藤ノ木優のレビュー一覧

  • -196℃のゆりかご

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    ネタバレ

    18年間、義母だと聞かされていた人が母だとわかる。
    そんなことが本当にあるのだろうか。
    血が繋がっていないからこそ今の距離感を許容できる。ただ、血の繋がりがあると考えると、この関係は何?
    そう思う高校生の感情の揺れ動きや、関わる人間が一人称で語る場面も出てきて
    チープな言い方をすると不器用な人達の相手を思う気持ちや不安によって拗れた関係が紡がれていくストーリー。

    現役産婦人科医が書いた作品。なるほど。

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    2026年05月22日
  • あしたの名医―伊豆中周産期センター―(新潮文庫)

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    最初は個性的な愛すべきキャラクターたちの話がテンポよく、スリリングに、ときに笑い、ときにシリアスに、というように展開するという話かな、と思いました。楽しく読めるけどそんなに深い話でもなさそうと思ってましたが、話が進むにつれてだんだん惹き込まれて、最後は老教授の自ら責任を取る毅然とした態度と、必死に成長していく若い北条くんに感動してしまいました。
    良かったです。

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    2026年05月16日
  • あしたの名医2―天才医師の帰還―(新潮文庫)

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    衛があっという間に成長した。
    伊豆のおいしい食事は今回は少し控えめだった気もする。病院も変化していきそうで、次も楽しみ。

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    2026年05月16日
  • コウノトリとんだ

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    望まなかった妊娠の中絶については、いろんな事情があっても出産するのがいいのかどうか読みながら考えさせられました。

    妊娠して臨月まで迎え出産することは、身体も精神的にも大変で決して簡単な事ではないんだなと改めて思った、亜美さんみたいな人と出会えたら心強いだろうな。

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    2026年05月16日
  • 偽医者がいる村

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    大学病院で医療事故に関わり、世間から誹謗中傷を受けて職場を追われることになった産科医の一馬。
    逃げるように訪れた先の限界集落で、雪の中産気づいた妊婦に出会い小さな産院に同行する…。

    著者が現役の産婦人科医なのもあり、お産のシーンは特に生々しい緊張感がありました。
    病気の治療ではなく命の誕生と向き合う産科医。
    現場では常に母親と赤ちゃん2人の命が託されていて、その計り知れない重圧に息が詰まりそうでした。
    いくら日本の周産期医療が安全であっても、出産するまで何が起こるか分からない中で手を尽くし、助からない命があるのも事実。
    突然家族を失くした遺族が医師や病院を責めたくなる気持ちは無理もないけど、そこには助けたくても助けられなかった過酷な医療現場の現実があることを認識させられました。

    最早ボランティアも同然の経営状態で医師ひとりで産院を守り、30年以上新しい命を救い続けてきた相良先生。(御年75歳!)
    24時間365日お産を支える責任を背負ってきたのに対し、村人は実情を知ろうともせず相良先生を厄介者扱いしているのが悔しい…!
    「お産は何もしなくても生まれるもの」という化石発言には、思わず拳をギュッと握り締めました。笑
    田舎特有の閉鎖的、排他的な考えを含めて、少子高齢化した過疎地が抱える問題の根深さを感じます。

    相良先生のような存在を美談にせず、どんな状況であっても医療は医者の犠牲のうえにあってはならないのだと痛感しました。
    病院が近くにあっていつでも治療してもらえる環境は、決して当たり前ではないということに改めて感謝したいです。

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    2026年05月08日
  • 偽医者がいる村

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    一つの失敗が人生を変えてしまうことはある
    ただ失敗を失敗としたまま今に留まることは何も生み出さない
    少しでも前に進むために信念を思い出すことや失敗を糧にする心の持ち様は大切だと感じた

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    2026年05月08日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    定年後勤めだした仕事が少なからず医療に関係しているので、一つ現役医師の小説家が書いた小説を読んでみようと思い、手始めに新潮文庫にある『夜明けのカルテ』という9人の医師小説家の短編を集めたアンソロジーを読んでみた。収録されていたのは下記の作品である。

    牛島志季『研修医ヒナノの洞察』
    朝比奈秋『魚類譚』
    春日武彦『パイナップルのある光景』
    中山裕次郎『救いたくない命』
    佐竹アキノリ『春に綻ぶ』
    久坂部羊『闇の論文』
    遠野九重『言葉が消えるまえに』
    南杏子『空中テント』
    藤ノ木優『峠を超えてきた命』

    それぞれ主人公が外科医だったり産婦人科だったり研究職だったり患者を抱える家族だったり。自分に身近な問題が扱われていたり、医療関係者だからこそ書き込める医療用語が出ていたりすると、読む側としても気が引き締まる。研究職を経験したことのある自分にとっては『闇の論文』に興味を持ったが、一番印象に残ったのは救いたくないのに医者と言う立場ですく若くてはならない『救いたくない命』だった。これを機に、医療小説をまとめて読んでみようと思っている。

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    2026年05月03日
  • コウノトリとんだ

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    ある過去を持つ新人助産師が主人公のお話。
    医療系のお話が好きで様々なお話を読むけれど、産婦人科の物語を読むのはこれで2冊目。
    そして1冊目の本も藤ノ木さんの本(偽医者がいる村)でした!
    産婦人科医をされている藤ノ木さんだからこそ、業界のお話がとてもリアルに書かれていて読みやすかったです!
    そして何より、勉強になります。この本を読んでより一層視野が広がった気がしてます!

