あらすじ
★★★推薦の声、続々!!★★★
スマホで溶かしてしまう時間の意味から、自分がなぜ短歌を詠んでいるのかまで。著者とともに考える旅路が、本当に面白くスリリングでした。哲学って乗り物なんですね。スマホを片手に持つ人は、セットで本書を持ちましょう。
――俵万智(歌人)
この本が「世界」を360度変えてくれる。ただ一周して同じ場所に帰ってきただけなのに、「心」はもう、180度違う。
――尾崎世界観(ミュージシャン・作家)
現代精神分析まで視野に入れた哲学。若い世代が、モヤモヤする方が健康にいいと考え出すだなんて、資本主義もいくところまでいっちゃってる。
――東畑開人(臨床心理士)
「つながる」ことよりも「つながらない」ことが難しい時代に必要なのは、「哲学」だった。するする読めて、その三倍の時間考え込む。そんな体験の豊かさを思い出させてくれる本です。
――宇野常寛(批評家)
人生の手綱をスマホに奪われた世界で、創造性をいかに取り戻すか。
現代人の悩みを超高解像度かつ超本質的に言い当てている、デジタル時代の処方箋!
――安斎勇樹(MIMIGURI代表)
忙しくすることは難しいことではない。むしろ安易で平凡な生き方だ。暇を作り、孤独でいることにこそ、勇気が必要だったのだ。読み終わった今なら、人生の主導権をスマホから取り返せそうな気がする。
――水野太貴(「ゆる言語学ラジオ」スピーカー)
即時(アジャイル)で常時(ユビキタス)なスマホ時代に、
超遅効で来る、孤独の消化不良(グルメ)
それでも、尚、「哲学」は美味い!!
高解像度モニターの中に満腹感を探すより
本書の導きとともに、知恵の樹の実の素晴らしき胃もたれにありつけ!
―― 魚豊氏(『チ。―地球の運動について―』作者)
メディアで話題の1冊が、18000字超の増補と改訂を加え、ついに新書化!
■付録 「『スマホ時代の哲学』を実践する人のためのQ&A」
■ドミニク・チェン氏(発酵メディア研究者)による解説「『スマホ時代の哲学』の発酵」
""つながっているのに寂しい、常時接続の世界""を生き抜くための書。
スマホは私たちの生活をどう変えてしまったのか?
いつでもどこでもつながれる「常時接続の世界」で、
私たちはどう生きるべきか ?
ニーチェ、オルテガ、ハンナ・アーレント、パスカル、村上春樹、エヴァetc……
哲学からメディア論、カルチャーまで。
メディア出演続々・新進気鋭の哲学者が、様々な切り口で縦横無尽に問いかける!
「常時接続の世界」において、私たちはスマホから得られるわかりやすい刺激によって、自らを取り巻く不安や退屈、寂しさを埋めようとしている。
そうして情報の濁流に身を置きながら、私たちが夢中になっているのは果たして、世界か、他者か、それとも自分自身か。
そこで見えてくるのは、寂しさに振り回されて他者への関心を失い、自分の中に閉じこもる私たちの姿だ。
常時接続の世界で失われた〈孤独〉と向き合うために。
哲学という「未知の大地」をめぐる冒険を、ここから始めよう。
◆目次
はじめに
第1章 迷うためのフィールドガイド、あるいはゾンビ映画で死なない生き方
第2章 自分の頭で考えないための哲学――天才たちの問題解決を踏まえて考える力
第3章 常時接続で失われた〈孤独〉――スマホ時代の哲学
第4章 孤独と趣味のつくりかた――ネガティヴ・ケイパビリティがもたらす対話
第5章 ハイテンションと多忙で退屈を忘れようとする社会
第6章 快楽的なダルさの裂け目から見える退屈は、自分を変えるシグナル
おわりに
あとがき
増補改訂版 限定付録「『スマホ時代の哲学』を実践する人のためのQ&A」
あとがき――増補改訂版によせて
『スマホ時代の哲学』の発酵(解説:ドミニク・チェン氏)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
