小野不由美のレビュー一覧
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ネタバレ子供の時の純粋な気持ちは怖い。
オサルへのいじめは、同調圧力で、一対一なら子供達は決していじめないだろう。
「皆」やってるからいい。
自分の子供のときの記憶もそうだけど、その圧力から逃れるのは厳しい。
だから主人公のやったことを責められる気はしない。
主人公はきっと、ずっと苦しくて、その思いでグリーンホームに来てしまったように思う。
そしてホラーな世界と現実世界での壮絶な体験を経て、その苦しみが消えていく。
全て終わった彼の目に写った現実は、とても柔らかく温かい。
主人公が一対一で向き合ったオサルとの思い出が、彼を救ってくれて良かった。 -
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再婚した親を嫌って一人暮らしを
始めた高校生がアパートで出遭う
亡霊たち
落書き、悪戯(いたずら)、お世辞にも感じが良いとはいえない住人たち、変な手紙、無言電話、予告電話‥‥
90年代、小野不由美は何度も何度も「此処ではない何処か」を描いた。何故か攻撃される人たちを描いてきた。「魔性の子」「東亰異聞」然りである。
簡単に殺される人間も
何故か生き残る人間も
「あの」世から不可解な
「この」世へ怪しき来り
「この」世は嫌いだ
「あの」世はこわい
その路地にさしかかったとたん
ぼくはひどく嫌な気分がした。
考える始めると
最後には必ず至る堂々巡り
(恨んでるよ)
(絶対に許さないからね -
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ネタバレ前巻と同じく今回も非常に面白かった
相変わらず視点が尾端中心ではなく、お客さんや怪異に触れてしまった人という所が面白い
芙蓉忌
これ、普通なら主軸が隣の料亭の女将さんなんだろうけど、そうではなく引っ越してきた隣の青年と言うのが
家族全員恐らく彼女に引っ張られてしまったんだろうけど、塞いだだけでは全く解決しておらず貴樹は囚われたままで終わる…
ホラーとか怪談とか確かにモブとまでは言わないけど、きっと間接的に被害にあってる人沢山いるんだろうなぁと改めて思った
ここで終るので、貴樹がその後どうなったか分からない
死んでしまったのか、なんとか尾端に助けてもらえるのか…
関守
通りゃんせ、この歌昔から -
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本格ホラー。十七になるとあのひとが迎えに来る、という設定が怖い。この作品を読んでいて思うのだけど、やはりこういう心理劇こそがホラーの醍醐味ですよね。スプラッタはいけませんスプラッタは。
とくに、自分ではない自分というのは常套的ではあるけど怖い。そして、その怖さを際立たせるのは日常空間の確かな構築ですよね。この作品、自然描写が繰り返し繰り返し出てくるんだけど、それが絵画的にまで美しいからこそ、たった一点の異質な恐怖が映えるのですね。あと、十七という年齢自体が持っている魔性というか危うさ。よいなあ。自分自身の過ぎた春とかについて考えてしまったですよ。 -
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ホラーアンソロジー
錚々たる作家陣のお話が読めます
澤村伊智先生の「ココノエ南新町町店の真実」
一人称の語り口で進むお話。登場人物を通して見ること、またその人物の心情変化からじわじわ恐怖を感じることができます。
語り部の変化についてもこわっとなれるお話。読み応えあり。
小野不由美先生の「風来たりて」は、自宅で起こる怪異。話の骨子としてはとても分かりやすい、古くからよくあるのパターンのお話ですが、やはり怖い描写がとても良いです。怖いです。
書籍化もされている営繕かるかやの尾端さんが出てきてくれます!
タイプの違う色々なお話が読める楽しみとともに、こちらで初めましての新しい作家さんとの出会