谷川嘉浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「将来の夢」とか「やるべきこと、したいこと」みたいな大それたことではないところに降ろしてくれた。それも言葉では分かってるし、何度も聞いたことではあるけど、本書にも書かれているように様々な人物や物語を散りばめてくれて、それらはその人のその時点での正解であって、各個人には当てはまらない。
とは言え共通項はあるだろう。「自分でも驚く言動」「セルフインタビュー(自己理解、偏愛、癖)」「社会性(観察し判断して意味を付与するループ)」
ただ、すぐに人生を変えるような衝動とその付き合い方を身に付けられる訳ではないから実験精神で生きましょう。そうそっと背中に手を当ててくれる本でした。 -
Posted by ブクログ
アンデシュ・ハンセン「スマホ脳」を読んで弊害はよくわかったから、もうスマホを手放せばいいんでしょ?と直球策で暮らせるかというと、やっぱりいまの世の中それは無理で。弊害は理解しつつもスマホがある前提で、自己とのよりよい付き合い方をきちんと考えようよ、という真面目かつ親密な語りかけスタンス。
スマホの登場により常時接続が可能になった世界で、「孤立」「孤独(自己対話)」が失われたと著者はいう。燃えよドラゴンやエヴァの引用を多用しながら、加持リョウジボイスで「趣味を持て」と勧めてきます。
直接岩波文庫の古典に触れなくても、まずは「スマホ時代の哲学」あたりからなら中高生でも新書に馴染めるはず。参考文献や注釈も盛りだくさん。いやあ玉石混交とはいえ、こういうポリシーの本が存在するのはやはりいい時代だな。 -
Posted by ブクログ
谷川さんの文がとてもお洒落でやわらかく、理解しやすかったとともに読んでいてとても楽しかったです。
読書中、自分のことだ!とハッとするような言葉に沢山出会いました。
中でも、p342で引用されていた黒井千次さんの言葉が印象的でした。会話をしていて、「答えが欲しいわけじゃなかったんだけどな〜」と思う場面が時折あります。今まで性格や考え方が異なるから仕方の無いことだと思っていましたが、この引用をきっかけに振り返ってみると、自分でも話してみるまで答えが欲しいものなのか否かが理解できていないということが問題なのかもしれないなと思いました。話し始める時に理解できていたら、「これは一緒に考えて欲しいもので、答えは求めてないんだけど」などと前置きができますが、それがない状態で相手に、こちらの気持ちを分かってくれていないと思うのは違ったなと反省しました。内容とはずれてしまいましたが、内省の機会になりました。
ネガティヴ・ケイパビリティについてより知りたいなと思ったので、座談本読みます! -
Posted by ブクログ
ネタバレスマホが手放せないこの時代には、孤立・孤独・寂しさが必要であり、その時間を作るためには何かを作ったり育てたりする趣味を持つことが必要であるとのこと。そこには消化しきれない他者性があり、全てがコントロールできるわけではないということを受け入れる必要があると。
確かに、キャリアや人間関係など、今まではコントロールするのは難しいと言われていたものも自分で選択していこうという本やSNSの投稿を私自身もよく見ている。だけど、コントロールしきれないということを受け入れながら、そのおもしろくない感じさえ楽しむことがスマホ時代にスマホに呑み込まれないコツなのかなと思った。 -
Posted by ブクログ
哲学の本は初めて読んだが、とっかかりやすく読みやすかった。
スマホに孤独の時間を奪われている、と終始していて一見、若い人向けの話をしていると思うが、どの世代の人にも参考になる内容であると思う。
思想や行動というのは世代間でくくれるわけがなく、同世代内でも個人の差異が大きすぎる。自分は関係ないと思う人もぜひ、自分の中に他人を住まわせるつもりで読んでみて欲しいと思った。
全てを今後の自分の生活に活かす必要はなく、こういう考えもあるのか、こういう生き方をしたいと思う人もいるんだな、と柔軟に受け取れる人が増えると良いのにな〜。
ネガティヴ・ケイパビリティについて
理系的な研究をやると、ネガティヴ・ケイパビリティはある程度、育つのではないかなと感じた。自分の研究を育てる感じ。モヤモヤを抱えたまま色々な試行を繰り返す感じ。 -
Posted by ブクログ
sns時代で常時他人と接続された世界でインスタントで断片的な情報過多の世界に身を置いている。
空っぽなハイテンションな活動は承認欲求や虚栄心を満たすには適しているが、逸らそうとしている退屈や倦怠感、不安は目を逸らすべきでない。孤独の中で向き合わなければならない。
ハンナアレント。
孤独=1人の中に2人いる。俯瞰した自分。
「孤独(Solitude)」「孤立(Isolation)」「寂しさ/見捨てられ(Loneliness)」を区別し、特に最後者を危険視しました。前向きな自己対話である「孤独」に対し、他者や自己との対話が断たれた「寂しさ」が、全体主義を生む土壌(孤独に根ざした孤立)になると指摘しました。 -
Posted by ブクログ
[それっぽい言葉、それっぽい強い欲望]に惑わされているなぁと思いました。
本当に自分のしたい【衝動】なのか、深い欲なのか、
きちんと実験して行く必要かあると思った。
また、感じやすいメディアである必要があるらしい。そのために実験が必要らしい。
感受性を爆発させて、全てエモく感じるようになるために、キルケゴールの考え方が必要らしい。
予測だけど、自分事として捉える??とか、一つ一つ意志を持ってやるのか必要なのかも??
あと、それっぽい言葉、それっぽい欲望に惑わされるのは、【寂しさ】が原因だと感じた。寂しさについて探究したくなった。筆者的には、寂しさを埋めるためには趣味が大事らしい。恐らく熱中する、社会に意味をなすか、という観点から外れて、自分か満足できるものを見つけるのか大事かも、