不安を感じた時、思わずスマホを手にとり、Instagramを立ち上げ、雑多な情報を手当たり次第に摂取し、不安を紛らわす…、現代人なら誰もが取りがちな行動の根源を上手く言語化してくれていた。
人は孤独になると、自分の感情や過去の行動、漠然とした不安に向き合わざる負えなくなる、だから孤独にならないよう、常時誰かと接続することで、ジャンクな情報の渦に身を委ねてしまう。
しかし、自分自身と正しく向き合えるのは自分しかいない。孤独を避け、自分と向き合うことを避け続けることが本当にいいことだろうか。真っ当に自分に向き合い、真っ当に傷つくことが、真っ当な癒しにつながるのではないだろうか。
本書では、正しく自分に向き合うための手段として、孤独と向き合える趣味や、自分でコントロールが効かない領域の趣味を持つことを提唱してくれている。
自分にとっては料理が、孤独と向き合い、自己対話につながる趣味と言えるかもしれない。料理に限らず、趣味を通じた自己対話や、他者の視点、考え方を自分に多くインストールしていくことは、今後の人生の大きなテーマになるかもしれない。
本書の感想とは関係ないが、この本を読んで、ハン・ガンの「すべての白いものたちの」が頭に浮かんだ。
孤独と向き合い、他者の思考・意識をインストールし、創作的な趣味として昇華する。本書で示される孤独との正しい向き合いかたを完璧に実践してるのでは!と、なぜか少し興奮した。セット読みをおすすめしたい。
Posted by ブクログ
感動した。
「スマホ脳」を読んでからというものの、スマホの使い方が日に日に悪くなっていく自分をどこか侮蔑的に感じることが多かった。しかし、この哲学書は、そういう現代病のようなスマホの使い方はまず、これ以上改善されることはないからこそ、私たちがそこからこぼれ落としてしまっている考えや感情、生き方を振り返ってみようじゃないかという何とも勇気にあふれた、そして優しさで私たちを包み込んでくれるような作品だと思った。
私たちは孤独ではなく「さみしさ」の中で生きていて、それは他者の中にいながら一人であることを指しているという一節を読んでマジで苦しかったけど、こういう感情と向き合わせてくれたこの本には本当に感謝しているし、この哲学書が哲学の入り口になっていろんな本へといざなってくれそうだ。
Posted by ブクログ
いやあ面白 なんか京大卒の人の文章ってわかるんだよなあ何でだろ とりあえずバアアと読んだ
最近スマホにも溺れてるし、自己啓発本を読みすぎていたなと反省 自己啓発本の効力については三宅さんの「なぜ働いていると〜」での解説もしっくりきたが、さらに裏打ちしてくれる内容
本当の自分の気持ちって当てにならない
スッキリした部屋を作りたくてミニマリストの本を読んだけど、やっぱ私には向いてなかった
居住空間は綺麗であるべきだけど、全てを捨てる必要はない
モヤモヤを残していたっていいんだと肯定された
そもそも私はものをつくる趣味が多い
10年前入手した素材を今更作品に使用することだってあるんだから
解説にIT関連の人を呼んでくるのも天才
エヴァ全くみたことないので みたいなと思った 何処からみたらいいんだろう 1日2-3時間スマホ触ってる時間あるならエヴァ見れるはずなのにな
Posted by ブクログ
じっくり考えながら読むことができました。
自分との対話ができているか、という著者からの問いかけにハッとしました。
空いた時間にスマホを触ってしまうと画面に映し出された物事に集中して、そのことしか考えられなくなっているような気がします。次々と何らかの通知が来て、新しい情報に溺れて・・・それは果たして自分の時間なのでしょうか。自分は何処へ?
