小野不由美のレビュー一覧
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シリーズ第七弾。且つ、(リライト版では)最終巻。
前巻の能登での事件を解決した帰路の途中で、山に囲まれたダム湖付近に迷い込んでしまったSPRメンバー達。
ところが、ナルは唐突にこのダム湖に留まると言い出し、ここでの解散とSPR閉鎖を宣言します。
納得のいかない麻衣達(ナルとリン以外)がグズグズしていると、近隣にある廃校になった小学校の怪異について調べてほしいとの依頼が舞い込んできて・・・。
謎めいていたナルやリンさんの秘密が明らかになる、伏線回収巻ともいえる本書。
そして、個人的に今回の廃校のターンは今までのシリーズの怪異の中で一番怖かったかもです。
メンバー全員が廃校に閉じ込められて、仲間たちが次々消えていく・・途中で子供の霊たちがスゥっと麻衣達の意識の中に入り込み、その代わりにメンバーの存在を忘れていくところは“その子たちは霊だから!”と、ヤキモキしました。
で、この絶望的な状況を救ったのは、我らが主人公・麻衣でございます~。
霊たちを浄霊(そう、除霊ではなく“浄”なのです)するために、麻衣が自分語りならぬ“仲間語り”で彼女がメンバーをどれだけ大事に思っているかを熱く訴える場面は、まさにこの巻のハイライトともいえる胸アツシーンでしたね。
で、そんな麻衣を夢の中でガイドしてくれていた(麻衣の能力開花を導いていた)“優しいナル”の驚きの正体と、ナル自身の背景諸々が明らかになっていく終盤では“そういうことだったのね~!”と色々腑に落ちた次第です。
あとは忘れてはいけない、麻衣の切ない恋の行方もご注目ですよ~。
何だか、シリーズ第一作目では全然まとまりがなかったメンバー達(むしろ険悪だった)が、本当、仲良くなったもんだよね・・と感慨深いものがあります。
(ただ、麻衣とメンバー達がわちゃわちゃするシーンは、やり取りの台詞が昭和すぎて、微笑ましさより“寒さ”が勝ってしまっていた感が正直ありましたが‥汗)
という訳で、楽しいSPRメンバー達(そうそう、“SPR”の本来の意味も判明していました!)とも、この巻でお別れと思うと寂しい限りです。
ただ、リライトはされていないですが『悪夢の棲む家』が(多分)続編のようですので、こちらも読んでみたいですね~。 -
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ネタバレ「子供を沈める」
いじめを苦にして自殺した被害者が、4人の加害者の子どもに生まれ変わってくるというお話。
被害者は、加害者の子どもに生まれ変わって何がしたかったのだろうか。初めは復讐なのかと思っていたが、最後の加害者が、他の3人の(加害者の子達)分まであなたを愛すると伝えると、微笑みを返したという形で終わっている。
被害者には、前世でいじめられた(というより、怖い事をされたという曖昧な)記憶は残っていても、母親となっている相手が、そのいじめをしていた当人だと分かっている様子はなく、反省を求めるような素振りもない。
もしかすると、加害者自身が具現化した過去の罪と自ら向き合い、それを乗り越える事が、これ以上ない被害者に対する真摯な反省と償いになるということなのだろうか?
