社会性(観察し判断して意味を付与するループ)」
ただ、すぐに人生を変えるような衝動とその付き合い方を身に付けられる訳ではないから実験精神で生きましょう。そうそっと背中に手を当ててくれる本でした。 -
Posted by ブクログ
アンデシュ・ハンセン「スマホ脳」を読んで弊害はよくわかったから、もうスマホを手放せばいいんでしょ?と直球策で暮らせるかというと、やっぱりいまの世の中それは無理で。弊害は理解しつつもスマホがある前提で、自己とのよりよい付き合い方をきちんと考えようよ、という真面目かつ親密な語りかけスタンス。
スマホの登場により常時接続が可能になった世界で、「孤立」「孤独(自己対話)」が失われたと著者はいう。燃えよドラゴンやエヴァの引用を多用しながら、加持リョウジボイスで「趣味を持て」と勧めてきます。
直接岩波文庫の古典に触れなくても、まずは「スマホ時代の哲学」あたりからなら中高生でも新書に馴染めるはず。参考文