スマホを持つ前はどのように過ごしていたのかを思い浮かべてみると、もっとたくさんのことから刺激を受けていた気がします。スマホも刺激的だけど、ちょっと質が違うような。
スマホは決済サービスや諸々の手続きに必要で、既に生活の一部になっているため、今更使わないようにするのは難しい。なので悪者にするのではなく、うまく付き合っていかなければならないと思いました。
オンラインでショッピングなどをパパっと済ませることができて時間が作れるはずなのに、なんだかいつも時間がない気がする。これは正常?少し立ち止まって考える必要がありそうです。著者からの提案を試してみようと思います。
Posted by ブクログ
哲学書は初めて読んだがその入門として非常に読みやすい本だった。受け取ったメッセージは沢山あるのでいくつか書いておく。
「寂しさ」から他者を求めることは実際は自身の中にある他者像への依存であり、これこそが自己への過剰な関心の現れである。
「孤独」に慣れるために「趣味」を持ち、自身との対話を持つ機会を増やそう。
他にも考えるキッカケになる内容が数多くあり、確実に読んで良かったと思う。スッキリまとめることは出来ないが、それこそ本書で述べられている「ネガディブ・ケイパビリティ」が大事だと思う。
Posted by ブクログ
恒常的にスマホに触れることが当たり前になっている現代社会で、人々が失いかけつつある孤独にスポットライトを当てて、孤独を取り戻すための冒険書。パスカルを引用しながら、現代人は退屈や不安を紛らわすために、インスタントな娯楽に触れることで気晴らし、その結果退屈や不安な時に抱くモヤモヤな感情を塞いでしまう。更に、自己完結的な意識を強化してしまう。。耳が痛いです。
谷川さんのような、学術的な知見で現代社会を分析すると同時に地に足がついた処方箋を提示するスタイルの本はとても好きです。
Posted by ブクログ
仕事をして家に帰ってごはんを食べてお風呂に入って寝る。そんな毎日ですが、スキマ時間の使い方といえば圧倒的にスマホが多い。そして到底意味のあると思える使い方をしてないなと。そのように考えて本書を手に取りました。
エヴァのシンジくんのような高ストレス社会の中で「快楽的なダルサ」に浸るのが心地よく何も思考することもなく楽なのでYouTubeや Instagramを常時見ている。そしてこれらが常時みられない状況で「退屈」を感じると言っています。まさに私たちの日常です。この退屈さを過ごすために趣味が提案されています。現代人があまり好まなくなった、もやもやした状況で思考する時間も持てるようです。この時間こそが大切だと本書では何度も繰り返し出てきます。
これにより、自分の中にいる複数の自分とも対話ができる、自分の中の感覚に敏感になれるというようなことも書かれています。
自分にとっても有益な過ごし方ができるように、加持リョウジのように何か創作するような趣味を探してみようかと思います。
Posted by ブクログ
「自分の頭で“考えない”ことが大切」という言葉が、とても意外だった。社会に出てから「自分で考えなさい!」と口酸っぱく言われてきたからだ。
「自分の頭で考える」ことには落とし穴がある。結局出てくるものは、自分のこれまでの正解の焼き直しに過ぎない場合が多いのだ。
特に現代は、スマホによる常時接続、自己責任化が進んでいる。「自分への関心の過集中」「単純化した自己理解」が進む社会のなかで「自分の頭で考えること」は、テンプレ化された意見しか生み出さないのかもしれない。
大切なのは「他人の頭で考える」ことだと、本書は言う。言い換えれば「他者の想像力を自分にとりいれる」ということ。詳細は本書に譲るが、この発想はあまり持っておらず、新鮮だった。
思考を耕し、学びを豊かにするための本だと、私は感じた。
また最後に書かれているドミニク・チェンさんの解説がとても素敵だった。(最後までちゃんと読んでよかった笑)
Posted by ブクログ
哲学という、とっつきにくい領域を、アニメや映画を織り交ぜながら、現代に合わせたトーンで書かれていて読みやすい。
学問として突き詰めている著者が書く内容は、凡百の自己啓発本とは一線を画す。
自分の頭で考えたものは限界がある
もやもやをそのままにしておく力を持つ
孤独であるべき
自己の中に多様性があってよい
どれも一般的な主張からは離れているが、スマホで常に認知リソースを取られている現代の中で、ハッとさせられる視点だった。
Posted by ブクログ