加害者4人が全員、追い詰められて自殺をしてしまっていたら、よくある怖い話。
もちろん、いじめは絶対に問答無用でしてはいけないことだが、加害者が現実を受け止め、これからも向き合おうとする覚悟を被害者も受け入れる展開になっている事で、何か救いのある贖罪の物語に昇華しているような印象を受けた。 -
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シリーズ第六弾。
代替わりのたびに、多くの死人が出てしまうという吉見家。
今回亡くなった当主の孫である、吉見影文の依頼を受けたSPRメンバー達は、能登で老舗料亭を営む吉見家に赴きますが、調査開始早々にナルが何者かに憑依されてしまい・・。
図らずも本書の舞台が石川県・能登という事で、どうしても先日起こった災害を思い、複雑な気持ちになりましたが、被災された方々の安寧と早々の復旧を願いつつ読み進めた次第です。
さて、今回はSPRメンバーの軸&頭脳であるナルが、序盤に戦線離脱してしまうという異常事態になってしまいます。
ですが、その分を補うかのように、ぼーさんがリーダーシップを発揮して皆を仕切り、頼りになる面を見せてくれましたね。
とにかく今回は情報量が多くて、吉見家の何が原因で大量死者が出てしまうのかを調査する過程で、一族の複雑な家系だったり、ルーツとなる土地の民俗学や信仰や伝説等の専門的な内容などが盛りだくさん。(家系図つけて欲しかったなぁ)。
おまけに崖や洞窟の地形も想像がしにくくて、その辺苦戦しながら読みました。
そうそう、あの安原君も途中参戦してその有能ぶりを見せてくれたり、ぼーさんとイチャイチャして読者を和ませてくれていますw。
そして、今回の目玉はなんといっても綾子の活躍ですよね!
綾子ファンの皆さま、お待たせしました!という感じで、発動条件さえ揃えば、かなりの能力をお持ちということが判明しました。
で、ずっと寝ていた(?)ナルも終盤で爆発的な力を見せてくれて、結局美味しいところをかっさらっていくところが彼らしいといえます。
と、いうわけでこの度はまさに総力戦で、メンバー各々の強みが発揮された回だったかな、という印象でございました。
エピローグでの真砂子と麻衣の恋のライバルだけども仲良しな感じも良きですな。
いよいよ次巻でシリーズ完結とのことで、寂しいですがどんな展開が待っているのか、読むのが楽しみです~。 -
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「連城三紀彦」の短篇ミステリ作品集『連城三紀彦 レジェンド2傑作ミステリー集』を読みました。
ここのところ「連城三紀彦」の作品が続いています。
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逆転に次ぐ逆転、超絶トリック、鮮烈な美しさ。
死してなお読者を惹きつけてやまないミステリーの巨匠、「連城三紀彦」を敬愛する4人が選び抜いた究極の傑作集。
“誘拐の連城”決定版『ぼくを見つけて』、語りの極致『他人たち』、最後の花葬シリーズ『夜の自画像』など全6編。
巻末に「綾辻」×「伊坂」×「米澤」、語りおろし特別鼎談を収録。
どれも超高密度(「綾辻」)
普通は書けない。(「伊坂」)
驚きは屈指のもの。(「小野」)
その「技」は魔法的(「米澤」)
四人の超人気作家が厳選した究極の傑作集。
特別語りおろし巻末鼎談つき!
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「綾辻行人」、「伊坂幸太郎」、「小野不由美」、「米澤穂信」… 四人の人気作家が選ぶ「連城三紀彦」傑作選の第2弾です。
■ぼくを見つけて
■菊の塵
■ゴースト・トレイン
■白蘭
■他人たち
■夜の自画像
■特別鼎談 ミステリー作家連城三紀彦の魅力をさらに語る--綾辻行人×伊坂幸太郎×米澤穂信
「連城三紀彦」をリスペクトしている四人の人気作家が選んだ作品だけあって、興味深い作品がセレクトされていましたね。
