藤ノ木優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
まさかの予期せぬ都落ち、本院から伊豆中へ。しかも伊豆中は曲者揃いのスタッフで「教授ルール」という良く分からないものが存在し職場は戦場?これ聞いたらブラック感ありありで憂鬱で行きたくなくなってしまう。
でも、ご飯だけは素晴らしく美味しい!
そんな衛の医師として人としての成長物語。
本書を読んで命を扱う責任の重さや命の誕生の奇跡に深く心に刺さりました。
特に第五話の「峠を越えてきた命」は1分1秒でも早く伊豆中に着いてくれと願うような気持ちて読み進め終始ヒヤヒヤドキドキさせられました。
私の妻がこの話と同じように切迫早産になったときは「何で」と頭が真っ白になり急いで病院に向かう電車の中で涙を流しなから祈ったのを思い出しました。娘は無事に産まれてくれて今では青春を満喫しています。
なのでこの「峠を越えた命」のエピソードは他人事と思えず心の奥底から良かったなと安堵しました。
あと美味しい話が所々で登場する伊豆の絶品ご飯の話。
私は毎年家族で伊豆へ行くので伊豆には親しみを感じました。
中でも極上鰻丼の話はとても面白かった。勧められて食べた鰻丼、しかも特上にそんなジンクスがあるとは何とも滑稽で美味しくても、もう懲り懲りだろう。チームの皆に「まさか鰻丼食べた?」なんて二度と言われたくないな。
妊娠や出産のことは女性の方が共感できると思うが男性でも充分楽しめる作品。現役の産婦人科医師が描く物語はリアルで緊張感があり、医師ならではの葛藤が感じられた。
休み返上で仕事してくれる医師たちには感謝しかありません。
新しい命の誕生は奇跡。赤ちゃんを見ると思わず頬が緩んでほっこりさせてくれる。娘が産まれたときの喜びを思い出させてくれ幸せな気持ちにさせてくれる。
主人公衛の成長も頼もしいし回りのスタッフも魅力的で心も体も美味しいご飯が温めてくれる、一挙両得のような物語。
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Posted by ブクログ
やはり医療系は涙なしでは読めないですね。
特に本書の後半では、熱いものがこみ上げてきます。
表紙のイラストのような、ある意味軽い感じで入りましたが、後半はずっしり重い内容。
でも、それをさらりと料理も入れてライトに語られていきます。
特に、本書の中では話の中に伊豆と料理の話が含まれます。伊豆は年に数回はいくので、ほぼほぼ地図が頭に入っていて、とても身近に感じられました。
そうそう、そうなんだよねって感じ。
伊豆長岡にある伊豆中央病院に異動を命じられた衛。
本来最先端医療である腹腔鏡手術のエキスパートを目指す衛にとっては、辛い異動。
しかしながら、地域の命を守るため先輩医師たちの想い、行動、それらを学びながら成長していく展開です。
周りの医師たちが温かい。
そして、各話に入ってくる、料理表現!
お腹すいてきます。
本当にそのお店があるのかと思って、ググっちゃいました。
さて、前半はそうした医師たちとの話や伊豆中での掟みたいな話で進みますが、後半は熱い!
特に、第五話の峠を越えてきた命には、熱いものがこみ上げてきます。
緊迫した展開、現場でのチームワーク、救う命!
そして最終話
命を救うために下された決断。
伊豆中での掟の真相
とてもよかった!