本当にすごい人ってSNSでフォロワーやいいねが多い人ではなく、自分の孤独と上手く付き合える人なんだね。私たちは、SNSの流動的な快楽に慣れすぎて、孤独や退屈に耐えられなくなっているのは受け入れたとして、無理やりスマホを自分の手元から離すのはまた毒です。どうしても気になってしまうものです。なので、自分の孤独な時間を楽しむための趣味を見つけよう。趣味を見つけると、他者の評価も関係なしに自分と向き合うことが出来てメンタルにも良い。
まあ、エヴァや哲学を当てはめて当たり前のことが書いてありました。
Posted by ブクログ
現代における哲学のほん。哲学と共にいるために、、、
文字多いが、その分理解はしやすい。
エヴァやブルースリーなどの描写を通して解説するところもおもしろい
現代人の構造の分析•洞察•記述がすさまじい
メモ
•自分が迷っているということに自覚的になり、ともにいるべきであるということ。オルテガ
•問いや謎を持たない人は生活から何か新しいことを受け取ることは難しい
•知識のみならず想像力も共に学ぶ
•想像力の豊かさは自分の内側に他者を住まわせていくこと
•哲学を歩くときの三つの注意点
考えることにも練習は必要 すぐに結果を得ようとしない
使われている通りの言葉遣いをする
その哲学者の想像力に沿って読む
•常時接続の世界で失われたもの。孤立と孤独
•孤立 気を散らされる事態から距離をとるのとは重要になってきているのでは
•孤独 自分自身と過ごすこと
•寂しさ 色んな人に囲まれているはずなのに、自分はたった1人だと感じ、他者を依存的に求めてしまう状態
•喪の作業 悲しみの経験に立ち返り、対峙すること
今の自分を維持できないほどの大きな衝撃を受けた人はなんらかの問いや謎を組み上げて、生活を新しく意味づけ、目を背けたい出来事や関係性と折り合いをつけ、和解する
•スマホは感情理解を鈍らせる
•ソーシャルネットワークに時間を使えば使うほど幸福感は減退していく
•自己対話と反復性
•趣味と孤独を結びつける
•気晴らしを通じて、つまらない虚栄心や承認欲求を満足させようとする
•不安に対処するためにマルチタスクで注意を細切れにさせ、感覚をバラバラにさせる快楽的なだるさに浸っている現代
•自己対話の時間が大切ではないか
•何か足らない、もやもやした気分を誤魔化すことなく、時にはじっくり触れた方がいいのでは
•自治の領域をつくる
•寂しさは他者を求めているようで、実際は自分が依存したり、都合よく扱ったりできるような限りでの他者を求めており、自分への強い関心の延長線上にある
Posted by ブクログ
423 audible
孤独は自分と向き合うための大切な時間,SNSでつながることで、自分の感情をSNS用に仕立ててしまうことが危ない。SNSに自分をハイジャックされない。寂しい気持ちを自分の中で受け入れていこう。
Posted by ブクログ
常時接続の世界で生きるには孤独に自分と向き合うための時間が必要。ただし過剰な自己愛は他人の視点という競争の軸を入れてしまう
・想像力を高めるには?
ー自分の頭に他人を住まわせる
ー書籍は解釈ではなくそのままの思考を理解するようにする
・心を安定させて生きていくには?
ー瞬間快楽的なものに意識を囚われすぎない
ー刹那的な快楽で自身のひまをうめない
・趣味とは?
ー自分が孤独に没頭できるもの
ー他人の評価が入らないもの
ー他人の評価の視点が入ると緊急時に投げ出してしまう
Posted by ブクログ
とてもわかりやすくて、読みやすい。スマホ時代に生きている上で、薄々思っているが、気づかないようにしていることに対して、向き合うきっかけになる一冊。そして、スマホをやめろ!などという自己啓発本などの短絡的な論理を展開するのではないのも凄く魅力的だった。ネガティブ・ケイパビリティを大切にしていきたいと思う。
スマホ時代について本書を読みながら感じたことをここにメモしておく。SNSの半義務化も問題があると感じる。InstagramなどSNSをやらないとコミュニケーションが難しくなるような現状があるように感じる。SNSをやっていて繋がることがコミュニケーションのファーストステップとなっていることにも問題があるのではないかと感じた。これらに対しても関連する本などを読んでみたいと思った。
Posted by ブクログ
この本からの学びメモ。