そんな作品の中で、イチバン好きなのは唯一既読だった『ぼくを見つけて』ですね… 誘拐された子どもから警察に電話があり、物語が進むにつれて、何が起きているのかがだんだんと分からなくなってきてという展開、、、
誘拐(本作品では、本人が誘拐されていると気付くのが9年後なんですけどね)を警察に気付かせるため、子どもが一生懸命知恵を絞る姿に泣けそうになりましたね… 切ないミステリ作品です。
その他で印象に残ったのは、明治末期の軍人の自死の謎が明らかとなる『菊の塵』と、大正後期~昭和初期が舞台で殺人事件を目撃した画商の息子が残された絵と羽織で真相に気付く『夜の自画像』かな… トリックそのものよりも、作品の持つ雰囲気がとても良かったなー
「赤川次郎」の『幽霊列車』のバスティーシュ『ゴーストトレイン』は、『幽霊列車』を読んでいれば、もっと愉しめたかも。
芸人二人の生き様が関西弁で語られる『白蘭』は、独特の関西弁の語り口で一気に読ませる巧さがあり、評価の高い作品のようですが… 個人的には、あまり好みではなかったですねー
マンションの住人の関係や経過が語りの中で次々と明かされる『他人たち』は、読み終わって んっ………。 という感じ、自分の中で上手く咀嚼できませんでした。
在庫があるので… もう少し「連城三紀彦」の作品を読んでみようと思います。 -
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シリーズ第五弾。
増改築を繰り返した結果、迷宮のような構造を持つにいたった巨大な洋館・美山邸。
今は誰も住んでいないこの廃邸に忍び込んだ若者が姿を消し、彼を探す為に館に入った消防団の青年も失踪してしまう事件が発生します。
館の持ち主サイドから調査の依頼を受けたSPRメンバー(withいつもの霊能者達)は山中にある件の館に赴きますが・・・。
シリーズ“最恐”といわれている本書。
まさに迷宮のような、異常な構造の巨大な館の中で次々と調査メンバーが姿を消していく展開や、その背景にあった血塗られた真相・・・確かに戦慄を禁じ得ない内容でございます。
恐さの“質”としては、ゾッとする怖さというより西洋ホラーでよく見る、スプラッタ要素が強い“物理的なコワさ”という印象です。
過去に館で行われていた残虐すぎる実態と、終盤での目を覆いたくなるようなグロテスク描写は“その手のモノ”に弱い人は“閲覧注意!”の凄まじさがあります。
私もうっかり想像すると貧血を起こしそうだったので、この辺は斜め読みして逃げました(汗)。
そして前巻で登場した、安原くんがこの巻でも引き続き登場。
相変わらずの優秀さで、さすがのナルも彼に対しては文句のつけようがないせいか、当たりがソフトですよね。
さらに、ナルの“師匠”という森さんが新キャラとして登場し、どんどん仲間が増えていって、チームの結束も強くなってきている感じです。
後半で真砂子が大ピンチになった時に、なりふり構わず助けにいく麻衣の姿にグッときました。
(麻衣の暴走はお約束になりつつある・・・?)
その麻衣ですが、孤児だったことが判明!・・あれ?一作目で家族がいるような描かれ方をしていたような気がしていたのですが・・・?どうも私の思い込みだったようですww
そして、謎が多かったナルとリンさんの背景も徐々に明かされてきているのも興味深いです。
麻衣の“能力”開花っぷりも含めて、今後のシリーズ展開が楽しみです~。 -
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主人公たちに降りかかって来る災厄から逃れる方法があるのか?災厄の根源を探り当てことが出来るのか?徐々に解き明かされていく。ジワジワと恐さが増していく。そんなホラー、ミステリーです。
母の姉の美紀子と従兄弟の隆の家に遊びに来た、兄の直樹と妹の典子。伯母たちが住む場所はまるで桃源郷。花々が咲き誇り、綺麗で直樹と典子が感動してしまうほど。私も読んでてそんな場所見てみたいと思ってしまう。でも私はあまりにも綺麗過ぎて、逆に何か不吉さを感じてしまった。何か悪い事が起こるだろうと。読み進めてくと、はじめは明るい感じなのに、やっぱりだんだんと不穏な空気が流れてくる。家中でピリピリしてた時に事件が起こる。あとは悪い方向にまっしぐら。何かとは言えないけど、"悪い気配"を感じるっていうのは恐いな。実体が近づいてくるのは目に見えるからまだいいと思うけど、"気配"というのは正体が分からない、見えないから不安と恐怖しかないな。この"悪い気配"に隆と直樹は呑まれてしまうのか…。