とってもお勧めです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレスポーツ小説でありながら、家族との仲も描かれる家族小説。
女子選手ならではの不調など、わたしは女だけど正直目から鱗が落ちる思いでした。
生理が辛い自体は、女性なら程度は違えど味わってきた思いだと思います。
しかし上手くなろうとして頑張った分と成長期で使用したエネルギーが足りず、結果痩せすぎて生理不順に陥る。接種エネルギーを増やして、身体が良くなったと思いきや、生理がきちんと再開し、今度は貧血と腹痛で…。と読み、
女性アスリートとして活躍している人々は、このような自身の身体と向き合いながら活動されていたのだなと驚きました。
私はどちらかというと運動ができないタイプであり、運動ができる人は強い、と思い込んでしまっていたので本当に考えを改めさせられました。
また、挫折を経験して復活するというストーリーはスポーツ小説としてよく見るけれど、
治療という過程を描いた作品は珍しいなと思いました。
さらに家族小説としても読み応えがありました。父娘との確執。父は娘を思い遣っているつもりだけど、それが娘には伝わらない。
そんな親子が物語を通して、少しずつ変化していく。父親は娘に言葉足らずにならないよう努力していて、娘は父親の仕事ぶりを見て心境が変化していく。
スポーツ×青春×家族で読み応え抜群な作品でした。 -
Posted by ブクログ
一巻に続いて面白い。
読み終わったら、古本屋さんに持っていこうかなー。。と、思っていたが、このシリーズは、手元に置いておきたいなー。。。
そんな本ばっかりだから、本箱に入らなくなるのだが。。(そして、そんな本の多くはことごとく医療モノというところが私らしい)
前回に続き、後半にオオゴトが起こるのがこのシリーズだな。。
麻衣子の行末、メイちゃんの行末がめちゃくちゃ気になる。
3巻目にも登場いただきたいものだ。
偶然にも1巻から3巻を大人買いしていたので、すぐにこの続きが読めるのはかなり嬉しい。
空気の読めない2人、特にユメちゃんには、若干イライラしてしまった。
でも、塔子が語った「産婦人科とは」ってところで、泣けてしまった。。。 -
Posted by ブクログ
医療系のストーリー小説はよく読むが、このかたのは初。
この方も医師なのね。
医師って、小説家になる方が多いイメージが。。
みんな文才もあるのね、すごい。
さて。この本の中身。
リズムがよく読みやすい。
産婦人科領域の話は、「コウノドリ」で結構見聞きしていたので、伊織ちゃんの病状にもすぐに気づいた。
そして、それがどれだけ致死率が高いかも。
なので、あの展開は、伊織ちゃんを救うために最大限に必要なものだったと思う。
だから、北条、いくなよ!と、最後は思ったが、無事に残ってくれてよかったよー。
あのあたりの三枝教授の話し方、行動は、同じく医師で小説家の夏川草介氏の「始まりの木」の教授に似ているなーと思っていた。
大人買いとして、続編2冊も購入をしたので、またすぐ読むよー! -
Posted by ブクログ
美味しい料理小説でデビューした産婦人科医が書いた本格医療小説。なので各話毎に医療と料理が出てくる。
伊豆中周産期センターという架空の設定だが、どう考えても自治医大の分院をイメージしてしまう。作中では周産期センターしか出てこないので、これだけかと思うのだが、現実の大学病院は殆どの科が揃っているので違和感がある。
ただ、伊豆随一の病院なので、伊豆中から難しい患者が運ばれるのは間違いない。作中では、それらの出産光景が専門医である作者から詳細に描かれる。赤ちゃんも母親もリアルな死からの生還は感動する。
本院から左遷されたような主人公が、頑固で偏屈な老教授に虐められるようなイメージの出だしだが、同僚、先輩の医師達も好人物だし、滅多に登場しない教授も良い人だった。
それに挟み込まれる伊豆の名物の料理達。美味しそうな料理の数々に、また伊豆に行きたくなってくる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ過去と電話する系2冊目。
好き嫌いあるけど、自分は非日常系好き。
翔子の命日に電話かかってくるぐらいから一気に進んで一気に読んだ。
バッドエンドにもハッピーエンドにも転びそうな感じやった。結果ハッピーエンド。
でも、
「どう行動するか、なのだ。たとえ結果は同じだとしても、後悔なく行動するかしないかで、未来がガラッと変わってしまうのだ。」
の部分回収する感じで、「助からんかったけどあの時の自分の行動に悔いはない」みたいな感じになるの予想した。全然違うけど。
秋穂の性格素直過ぎてちょっと物足りんのと、春翔以外の人間の記憶どうなってんの???ってめっちゃ思ってスッキリせんのと、家族4人(5人?)の日常がラストでちょっと差し込まれるの期待したけど無かったのが、( ̄^ ̄)って感じ。
めちゃ面白かったし、描写リアルで読んでて緊張感出るのも良かった。面白いです!