SNSから離れ、代わりに趣味に没頭し、孤独な時間を持つ。自分の中に他人を複数住まわせ、自己対話する。モヤモヤ、わからなさ、難しさがあっても、すぐに乗り越えようとせず、孤独の中で反芻して馴染ませる時間を持つのがいい。
Posted by ブクログ
孤立と孤独と寂しさ。似ているようで違う言葉。
スマホや生成AIが世の中に浸透した社会の問題や自分と向き合うココロの大切さ。
哲学の話なので難しい言葉もあるが、わかりやすく解説してあり、読みやすい。
スマホから離れて、自分との対話の大切さを学べる一冊です。
Posted by ブクログ
本書を読んで、自分に当てはめて考えてみると、マルチタスクに関することと自分自身への注意が足りていないなと感じた。ゲームをしながら友人と話し、空き時間にスマホを見る。ご飯を食べながらYouTubeを見て、通勤しながら音楽を聞く。こうしたマルチタスクは感覚を分散させてしまっている。これがクセづいてしまうと、一つのことに集中して何かをすることが困難になり、得られる感情も分散してしまう。そんな危機感を覚えた。
通勤電車で周りを見ると、本当に全員がスマホを見ていることがある。悪いことかどうかは測りかねるが、動画やチャット、ネットサーフィンを行っているのだろう。風刺画によく出てくるように、スマホが主人で首輪をつけられているのは人間のようだった。
幸いにも私はSNSを1日に15分ほどしか見ていなかった。ただ、YouTubeを長時間見ているので、行動を変えていきたい。ご飯のときと寝る前に見ることをやめる習慣をつけたい。この2点さえできれば、私のスマホ依存からは大きく抜け出せると思う。そもそもの問題点はスマホをやめようというものではないが、改善の余地があるため取り組みたい。
孤立や孤独、寂しさについての言及は興味深かった。もともと私は一人の時間が多く必要な人間のため、コロナ禍の生活が楽なタイプだった。当時は何をそんなに出かけたいのか分からなかったが、今思えば彼らは孤独や孤立との過ごし方を知らなかったのだろう。
自己啓発について、私がある種の嫌悪感を抱き続けてきた理由が少し分かったように思う。自分のためではなく、SNSなどで自慢するために頑張る人に対して浅はかだなという軽蔑を抱いていた。ただ、本書で印象的だったのは、自己との対話ばかりでは自分の声が反射しているだけで建設的な対話ではないという指摘だった。他者の意見を気にせず自分だけを信じる様子は、寂しさが敵意に変わった形なのだと知った。
翻って、私自身について置き換えてみると、他者からの意見は取り入れにくい考え方をしていると思い、反省した。誰しも自分自身が正しいと思っていて、それは自分も例外ではない。注意深く私を観察して、そして他者との健全な関係の中で自分自身と向き合いたい。
Posted by ブクログ
面白いとは思ったが、著者の言うとおり中々刺しにくる言葉でうっ...となることもあった。
【所感】
孤独は重要だ。自分と向き合う意味で。現代人はこの時間が少なすぎる。スマホによる常時接続で自分と向き合う時間が少なすぎる。結果、感受性が落ちている。
一方で、孤独は大事ではあるものの自己完結もまずい。答えは自分の中にあると思い込んでいるのが1番やばい。他者と関わって思い込みから抜け出せ。
哲学に矛盾はつきものだけど、最終的にはバランスなんでしょうかね。
このように答えが出ないものを考え続ける「ネガティヴ・ケイパビリティ」も大事なことなのかな。
【学び】
・孤独はネガティブなものではなく、目の前のことに集中できるいいこと。
それこそ読書は目の前の本と自分で向き合うという意味でいけば、孤独を味わい孤独を楽しむ行動ではないか。
・葬式中に携帯をいじってしまうおばあちゃんの例がおもしろかった。それだけ携帯が我々の頭を支配しているんだなあと。
・悲しい時は悲しい感情を味わう必要がある。嬉しい時は嬉しい時で。喪に服すとはそういう行動。
これを押し殺してしまうと、消化しきれなかったモヤモヤが後から一気に爆発してしまう可能性あり。
これはメンタルと同じというか、「受け入れた上で前に進む」という考え方と一緒かな。
・パスカルの「行動的な人は退屈に耐えられず、退屈や虚無感から避けるために行動をするのだ」
これは刺さった。その通りではあると思う。
直後に読んだ読書脳と繋がるところがあるなと。
読書中はDMNによる反芻思考が抑えられる。
これって要は集中できることがあれば退屈から避けられる。退屈から避けるための行動ってことかな。
退屈って悪いことじゃないような気もするけど。
