藤ノ木優のレビュー一覧
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伊豆半島。温泉や景勝地、魚の幸・山の幸にも恵まれた豊かな土地だ。
けれど近年、伊豆でも若者の流出とともに過疎化も始まっている。医療施設の減少も目立つがそれは産婦人科において特に深刻である。
そんな伊豆の産科医療を支えているのが伊豆中央病院、通称「伊豆中(いずなか)」だ。
伊豆の新しい生命の誕生を第一線で守る伊豆中産婦人科医たちの奮闘を描いた医療ドラマ。
北上次郎オリジナル文庫大賞。
なお物語は主人公の北条衛の視点で展開するが、第4話「城ヶ崎塔子の夏休み」のみ先輩医師の城ヶ崎塔子の視点で語られる。
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天渓大学医学部附属病院の医局員、北条衛に急な異動の辞令が -
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小学館が創設した「食」に関する新レーベル「おいしい小説文庫」。2020年、コロナ禍の非日常だからこそ、食小説を通じ読者の心に彩りを添えたい、との思いで立ち上げたとのこと。その内の一冊です。
ところで、現役医師兼作家さんて結構いらっしゃいますね。本書の著者・藤ノ木優さんもそうで、本作がデビュー作とのこと。今回初読みでした。
末期患者専門の料理を提供する店「まぎわ」を舞台に、終末期医療の一つのあるべき姿を提示するとともに、人の心や店の流儀が解らない半端な青年・翔太が、人の想いや最後の晩餐を叶えることに喜びを見出し、料理人として成長していく物語です。
翔太の、包丁の技はあれど心が伴わな -
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まぎわの料理とは、「死ぬまぎわ」の料理だった⁉️
「ありがとう。私の人生で、一番美味しくて、一番楽しくて、一番美しいご飯だった」
「料理を作り続けて欲しい。翔太さんの料理には、人を救う力があるわ。私が亡くなった後も、沢山の人を助けてあげてね」
現役医師が描く圧巻のデビュー作!
修業先の和食店を追い出された赤坂翔太は、あてもなく町をさまよい「まぎわ」という名の料理店にたどり着く。
店の主人が作る出汁のおいしさに感動した翔太は、店で働かせてほしいと頼み込む。念願かない働きはじめた翔太だが、なぜか店にやってくるのは糖尿病や腎炎など、様々な病気を抱える人ばかり。
それもそのはず、「まぎわ」は -
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ネタバレ不合理な政策が決まる 過程をこれまでも 散々目の当たりにしてきたからこそわかるのだ。たとえ 当事者不在でも、内容にどれだけ 不備があろうとも 、舵取りする人間とそれに従順なメンツが集められれば計画は進んでしまうものなのだ。
「 ここは(過疎地の産院) 店主が頑固に続けてる オンボロの定食屋 みたいなもんだ家族経営 同然なのに 大赤字 だし 店主 も よぼよぼのジジイだ そんな店はもう時代にそぐわないだろう 求められていない場所は消えていくのが 事前の摂理であり 時代の定めだ」
「 最善を尽くしても助けられないことがあるのが 医療だ救えなかった命を悔やむのはいい だが無理に罪を背負う必要はな -
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ネタバレ塔子「教授のこともわたしたちの過去のことも考えなくていいから。あなたが向き合うのは目の前の患者だよ」
三角師長「自分が納得するまで資料を集めて、私たちにプレゼンして頂戴。その上で意見を擦り合わせて、城ケ崎先生にフィードバックしましょう」
胸が熱を帯びる。分娩後に患者からお礼を言われるのも嬉しいが、それとはまた違う。自らの提案が通ったことに対する嬉しさと、未来に対する期待、同時にのしかかる責任感が入り混じった不思議な高揚だった。(小幡八重)
先ゆき不安な新米を気にかけていたら、想いが何倍にもなって返ってきたのは、嬉しかったし、やりがいを実感した。(小幡八重) -
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シリーズ第三弾!
今まで同様、医療+伊豆のグルメの物語。
医療現場のリアルに加え、伊豆の料理のリアルが伝わります(笑)
伊豆のその店を探したくなります。(きっとモデルがあるはず)
感涙とはいきませんが、医療シーンは熱くなります。
ドクターヘリで搬送された患者を腹腔鏡手術で救う北条。
しかし、開腹にするか腹腔鏡にするかで緊迫なやり取りがなされます。
手術後の伊豆グルメがこれまたいい感じ!
助産師、看護師たちの業務の境界からくる微妙な軋轢。
こうした仕事の役割分担ってどこの業界でもあるのですね。
しかし、目的は一緒。プロフェッショナルを感じます。
そして研修医のゆめの初めての手術
これって部 -
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現役産婦人科医が描くストーリーという帯に惹かれた。
生命が生まれる現場を、生々しく、リアルに描いている作品。
主人公の新人助産師まゆと、まゆのプリセプター(指導役)の亜美が中心となって、ストーリーが進んでいく。
生い立ちにトラウマがあるまゆと、完璧な助産師を育てたい亜美。
一見、厳しく、取り付く島もないように見える亜美だが、助産師への熱意と、現場の厳しさ、生命を預かる危険と喜びを知っているからこそ、指導にも熱が入り、厳しくなるのだなと思えた。
まゆのトラウマにも向き合い、プリセプターとして責任を持つ亜美を、私はカッコイイと思う。
その厳しさを自分の糧とするまゆも。
現場はなまなましく、日