谷川嘉浩のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
不安を感じた時、思わずスマホを手にとり、Instagramを立ち上げ、雑多な情報を手当たり次第に摂取し、不安を紛らわす…、現代人なら誰もが取りがちな行動の根源を上手く言語化してくれていた。
人は孤独になると、自分の感情や過去の行動、漠然とした不安に向き合わざる負えなくなる、だから孤独にならないよう、常時誰かと接続することで、ジャンクな情報の渦に身を委ねてしまう。
しかし、自分自身と正しく向き合えるのは自分しかいない。孤独を避け、自分と向き合うことを避け続けることが本当にいいことだろうか。真っ当に自分に向き合い、真っ当に傷つくことが、真っ当な癒しにつながるのではないだろうか。
本書では、正しく自 -
Posted by ブクログ
感動した。
「スマホ脳」を読んでからというものの、スマホの使い方が日に日に悪くなっていく自分をどこか侮蔑的に感じることが多かった。しかし、この哲学書は、そういう現代病のようなスマホの使い方はまず、これ以上改善されることはないからこそ、私たちがそこからこぼれ落としてしまっている考えや感情、生き方を振り返ってみようじゃないかという何とも勇気にあふれた、そして優しさで私たちを包み込んでくれるような作品だと思った。
私たちは孤独ではなく「さみしさ」の中で生きていて、それは他者の中にいながら一人であることを指しているという一節を読んでマジで苦しかったけど、こういう感情と向き合わせてくれたこの本には本当に -
Posted by ブクログ
いやあ面白 なんか京大卒の人の文章ってわかるんだよなあ何でだろ とりあえずバアアと読んだ
最近スマホにも溺れてるし、自己啓発本を読みすぎていたなと反省 自己啓発本の効力については三宅さんの「なぜ働いていると〜」での解説もしっくりきたが、さらに裏打ちしてくれる内容
本当の自分の気持ちって当てにならない
スッキリした部屋を作りたくてミニマリストの本を読んだけど、やっぱ私には向いてなかった
居住空間は綺麗であるべきだけど、全てを捨てる必要はない
モヤモヤを残していたっていいんだと肯定された
そもそも私はものをつくる趣味が多い
10年前入手した素材を今更作品に使用することだってあるんだから
解説 -
Posted by ブクログ
じっくり考えながら読むことができました。
自分との対話ができているか、という著者からの問いかけにハッとしました。
空いた時間にスマホを触ってしまうと画面に映し出された物事に集中して、そのことしか考えられなくなっているような気がします。次々と何らかの通知が来て、新しい情報に溺れて・・・それは果たして自分の時間なのでしょうか。自分は何処へ?
スマホを持つ前はどのように過ごしていたのかを思い浮かべてみると、もっとたくさんのことから刺激を受けていた気がします。スマホも刺激的だけど、ちょっと質が違うような。
スマホは決済サービスや諸々の手続きに必要で、既に生活の一部になっているため、今更使わないようにす -
Posted by ブクログ
ネタバレ仕事をして家に帰ってごはんを食べてお風呂に入って寝る。そんな毎日ですが、スキマ時間の使い方といえば圧倒的にスマホが多い。そして到底意味のあると思える使い方をしてないなと。そのように考えて本書を手に取りました。
エヴァのシンジくんのような高ストレス社会の中で「快楽的なダルサ」に浸るのが心地よく何も思考することもなく楽なのでYouTubeや Instagramを常時見ている。そしてこれらが常時みられない状況で「退屈」を感じると言っています。まさに私たちの日常です。この退屈さを過ごすために趣味が提案されています。現代人があまり好まなくなった、もやもやした状況で思考する時間も持てるようです。この時間こ -
Posted by ブクログ
「自分の頭で“考えない”ことが大切」という言葉が、とても意外だった。社会に出てから「自分で考えなさい!」と口酸っぱく言われてきたからだ。
「自分の頭で考える」ことには落とし穴がある。結局出てくるものは、自分のこれまでの正解の焼き直しに過ぎない場合が多いのだ。
特に現代は、スマホによる常時接続、自己責任化が進んでいる。「自分への関心の過集中」「単純化した自己理解」が進む社会のなかで「自分の頭で考えること」は、テンプレ化された意見しか生み出さないのかもしれない。
大切なのは「他人の頭で考える」ことだと、本書は言う。言い換えれば「他者の想像力を自分にとりいれる」ということ。詳細は本書に譲るが、 -
Posted by ブクログ
身を滅ぼすかもしれない“衝動”。
その魅力を余すことなく語ってくれるのが、谷川嘉浩『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』です。
これはもうタイトル勝ち!
「人生のレールを外れる」という言葉に何とも言えない魅力を感じます…。
慎重な性格の私が、特に影響を受けたのは、「試みること」に対するスタンス。
実はこの本を読んだことで、「エンドク」という読書の時間を立ち上げることを考え、行動に移したんです。
試しに働きかけてみることで世界がどう反応してくれるのかを楽しみにする。
その積み重ねが、衝動を自己に憑依させる。
この「世界の反応を楽しみにする」という待ち構え方に、私は背中を押されました。
-
Posted by ブクログ
衝動を『幽霊』のメタファーで論考していく点が印象的。
章ごとにまとめがなさているので、難しい展開になっても道筋を見失うことなくゴールに辿り着けた。
自分がトレーニングにかける熱量って周りから見たら『なんでそこまで?』って感じでよく言われるけど、これが衝動なのかなぁ。。
一方で、やりたいからやってる感もあるし、その点から考えるとダニエル・ピンクの記すところのモチベーション3.0に当てはまるのかな。
まぁ、この気持ちを必ずしも分類わけしないといけない訳じゃないし、今後も衝動の向きや目的は変わりうるだろうし。。
ただ少なくとも、これからもキャリア的な(偶然を想定していないような)生き方はせず、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ現代における哲学のほん。哲学と共にいるために、、、
文字多いが、その分理解はしやすい。
エヴァやブルースリーなどの描写を通して解説するところもおもしろい
現代人の構造の分析•洞察•記述がすさまじい
メモ
•自分が迷っているということに自覚的になり、ともにいるべきであるということ。オルテガ
•問いや謎を持たない人は生活から何か新しいことを受け取ることは難しい
•知識のみならず想像力も共に学ぶ
•想像力の豊かさは自分の内側に他者を住まわせていくこと
•哲学を歩くときの三つの注意点
考えることにも練習は必要 すぐに結果を得ようとしない
使われている通りの言葉遣いをする
その哲学者の想像力に沿 -
Posted by ブクログ
とてもわかりやすくて、読みやすい。スマホ時代に生きている上で、薄々思っているが、気づかないようにしていることに対して、向き合うきっかけになる一冊。そして、スマホをやめろ!などという自己啓発本などの短絡的な論理を展開するのではないのも凄く魅力的だった。ネガティブ・ケイパビリティを大切にしていきたいと思う。
スマホ時代について本書を読みながら感じたことをここにメモしておく。SNSの半義務化も問題があると感じる。InstagramなどSNSをやらないとコミュニケーションが難しくなるような現状があるように感じる。SNSをやっていて繋がることがコミュニケーションのファーストステップとなっていることにも