・タイトルの「スマホ時代の哲学」とは切り離されていないものの繋がりは薄いように感じた。
どの時代でも言えることでないかと。
Posted by ブクログ
「モヤモヤ」を抱えておく能力
――ネガティヴ・ケイパビリティ
(ネガティヴ・ケイパビリティは、ジョン・キーツというイギリスの詩人が提示した概念。)
ネガティヴ・ケイパビリティの概念がよかった。
自己啓発でテンション上げることへの警鐘を発していおり、社会や集団の歪みや問題点を放置してはいけないよって所に、「そうだ、そうだ」と思う。
以下引用
[一人一人は変化の激しい状況で生まれる不安に対処し、自分を肯定していくためにテンションを上げねばなりません。そのとき自己啓発は、タフな日々を生き抜く支えとして機能しています。しかし同時に、自己啓発の論理は、すべてを各人の問題に回収することで、社会や集団の歪みや問題点を放置することにお墨付きを与えてしまうのです。]
自己啓発書を読むの好きだけどね。
私の場合は、目的が自己成長というよりも、他人の考えの覗き見、思考の違いへの興味が強いかもしれない。
ただ、自己啓発書をたくさん読むと同じことを言われ続けて、かなりの影響は受けてるに違いない。
哲学書もほどほどに読んできたけれど、どれも全てを受け入れようと思えるほど単純な本はなく、「難解でよくわかんない」が、ほとんどの感想。
なので、この本も、読んでわかったような気でいるだけだろうなー。
「孤独」と「趣味」がメインテーマだと感じたのだけれどどうだろう。
ネガティヴ・ケイパビリティ。「モヤモヤ」を抱えておく。
Posted by ブクログ
スマホによる常時接続とマルチタスク、連続した成長を要求され自己責任論が強い現代では孤立と孤独が失われる。結果として自分自身との会話が減り寂しさばかりが強くなる。寂しさが強くなると不安になるので快楽的ダルさに浸り永遠にフィードを見続ける。
抗うためには何かを作ったり育てたりする趣味を介して孤独を確保してゆるやかにリアルな仲間をつくること。孤独の確保のためにはジャーナリングもとても有効であることを実感。
Posted by ブクログ
後半やや飽きてしまったが、、、
退屈さを感じるよりも先にスマホを取り出してなんとなくSNSをみてしまう私。それがいかに危険なことか、しみじみ感じられる。趣味ができたらいいな。
Posted by ブクログ
孤立・孤独・寂しさの話が面白かった。
言われてみりゃそりゃそうやなみたいな事が書いてあるのが新書とか哲学書やと思ってるが、でも''それ''を思いついてスポットライトを当てること、言語化することってすごいことやなと思う。
みんな激務が好きだ。って、皮肉ってていいね。
Posted by ブクログ
この本は「スマホ」によって常時誰かと接続された世界の現代において、「注意の分散」や「寂しさ」に抵抗し、自分の主導権を確保するのはどうすればよいか?を問う本です。
よく「1人の時間は大切だ!」と言われますが、とても共感できました❗️
Posted by ブクログ
いきなり本筋とは関係ないけど、
「大事なのは音楽を聴く生活のはずなのに、イントロを聴いたらすぐ曲が分かるような知識の鍛え方をしていて、それが教養だと思っている。そうではなくて、音楽のある生活をおくるのが、教養があるということなんです。」P50 (東浩紀)
本の中で引用されている東浩紀さんの言葉、表現力エグい。
現代人は、スマホを介して他人とオンラインで常時接続できるような社会で生きている。そこでは淡白なテキストメッセージや自分の見栄えの良い投稿ばかりを繰り返し、「他人から認められたい」という〈寂しさ〉が蔓延している。そうした時代において生じる退屈やモヤモヤにはどのように対処していくのか、というのが本書の主題だったように思う。
〈孤独〉や〈趣味〉といった日常に馴染み深い単語をやや別の意味で定義し直して使うことで、読者のイメージしやすい解決方法を提示していく点が独自のやり方で読みやすかった。
スマホを捨てろとかの到底ムリな極論を答えとしないスタイルが良かった。また本論に入るまでの準備(哲学の意味とか)も丁寧で読みやすい。
個人的に一番良かったのは、「ネガティヴ・ケイパビリティ」という単語がちゃんと身に付いた気がすることで、最近流行りのこの単語のぼやっとした輪郭がやや明確になった。何冊か引用して多角的に解説してくれたのが大きい。
本の中で出てきた、今後使わせてもらいたいフレーズでレビュー締めます。
