小野不由美のレビュー一覧
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ネタバレ『堕ちる』は正直普通だったけどこちらは面白かったです。
澤村伊智さんは安定、目当てにしていた小野不由美さんも視点人物が次々変わる進み方に相変わらず引き込まれる。最後に尾端が登場した時は「既存シリーズかあ〜」と少しがっかりしたけど(かるかやは好きだが、何故か独立した1作が読めると思い込んでいた)。それを言えば鈴木光司さんなんて完全に「リング」ファン向けの内容だったし、阿泉来堂さんも個性的な解決役が出てきたので、他作品のキャラクターなのかな、と感じる。内容はパニックムービーのような後半が良かった。
初読みの一穂イチさんが想定外に楽しめた。ホラーを書く印象がなかったのに(自分が知らないだけかも)、 -
Posted by ブクログ
同シリーズ、『堕ちる』より、私にはホラー要素が強く感じた。
「ココノエ南新町店の真実」
・何かわからないものに対する恐れ
・人が狂気に囚われていく様
・何が正しいのかわからないこと
これら三つがうまく組み合わさって、じわりじわりと気味の悪さがやってくる。
ジャパニーズホラーそのものといった、ねっとりと絡みつくような薄気味悪さ。
「828の1」
何かわからない、それが恐怖というものだ。
「これか、なーんだ」「何も意味なんかないじゃん」「全然こわいことじゃなかった」となった後。
背中に迫る死の予感。
ほっとさせて、落とす。
これが怖さを引き起こすテクニックなのだと、以前、お化け屋敷クリエイター -
Posted by ブクログ
ネタバレ澤村伊智氏目的で。
澤村伊智×霊能& モキュメンタリー風ホラー
→解決しない系であったか。。魔女狩りでは無いけれど、周囲からみるとそうなってしまうのだろうなぁ。。
阿泉来堂×村に伝わる「ニンゲン柱」の災厄
→癖の強い登場人物がいるので、タッグを組んでの続き物かと思ったけれど、ラストが。。
自己犠牲ってその場になると自分はどう動くだろう。
鈴木光司×幕開けとなる新「リング」サーガ、
→小説読んだだろうか、映画のイメージ強いのでうろ覚え。。
原浩×おぞましき「828の1」という数字の謎
→予知夢を回避しようとすると逆に、というのを思い出す。そのまま聞こえないふりをしていたらど -
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ネタバレモキュメンタリー風なホラーが好きだな〜って掴みの澤村伊智さんのお話で思った!このお話が一番好きだったかも。文章が乱れ始めるところに差し掛かったときゾ〜〜ッとした。
大好きな一穂ミチさんの文章でホラーが読めて嬉しかった。日常のよくありそうなもやもや…で読者の心をぎゅっと掴んでからがっつりホラーに放り投げる感じ、鮮やかでした。終わり方も好き。原浩さんのお話もだったけどフレーズでぞくっとさせてくるのずるい(好き)。
小野不由美さんと阿泉来堂さんのお話は長編小説からのスピンオフ的な短編だったのかな…?明らかに長編に出ていそうな個性ある登場人物たちが出てきて本編があるならそちらも気になりました。
鈴木光 -
購入済み
ホラーがお好きな方向け
私の好きなタイプの恐怖物ではなかった。
私には文章が読みづらく感じるものもあり、期待して購入しただけに少しがっかりした。
好みが別れるタイプの本だと思う。好きな人にとっては最高に面白く感じるであろうからこそとても残念。
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ネタバレ「子供を沈める」
いじめを苦にして自殺した被害者が、4人の加害者の子どもに生まれ変わってくるというお話。
被害者は、加害者の子どもに生まれ変わって何がしたかったのだろうか。初めは復讐なのかと思っていたが、最後の加害者が、他の3人の(加害者の子達)分まであなたを愛すると伝えると、微笑みを返したという形で終わっている。
被害者には、前世でいじめられた(というより、怖い事をされたという曖昧な)記憶は残っていても、母親となっている相手が、そのいじめをしていた当人だと分かっている様子はなく、反省を求めるような素振りもない。
もしかすると、加害者自身が具現化した過去の罪と自ら向き合い、それを乗り越え -
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「連城三紀彦」の短篇ミステリ作品集『連城三紀彦 レジェンド2傑作ミステリー集』を読みました。
ここのところ「連城三紀彦」の作品が続いています。
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逆転に次ぐ逆転、超絶トリック、鮮烈な美しさ。
死してなお読者を惹きつけてやまないミステリーの巨匠、「連城三紀彦」を敬愛する4人が選び抜いた究極の傑作集。
“誘拐の連城”決定版『ぼくを見つけて』、語りの極致『他人たち』、最後の花葬シリーズ『夜の自画像』など全6編。
巻末に「綾辻」×「伊坂」×「米澤」、語りおろし特別鼎談を収録。
どれも超高密度(「綾辻」)
普通は書けない。(「伊坂」)
驚きは屈指のもの。 -
Posted by ブクログ
小野不由美の「営繕かるかや怪異譚」のコミカライズ。で愛蔵版。豪華です。普通のコミックで発売されるかと思っていたので、そこに驚きました。
小説から「奥庭より」「屋根裏に」「雨の鈴」「異形のひと」「潮満ちの井戸」「檻の外」の6篇とコミカライズ。読んだ時の怖さが少々失われたと思うのは、初見でないから抵抗がついていたからだと思いたい。
「奥庭より」「雨の鈴」の2篇で特に感じました。見てはいけないものを見てしまったことへの恐怖があるのだけど、それを感じるのは自分の想像力だと思うので、絵で表現されてしまうと、それ以上を想像することが難しくなってしまうせいではないか、と思います。
「雨の鈴」では、喪服の女 -
ネタバレ 購入済み
原作読みたい…
大昔に原作を読んでいたので、漫画化してくれて嬉しかったです!
ただ、ナルが鏡の中にジーンが来てるって言った時の麻衣の反応がワンカットで終わってたり、他にもあれれっと思うような細かい所が抜けてて寂しかったです泣
なんかナルと麻衣がジーンについてもうちょっと語ってた記憶がある。スタンガン使う時もすでに麻衣はその能力知ってるみたいに依頼者に語ってたりとかして。原作では手が焼けるから化粧水持ってこいって指示だしたりとか色々してたような記憶が…
後は表紙はとても丁寧で昔と同じ感じの絵なのに、中を見るとけっこう絵が雑な印象を受けました。大分たってるから多少は仕方ないのかとも思うんですが。