キーワードは"17歳"。母親たちの旧姓は菅田。菅田家の長男が"17歳"になる時に起こる謎。この"17歳"の謎を解いていくのが読んでて面白かったな。正直、前半の直樹と典子のやり取りがどうにも嫌だったんだけど、後半にこの謎解きが面白くて気になって気になってしょうがなかった。後半から面白くなった感じ。美紀子の息子への想いが切ない。1人で秘密を抱えて暮らしてたのは辛いな。
私は、隆の飼い猫の三代が好き。直樹と隆の守り神。老猫なんだけど、2人を守る姿は勇ましい。 -
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シリーズ第四弾。
怪奇現象が頻発する緑陵高校の生徒会長・安原少年からの依頼を受けて、件の学校に調査に赴いたSPR(渋谷サイキックリサーチ)メンバーwithいつもの霊能者軍団。
生活指導教員・松山をはじめ、教員たちの高圧的な態度に苦慮しながらもリサーチを進めていくと、生徒の殆どが“ヲリキリさま”と呼ばれる、コッ〇リさんもどきの遊びをしている事や、4カ月前に男子生徒の飛び降り自殺があった事などが浮上してきて・・・。
前巻に続いて学校が舞台ではありますが、この緑陵高校は教師たちがハラスメントの権化のような横暴ぶりで、さすがのナル達もやりにくそうでしたね。
しかも今回は霊が“共食い”をして、強力なのが勝ち残って害をなす(所謂「蠱毒」)という恐ろしい展開でした。
そんな中、メンバーに何かと協力してくれた安原君ですが、あまりに有能すぎて、私は“彼が一連の黒幕なのでは・・?”と怪しんでいたのですが、普通に“出木杉君”な少年でした。
それどころか、どうも安原君は人気キャラのようで、大変失礼いたしましたww。
そして、注目すべきは麻衣が確実に覚醒してきている事で、彼女の見る“夢”が今回かなり役立っていました。
そんな麻衣が、“ヲリキリさま”を行った生徒たちに呪詛返しをするというナルに反発して、単独で退魔しようと暴走してしまい、結果大ピンチになった時、霊能者メンバー達が助けに来てくれた場面にはグッときました。
何だかんだで仲間意識が強くなってきているのが良きですね~。
前巻に出てきたタカちゃんや笠井さんもSPR事務所に屯っているし、霊と対峙している時以外はワチャワチャ楽しそうで何よりです。
そうそう、今回はリンさんの台詞がいつになく多めでした。ミステリアスな彼の背景も気になるところですよね~。
と、いうことでメンバーの関係性や背景も含めて、今後の展開が楽しみです。
※因みに、前から疑問に思っていた「麻衣は(自分の)学校に行かなくてもいいのか?問題」ですが、本書の中で麻衣が「学校の許可をもらってますから」という台詞がありました・・という事で学校公認(?)のSPRワークのようですが、それはそれでユル過ぎやしないかい?と思った次第です。 -
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「ゴーストハント」3巻、『乙女ノ祈リ』。
主人公谷山麻衣がアルバイトしている渋谷サイキックリサーチに、私立湯浅高校の女子高生たちから複数の依頼が舞い込みます。ひとつは、狐狗狸さんを見ていて狐に取り憑かれたので落としてほしい、もうひとつは、肝試し後に幽霊がついてくるようになった、そしてもうひとつ、部室でポルターガイストが起こる、というもの。
さらにはぼーさんも、湯浅高校に通う知り合いの女子高生から、クラスのある席が呪われているという話と、幽霊が出ると言われている美術準備室で担任が倒れ入院中だという話を聞いたと、事務所に話しに来ました。この異常事態に、渋谷サイキックリサーチのメンバー(麻衣、ナル、リン)とぼーさんの4人で、湯浅高校へ向かいます。
