小野不由美のレビュー一覧
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営繕かるかや怪異譚1
怖さを★で表す(★5で最も怖)
⚫︎奥庭より(★★★)
亡くなった叔母から受け継いだ町屋に
一人暮らし始めた祥子。使わない奥座敷の
襖が何度も閉めても開いている。
そこに確かに何かいる、描写は怖いが
謂われはなんとも哀しい。
営繕屋の尾端さんは壁に窓を作り、手水を
置く事を提案する。
⚫︎屋根裏より(★)
これは結局、河童の仕業だったのだろうか?
⚫︎雨の鈴(★★★★★)
これは怖かった。本気で怖い。
そして薄気味悪い。
雨が降る日に現れる喪服を着た女、
その時、鈴の音が聞こえる。
女は玄関に現れ、弔意を述べ中身の無い、
金封を渡してくる。するとその家には
誰か必ず人が死ぬ‥怖い‥
じっとりとした空気まで読みながら感じ
られて、本当に気味が悪かった。雨の日に
外で鈴の音が聞こえたら思い出しそうで
怖い。
⚫︎異形の人(★)
小さいおじさんのような話かと思ったら
そういう話でもなかった。謂われは、
「奥庭」と少し似ているかもしれない。
少し可哀想
潮満ちの井戸(★★★)
怖いというか不思議な話
結局、あれは何だったのだろう?
びたん、びたんという音をさせ、
腐臭がするもの、やはりこの世のものでは
ないのか。井戸を埋めたらこの怪異は
本当に収まったのだろうか?
檻の外(★★★)
シングルマザーの麻美は娘とともに
実家へ戻って来る。だが厄介者の母娘は
大伯父の家をあてがわれてそこに住む事に。
車に乗るたびに起こる怪異、ガレージで
小さな男の子らしき白い顔を目撃した麻美は
以前、男の子が車の中に閉じ込められて、
排ガスで亡くなっていた事を知る。
「ガレージのシャッターを失くして
格子戸を付けませんか?」と、尾端さんの提案
「声をかけてあげてはどうでしょう。
大丈夫だから、外に出なさいと」
最後のシーン、
ーー小さな子供が出入りできるぶんだけ
格子戸が開いたーー
いいな、怪異だけど最後は優しさがあり、
この話が一番好きかも。 -
Posted by ブクログ
小野不由美さんと言えば「十二国記」や「屍鬼」のようなシリーズのファンタジーなどのイメージがある。個人的にはラノベの走りのような印象。
以前に「残穢」を読み、これはインタビュー風になっていて読むのがしんどいながら、確かに怖かった。
今夏のホラー初めとして、本作を読んでみた。
35年前の作品だけあって、設定はホラーとしてかなりコテコテで、いわゆる「子孫永劫呪ってやる」と言う幽霊が出てくる。とはいえ、美しく描かれる野草の家を舞台に、血を呪う霊が迫る風景は切なく不気味。
呪いに取り憑かれる様を一人称で描くのは臨場感満載だ。
そして、やはり見どころは猫、三代(と言う名前)の可愛さだ。
茶色い毛玉が飛び出してくる。
今となってはありがちな物語かもしれないが、その元祖として楽しむことができた。
やはり、夏といえばホラー。 -
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ネタバレココノエ南新町店の真実
なんでヨシナガさんから受け取ったノート読んだだけで、依田さんはそんなになってしまったんだ
そんなに入り込んで、自分がやらなきゃ!みたいな気持ちになる程の内容だったのか
普通にヤバイ客みたいになってるし
そこからの展開にえ?ってなってたら終わった
依田さん視点では無いのでスーパー火災の時に一体何があったのか、本当に戦っていたのかは定かではないけれど、読み終わってから想像したくなる作品だった
ニンゲン柱
結局村に帰りたくなるようになってるし、一番ヤバかったのは娘だった
那々木が暴いてあんな事があっても村はそのままだし
魂の飛翔
個人的にリングは自分が小説、文章という物を読んで初めて怖いと思った作品でした
笑える、泣ける、ワクワクするは文章読んでていて感じる事はあっても怖い、という感情はリングを読むまでは起こらなかった。ホラー文庫を読み始めるきっかけにもなった作品。
なので、リングシリーズは出るたびに読んでいましたが、まさかここに入っているとは思わずに驚きました、え?読めるの?と
