小野不由美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ第二弾。
はい、おもしろ〜い♪
★3の上。
・芙蓉忌
隣家の女
・関守
通りゃんせ
・まつとし聞かば
猫
・魂やどりて
リフォーム
・水の声
溺死した子ども
・まさくに
天井裏
初っ端の「芙蓉忌」は意外だった。
不穏のままで終わる。
え〜。こういうタイプに鞍替えしたんですか小野さん。嫌だな〜。
って思ってたらこれだけだったのでホッとした。
残りの五編は落ちがつく。
「まつとし聞かば」なんて、読み終わってからいろいろ調べちゃったよ。タイトル回収してないからね、これ。
元ネタは百人一首。
在原行平(ありはらのゆきひら)
上の句。
【立ちわかれ いなばの山の 峰に生(お)ふる】
下の句。
【まつとし聞かば 今帰り来(こ)む】
別れを名残惜しむ歌のようです。
(あなたとお別れして、因幡の国に行きますが、その地にある因幡の山の峰に生える松のように、あなたが待っていると聞いたなら今すぐにでも帰って来ましょう)
松と待つをかけてるんでしょうね。
なぜかこの歌。現代は家出した猫ちゃんに帰還を促すおまじないとして使われているようです。
使い方はそれぞれ微妙に違いますが、この句を貼っておくと帰って来るとか。
おもしろいですね〜。
作者さん博識。
そして、わらにすがってでももう一度愛猫と再会したいという飼い主さんの心情。沁み入ります。
残念ながらこの歌もまじないも本文には出てこないんですが。
博識と言えば「魂やどりて」も。
【ごぎん刺し】
作中の女性じゃないけど、聞いたこともなかった〜。
でも、こういうの良いよね。
子供の頃からひと刺しひと刺し。
嫁入り道具だからきっといろんなことを考えながら縫うんだろうな。
粗末には扱えませんね。
着物の一生。
含蓄です。
日本だけじゃなく、中央アジアとかでもこういう手間ひまかける縫い物って多い気がする。
続巻のその参も早く読みたい。