小野不由美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
内藤了さんの〈よろず建物因縁帳シリーズ〉を読んでいて、小野不由美さんのこちらが未読でしたさかい、お借りしてみました。
なんともお話の流れがえらい美しゅうて、
静かに読ませてもろえる怪異譚、六編どす。
古いお家には、積もり積もった記憶があって、
そらまぁ、ちいとした怪異ぐらい起きてもおかしゅうおまへん。
ここでの「営繕」は、ただ怪異を追い払うんやのうて、家の傷みも怨念も、そっと手当てして、
また息を吹き返させるような仕事なんどす。
そんな“かるかや”の営みに、読んでいてちょっと救われましたわ。
解説は宮部みゆきさんの新聞書評。
土瓶さんやあらへんけど、このお二方は、
ほんま、つい信頼して読んでしまいますなぁ。
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Posted by ブクログ
主人公、麻衣の通う学校には悪霊が棲むと噂される旧校舎があり、取り壊そうとすると祟りがあるという。その原因を調査・解明し、建て直し計画を完遂させるべく、校長は齢17歳のゴーストハンターを雇った。
圧倒的に顔が良くて壊滅的に性格が悪い美少年ゴーストハンター、ナルと
怪異に対して無知識ながらも、持ち前の好奇心と気の強さで彼に食らいついていく女子高生、麻衣の
名コンビが織りなすホラーミステリー。
メインのこのふたり以外にも、校長に召集された自称他称の霊能者たちが出てくる。彼らも彼らで個性豊かというか、アクが強い面々が勢揃い。
この物語の文体的に、情景描写というよりかは、主人公麻衣の心理描写がメインで、麻衣の心の内のセリフが多い。
日常会話に近いようなくだけた麻衣の一人称語りや、クセの強いキャラクター、テンポのいい台詞の応酬が多いことも相まって、小説というよりはマンガを読んでいるような気分になった。
麻衣の言い回しやノリについて、古いな、と感じてひっかかる部分があり、調べたところ、この本の初版は1989年、主に少女向けのライトノベル的な、ティーンズ小説であったと知り、納得した。
普段、こういった文体には慣れていないため、若干の読みにくさはあったものの、内容はまさにホラーミステリーという感じで、怪異の種類、原因について、集められた霊能者たちが様々な視点で読み解こうとしていく様が面白かった。ひとつ仮説を立てて外れ、またひとつ仮説を立てては立証していく、科学的な探索の過程がじっくり味わえる。
ナルと麻衣の関係性の変化にしても、緻密で重厚感のある物語にひと匙、ティーンズ向けならではの甘酸っぱい青春があることで、ホラー小説でありながらも読後の清涼感があり、またこのシリーズを読みたいと思える要素のひとつだった。 -
Posted by ブクログ
お初の作者さんです。
遠出のお供にリュックに入れて新幹線読み。
「建築怪談シリーズ」なんてついていたので
恐怖の館とか廃墟の病院とかしか頭に浮かばなかったのだが・・・・
主人公の営繕屋・尾端は、いわくつきの古屋に住む家主たちの依頼を受け
起こる現象や恐怖体験を聞き
そこにいるであろう死者の想いや求めるものの謎を解き明かし
霊魂を鎮める営繕を施す。
短編小説なので ちょっと不気味さを感じ(なになに・・・)と思っている間に解決するので 怖がりな私も楽しく読めた。
*雨の鈴 と *異形のひと に出てくるような見えちゃう体験は 嫌だな。
シリーズ本なので 当分電車内でのお供になりそうだ。
おすすめ