(SNSに傾倒しているせいで、何かを見逃したり流行に乗れないことを恐れて〈寂しさ〉が募っていく。でもその〈寂しさ〉を埋めるためにまたSNSを開いてしまうことについて)
「だから、寂しさ対策としてSNSに訴えるのは、二日酔いがつらいから迎え酒を飲むみたいなやり方なんですね。」P175
Posted by ブクログ
すぐに分類して型にはめて、理解の扉を閉じたくなってしまうけど、その多様さは果てしなく、途方もないことを知っている人でありたいね。
いつも誰とでも繋がれるからこそ、結局本当の意味では誰とも繋がれない。自分自身と過ごすためには孤独になる必要がある。
前半は面白く読めたけど後半は眠くなってしまって読み切るのに時間がかかった。
Posted by ブクログ
哲学初心者でも読みやすいように色々な著名人の言葉を引用して説明してあり、なるほどと思うことはたくさんありましたが、やはり難しかったです。エヴァで例えてくれたところもたくさんあるのですが、私はエヴァに詳しくないのであまりピンと来ず…。
最後の「おわりに」と「Q&A」とドニミク・チェンさんの解説でこの一冊の言いたいことが分かりました。
Posted by ブクログ
分かりやすかったけど、あまり面白くはなかったかな……。
分かりにくい哲学をくだけた分かりやすい言葉で解説し、でも安易な単純化はしない、というところに著者の誠実さが感じられる。著者は出来る限りの工夫をしてくれたんだと思うけど、面白いとあまり思えなかったのは、私が哲学に向いていないからなのかなあと。まあ、そういうのをすぐに放り出さずに最後まで読んだから、ネガティブ・ケイパビリティは少しは鍛えられたんじゃないかと思う。
「三宅香帆と魚豊が推薦」で手に取ったところもあるんだけど……彼ら頭良いし、哲学とか好きそうだからなあ……最近やたらこの2人の推薦コメントを見る気がするけど、だからといって自分に合うとは限らないということを覚えておこうと思った。
Posted by ブクログ
常時接続の課題の重要性を提起した上で、哲学というアプローチからの処方箋を提示している。
私には難しい点もあったが、平易な解説に努めていると思う。
この本が高い関心を集めていることは、悩でいる人が多いと受け止めた。
Posted by ブクログ
わかるようでわからない。
わかったような気がしたのに、やっぱりわからない。まさに哲学らしい本。
ドライブ・マイ・カーを見て著者の言いたいことが理解できた気がする。
Posted by ブクログ
うんうん、面白いな、と思いつつ読んだのだけれど、何か文章の持つ体温とこちらのソリが合わず…興味深く読み終わったものの、興奮はなかった。意識的にとても抑制的に書かれた文章だからということもあるのだろうし、著者との年齢差もあって、SNSの摂取の仕方が少し違うのかなとも思った。あまり誰かと繋がるために使っていなくて、情報収集のために雑誌的に使っている。
趣味をもってみることが解決の一歩、とのことだけど…これは正直、理路、理屈は頭ではとてもよく分かるけれど、なぜか身体的にピンとこなかった。理屈は綺麗に通っているけれど…自分の仕事が趣味のように凝りながら上達や失敗を繰り返し技を磨くタイプのものだから、わざわざ趣味の必要性を感じないのかもしれない。
著者は自分の手元にある理解を疑い、点検していく姿勢、自分自身の思考への警戒心を大切にすべきだという。確かに。だけど別のレベルでは女性は嫌でもそれを強制され、自分が欲望するもの、自分の感性を疑わされる経験があまりに多く、この一点で網羅できるような単純な話ではないなと女性読者としては思う。女性以外でも声を聞いてもらえない立場の人、まともに取り合ってもらえない人はいるだろう。ネガティヴケイパビリティにしても、好むと好まざるとに関わらず、割合とそれを余儀なくされている人たちは一定いるわけで、え?著者はそれを感じないでスッキリ生きてこれてたってこと?モヤモヤを抱えながら、飲み込みづらいことも相手の立場や考え方を想像して、そちら側の理屈はそうなんだろうな、とか思いながらなんとか落とし所を苦い思いをしながら探るとか、日常なんですけど、など読みながら色々思う。
書かれていることはマジョリティ特性の多い人用には良いアドバイスかと思うが、自分にそれほど刺さらなかった。
哲学とはどんなものか、という説明はとてもわかりやすく、自分がもしかして…と思っていたことがだいたい合っていたので、そりゃあ私がわからなくても仕方ないなあ、と得心がいってすっきりした。