谷川嘉浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自分が就職活動中で進路に悩んでいるのと、帯にラファウがいるため購入。めっちゃくちゃ面白かった。
ここまで個人の衝動について偏愛についてここまで詳しく解説した新書を読んだのは初だった。
衝動を個人が持つ「深い欲望」に替えた63ページの記述が分かりやすい。「深い欲望は分かりにくく、見えにくく、捕捉しづらいのです。進路選択、就職活動(中略)告白、離別(中略)自分の欲望の捉えどころのなさ」そうなんです。衝動、もとい深い欲望は自分でも分からない、常に説明からこぼれ落ちる。めんどくさい
著者は言語化が流行っている昨今の状況にも「言語化のサンクコスト」と言った形で84ページで警鐘を鳴らしている。「多くの人は -
Posted by ブクログ
とても良い本だと思います。
最初は哲学とはどんなものなのかという、少しとっつきにくい話題から始まります。でも、読んでるうちに、気づけば自分の悩みや、嫌だと思っていることとの重なりが見つかり、さらに自己啓発の危険性や趣味の必要性という思いがけない方向に進み始めます。
数々の著名な哲学者の言葉も引用しながら、読者に寄り添いつつ話が展開されていくので、丁寧な授業を受けているような、カウンセリングを受けているようなそんな不思議な感覚がありました。
読書の意味、というでも興味深く読むことができました。特に2章はどう学ぶのがよいのか、なぜ読書が必要なのかという、私のこれまでのモヤモヤに対する一つの回答 -
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Posted by ブクログ
自分も内容を完全に理解できたわけではないけど、今を生きる10代20代の方に読んでもらいたい。
個人の体験としては一昨年くらいにTwitterアカウントを削除してて、その時期から自分に向き合う時間がだいぶ増えたなぁ(画面をスクロールする時間が減ったなぁ)と実感している。
主には趣味のトレーニングに対しての考え方、取り組み方が変わった(身体も変わった)ので非常に良い決断だったと感じている。読書する時間も増えたし!
ただ文中にもある通り、ここまで極端なことはする必要はないかも。
一方でこのような実体験を踏まえると、趣味を通して『孤独な時間を持つ』ことは自分という人間を育むためにはとても有意義であ -
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52歳。仕事も成功し、子育ても終わりつつある。それで、私はいま何をすべきなのか迷っている。この本がその指針を示してくれたように思う。次はダークホースプロジェクトの本を読むこととする。しばらくは次の道探しが続くだろう。希望を持って楽しく探索していきたい。
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⚪︎衝動の性質
・自分でもコントロールしきれないほどの情熱。非合理で説明もつかない。自分でもなぜそれに駆り立てられるように没頭しているのかよくわからない。そういう熱量が湧き出してしまう状態。
・やばいくらい熱中していること
・やみつきになること
・取り付かれたみたいにはまること
・過剰である
・強い欲望ではなく、深い欲望。表層から見 -
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タイトルに惹かれて本を買ったのは久し振りだしこういった啓発本でエモーショナルさを掻き立てられるものはあまりなく、どちらかというと打算的なものを打算的に読むことが多かった。小説よりもエモーショナルに、打算を打たずに読める啓発本。それだけで読む価値がある。
それだけ期待値が高い状態で読み始めたわけだが、ボルテージはそのまま上がっていった。現代の情報過多・マルチタスクの常態化によって、何かに熱中したり衝動に突き動かされることがどうしても減ってしまうよねという話。
細分化された具体的な欲望である偏愛をもとに、衝動の手がかりを見つける。そしてその衝動を実生活に実装する。およそ衝動とは近いと感じがたい -
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Posted by ブクログ
自分と同世代の新進気鋭哲学者。
YoutubeやInstagramを無心で何時間も眺めてしまう私は、「快楽的ダルさ」に浸っているのだ。四六時中追立られているプレッシャーからの解放という一時的な処方であるという説明は、実感覚と相違なし。
自己啓発への警鐘は個人的に新しい切り口で学びになった。無理くりのポジティブシンキングから繰り出される自己完結性の気色悪さ。変化の時代に適応し続けるフレキシビリティ。なんて苛烈な世界なのでしょう。
十代のころとか就職活動のころとか、自己分析をしてもやりたいことも自分の強みもなんも出てこない自分を責めてたなーと暗い気持ちが思い出した。
そんな暗澹たる気持ちを少 -
Posted by ブクログ
短絡的な理解、紋切り型の言葉遣い、敵味方思考、バカと言う優越。
この時代をめぐる悪弊の流れに棹さす試み。
たくさんの抜き書きをしました。
願わくば、ネガティブ・ケイパビリティそのものをもっと掘り下げて欲しかった。
しかし、それは自分に託された部分かも知れない。
対話の面白さと限界も感じた。
<ネガティブ・ケイパビリティについての思索>
*どんどん決めて物事を進めていく。進まないのはつらい。ゴールが見えないのもつらい。そんなとき、強権的なリーダーが欲しいと思うが、現れたら現れたで、「自己」への抑圧は本当に苦しい。
*ポジティブ・ケイパビリティの特質を列挙してみる。
・スピード感
・集約的 -
Posted by ブクログ
ジョン・キーツの「ネガティブ・ケイパビリティ」を書名に冠している通り、安易に結論を出さずに、様々なテーマの多面性に光を当てながら三人の哲学者の鼎談が進んでいく。ポラリゼーションや単純化・効率化の加速に違和感を感じていたためか、とても多くの含蓄や示唆を得られた。
・ファクトフルであることを手放しに称揚する危うさ
個人的には、ファクトや真実への立脚や反証可能性を主張するカール・ポパーやハンナ・アーレントの論につい賛同してしまうが、そうではないものを切り捨てることは「愚かさの批判」であるという著者の警鐘は肝に銘じたい。これは、本書中でも引かれている『社会はなぜ左と右にわかれるのか』を読んだ時にも感