林真理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレたくましさ、いじらしさ、健気さとか。色んな言葉が似合う本。
全部が生き生きしてて、苦しくなる。一番心に残ってるのは「しみじみとした絶望」って言葉。見た瞬間、泣きそうになった。
万亀がとっても魅力的なキャラだからかな。等身大なのに、強くてかっこよくて、女の子の憧れの先輩って感じ。
戦争とかあの時代に焦点を当ててる。「自分は万亀に比べたら恵まれてる」って最初は思ってた。だけど、「親に縛られてる」「男は嫌なのに、大切に思ってしまう矛盾」とか、私の悩みとそんなに変わらない。
きっと万亀の時代に生まれていても、きっと私の悩みはそんなに変わらないだろう、って考える。
それは本を読むから、ずっ -
Posted by ブクログ
ネタバレ*結婚式が終わった夜のバー。花婿が、披露宴の司会をした美女とグラスを傾けながら、花嫁を待っている。「あの時もそうだったわね」。親し気なふたりの会話はやがて、決して花嫁に知られてはならない過去の妖しい秘密に触れて――(表題作)。脛に傷もつ男女におとずれる恐怖の瞬間をとらえた、10の傑作短篇集*
1997年8月刊行の『怪談 男と女の物語はいつも怖い』を改題した新装版。
まだ携帯電話が無い時代のお話なので背景は古いものの、林真理子さんらしい男女の機微が絶妙に描かれています。
時代が変わっても、男女の駆け引きや滲み出てくる感情ってさほど変わらないんだな…
女心のいやらしさ、あざとさを書かせたら右に出 -
Posted by ブクログ
プロの愛人というテーマで林真理子さんが描いたら、そりゃもう楽しいでしょう。
ゴージャスなレストランや、セレブの集まりなど華やかに描きます。
が、目隠し緊縛で秘密のSMショーに巻き込まれそうになった主人公が、
「これ以上、何かしたら警察に訴える!」と強気の発言で難を逃れたり、
部屋いっぱいの薔薇のプレゼントに、片付けを考えて萎えるあたり
林真理子さんらしくて良いです(笑)
薔薇よりバーキンよね♪と、私も思います。
マンションの権利書だったらもっと良い。
人はそれぞれの環境や立場で、うまく立ち回って生きていかなければならない。
そういった強い女性を描いたら、林真理子さんは抜群に面白いで -
Posted by ブクログ
最初は現実味ある文章で少し読みにくいなと思ってい
たけど、途中からとても面白かった。「女としての幸
せな人生」か「自分の欲に仕事に忠実な人生」が妊娠
という分岐点で悩み自問自答するシーンがとても印象
的だった。化粧広報PRの華やかな職が女や男のリア
ルすぎるぐらいのキャラクターによって左右されてい
くのが読んでいてハラハラした。仕事も恋愛も主人公
は切り替えのスピードが速く、自立した強い女性の理
想像だと思った。
バーでワインを飲まない竹崎も、花
束を渡す田代も素敵だった。多分今読んだこの感想
と、もう少し時間が経って何か仕事に就いた時に読む
のとでは絶対に違って見えると思ったので5年後ぐら