しかしこれも個人的感想ですが、タイドまで行ってしまうと……え、じゃあ今まで読んでいたリングの話しはなんだったの?という気持ちになってしまいました…
もう視点が神視点というか、俯瞰が上すぎてそれ言ったらすべて終わりと言うか
余談ですが高山竜司のビジュアルが最初と変わっていくし
簡潔に言えばこのお話もメタと言うか、リングが作られるまでの話で、もう一つの世界
ノンフィクションのようなフィクションと言えば良いのか
作者そのものが主役というのは面白いですが、ちょっとまたタイドを読んだときの気持ちになりました
828の1
なる程、死を思い起こされるものが死神になるのか
最初からずっとフラグが立っていた
けども普通に母が合った事件はトラウマになるやつ
短編ドラマとかに合いそう、世にも奇妙みたいな
面白い作品でした
にえたかどうだか
茉利主役の話は何処ですか、と読み終わったあと思いました
霊感が親子に渡って引き継がれると言うか、持ってても巻き込まれないようにするのは大変。マンションの人達も最終的にはそこまで悪くないというか
いや引っ越してきてその輪に入るのは大変だろうなぁとは思う
風来たりて
中々私自身想像力というか、こう言う村の地図と言うか位置関係を考えながら読むのが大変で、ちょっと地図が欲しいと思ってしまった
いやかなり絶望的な状況。死んじゃう人は出るし、山の因縁でどうにもならない。これどうするんだろうとハラハラしながら読んでいたら
え?尾端さん!?!?ここで!?と、営繕かるかやシリーズを楽しみに読んでいた自分としては、魂の飛翔と同じくここで読んだことないお話が読めることに嬉しくなったと同時に、尾端さん登場してから一変
八方塞がりのどうにもならない状況が、滅茶苦茶スッキリと言うか一気に解決に向かった
凄い安心感
最初から出ると分かって読んでいたら、また違う気持ちになっていたと思う
アンソロジー作品は短編で、色々な作者さんの話が読めるので好きなのですがこの本はシリーズの番外的な作品が入ってて、気になったら本編読んでね、な1冊でした -
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小野不由美さんてこんな文体だったっけ、と思ったのは最初に触れた著者の作品が「残穢」と「綺談百景」というゴリゴリの恐怖作品だったからだろう。
本作はちょっと軽めな少年少女向けのライトノベルっぽい雰囲気だなあと思っていたところに文庫本のありがたさ、巻末解説に「講談社X文庫ティーンズハート」で刊行されたものとあった。
そのシリーズは知らないけれど名称からして少年少女向けの作品群である事は間違いないでしょう。
今回はいわゆる「学校の怪談」を科学的に解明したという結論なのだけれどそこはやっぱりそれだけでは物足りない。
しっかりと最後に解明できなかった不思議現象が余韻を残す。
ひとつ??な文章があります。
第三章の4が始まってすぐ。
「おまけに今日は土曜で授業は午前中だけだ。」
という一節。
この作品は2010年刊行となっている。
1992年から公立校は土曜日は休みだ。
勿論私学でも同様な流れであろう。
時代設定はいつと明示されてはいないのだが。
そして主人公は女子高生なのだが不思議現象解明のために簡単に夜中に校舎に入り込んだりするのだ。
なんか不自然。
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Posted by ブクログ
ネタバレ『堕ちる』は正直普通だったけどこちらは面白かったです。
澤村伊智さんは安定、目当てにしていた小野不由美さんも視点人物が次々変わる進み方に相変わらず引き込まれる。最後に尾端が登場した時は「既存シリーズかあ〜」と少しがっかりしたけど(かるかやは好きだが、何故か独立した1作が読めると思い込んでいた)。それを言えば鈴木光司さんなんて完全に「リング」ファン向けの内容だったし、阿泉来堂さんも個性的な解決役が出てきたので、他作品のキャラクターなのかな、と感じる。内容はパニックムービーのような後半が良かった。
初読みの一穂イチさんが想定外に楽しめた。ホラーを書く印象がなかったのに(自分が知らないだけかも)、直木賞作家ってどのジャンルでも平均以上を出せるんや…と感服しました。鋏シャキンシャキン霊能者のキャラクターも好きだったので、この設定で本1冊出してくれないかなあ。