今回は、霊的な現象だけでなく、超能力という要素も加わって、いったいこの学校で何が起こっているのかという謎が大きなポイントになっております。生徒たちや教師らに起こるひとつひとつの現象の中には怖いものもありましたが、それ以上に、それらが起こる根本的な問題の謎解きが、ヒヤヒヤしておもしろかったです。
舞台が高校、それも女子校ということで、麻衣が同世代の登場人物たちと友達のように話をしているのが微笑ましかった。高校時代の雰囲気を懐かしく思い出しましたわ。
ちなみに、2巻でナルが見せた能力は、実は別の人のものだったことが判明。そんなことが可能なのね。
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シリーズ第三弾。
とある女子校で、次々と怪異が発生。
件の学校の生徒たちと、さらには校長先生直々に調査依頼を受けたSPRメンバーは、“お馴染み霊能者軍団”と共に、早速校内で聞き込み調査を開始します。
様々な怪奇現象の噂を整理していく内に、“超能力少女”の存在が浮かび上がってきますが・・・。
今回は、霊がらみの怪談だけでなく、超能力や呪詛が絡んできたりと、バリエーション多すぎて何が何だか・・という展開でした。
所謂ゲラリーニと呼ばれる人々について等の、超能力についての解説や、「蠱毒」「厭魅」といった呪詛についての説明があったりと、ホラーというよりオカルトのテイストが強めな感じでしたね。
で、結果、メインは呪詛だったわけですが、ナルを標的にした呪詛の現象で、“天井から逆さまに下りてきて、さらに口から鎌を出す女”の描写が怖すぎですって!
そして、その呪詛をしていた張本人(いわば怪奇現象の“犯人”)がサイコ過ぎて、別ベクトルで怖かったです。
そんな訳で(?)いつも以上に役立たずな“霊能者軍団”をよそに、何気に麻衣が“お役立ち”だった今回ですが、エピローグでは麻衣の思わぬ“能力”が明らかになったようで、今後はその能力を活かす方向になるのでしょうか。
(因みに、ナルは陰陽師ではなかったようですね・・リンさんの背景が気になります。)
ところで、他の方のレビューにもありますが、麻衣も高校生のはずなのに、SPRの調査で別の学校に常駐していて、自分の高校の授業に出てないようだけど大丈夫なのかな~?と、ふと思った次第です。
(この件について、もし他の巻にでもエクスキューズがあったとしたら見落としスミマセン) -
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シリーズ第二弾。
渋谷サイキックリサーチ(SPR)に、古い洋館に暮らす女性から、館で頻発するポルターガイスト現象と思われる怪事についての調査依頼が入ります。
早速館に向かったナル、麻衣、リンのSPRメンバー。
現場で何故か居合わせた、巫女の綾子、ぼーさんこと滝川達と共に、調査・お祓いをするも怪奇現象が激化していくばかりで・・・。
前回では、霊現象に見えて実は・・という流れで、あまりホラー感はなかったのですが、今回はガッツリ“霊”でした。
しかも、子どもを支配し脅迫するという、かなり危険で強力なヤツが相手という事もあり、原因を緻密に追っていくナルを中心に、前回ではほぼ役立たずだった霊能者軍団(綾子&ぼーさんに加えて、エクソシスト・ジョンと霊媒師・真砂子も合流)が、それぞれの役割をこなして、一致団結して霊に対峙していく後半の展開は目が離せませんでした。
そして、終盤でナルの正体(というか、本職?)が明かされて、驚きつつも、ある意味納得です。
(ナルが〇〇師ということは、このメンバーは、まさに“お祓いオールスターズ”だということですね。)
怪異現象の元となった、“黒幕”の哀しい想いやその後に続いた悲劇は残酷かつやるせないものでしたが、なんとか浄化されてよかったです。
エピローグではSPR事務所に集合したメンバー達のワチャワチャ感が微笑ましく、クスっとしながら読み終えた次第です。
今後のキャラ達の関係性・・特にナルを巡る女性陣がどう変化していくのかも含めて、シリーズを追っていきたいと思います~。