    物語はある過去を持つ新人助産師(守谷まゆ)。
    新卒で入った病院ではその過去のトラウマがあるため、子を受け止めることがどうしてもできない。
    その過去と向き合うお話も含まれていて、まゆちゃんの成長もみれるお話になっている。

    夏頃に続編ができるそうなので、それまで楽しみに待っていようと思います!!

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    2026年05月02日
  • あしたの名医4―それぞれの決断―(新潮文庫)

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    このシリーズ、好きなんだよなー。
    今回は衛の彼女がキーポイント。
    読んでいて、衛の優柔不断さに、若干イラつきを覚えてしまったが、伊豆中のみんなのおかげで良い選択ができてよかった。
    塔子さんは、やはりカッコいいな。。
    過去作では全く想像もしていなかった田川先生のこと。そして、田川先生が伊豆中に来ることになった経緯。その経緯に愕然としてしまった。。
    まだまだこのシリーズ、続けてほしいな。

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    2026年05月02日
  • スウィッシュ!

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    エースの怪我をきっかけに、かかわった皆の成長物語。バスケット部の子やスポーツに関わる仕事を目指す子にお勧めしたいです。
    親視線で読むと辛い話でもありました。子どもは環境を選べないこと。貧困家庭で育つ子は未来の選択肢を諦めざるを得ないこと。貧困家庭でなくても、親が子どもの行く道を安全な方へと思うがために決めつけて押し付けてしまうこと。子ども達が自分の人生を生き生きと羽ばたけるよう親の役割は大切だと痛感しました。親世代にもぜひ読んでほしいです。

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    2026年04月14日
  • スウィッシュ!

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    SNSのフォロワーさんからの企画で手にした青春バスケ小説で、初の藤ノ木 優作品

    王道の青春小説とは少し毛色が違い、女性アスリートならではの悩みを作品に入れて、どうしたら強豪校と互角に争えるかを描いた爽やかな青春小説

    主人公の愛奈の友達でチームのエースである、羽瑠のキャラクターがとても好感がもてて、クライマックスの試合のシーンでは、思わず声を上げて応援したくなる話しでした❗️

    全体的に爽やかな雰囲気のこの時期にオススメの作品でした

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    2026年03月27日
  • コウノトリとんだ

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    トラウマが原因で出産介助ができない新人助産師の成長物語。
    なかなか克服できないこと、意地っ張りなところ、周りに心配をかけているのに、一人で落ち込んでいるところなど主人公の言動にやきもきした。
    むしろ、主人公の指導役の助産師が魅力的だった。
    ただ、主人公の停滞は、その後の成長との対比を意識したものだろう。
    活躍を期待して読み進めた。
    出産の現場は何が起こるか分からない、分からないからこそ無事出産できることは奇跡なんだと考えると、赤ちゃんの誕生シーンは感動的だった。

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    2026年03月19日
  • スウィッシュ!

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    あしたの名医シリーズで好きな作家さん作品。
    スポーツドクターの説得力が、さすが医師と思う。
    手に汗握る白熱シーンに、スポーツも書けるなんてすごい。

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    2026年03月14日
  • あしたの名医―伊豆中周産期センター―(新潮文庫)

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    シリーズの2と3を先に読んでしまったが
    三枝教授がかっこよすぎる

    こんな教授今いないだろうなぁ
    自分を認めてもらう言葉をかけてもらえた衛は次第に気持ちを伊豆中に寄せていく

    「極上鰻を食べたでしょ」ってみんなに言われてる衛の困惑 笑

    お産は人それぞれみんなそれなりのエピソードがあるものだけれど 胎盤の剥離とか逆子とか その時1番ベストな状況を判断をする医者によって生死に関わる

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    2026年03月13日
  • まぎわのごはん

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    『あしたの名医』の著者のデビュー作品
    魂の出汁で作った最高のお・も・て・な・し

    物語の舞台はちょっと変わった料理屋
    「まぎわ」 まずは暖簾をくぐってみた
    読み進めるとすぐに疑問に感じた。
    「まぎわ」のマスターの過去、なぜ医者を辞めてまで料理人に?そして出汁へのこだわり。
    物語後半にマスターの悲しい過去が明かになるが、現役医師の著者が描く闘病生活の描写はあまりにもリアルで重い。
    そして、マスターの「生きるって何だろうね」という言葉。
    最初は亡くなった奥さんの罪滅ぼしのように見えて切なかったけれど、お客さんの笑顔に救われていく姿を見て、医療で救えなかった心をあたたかい一杯の出汁で救いたい。奥さんが最後に食べたお粥で見せた笑顔のように。そんな想いがこもっているのかなと感じた

    特に余命わずかの咲良のために試行錯誤を繰り返した「桜の料理」を提供する描写は涙がポロポロ落ちる。
    最期まで自分らしくあろうとする咲良の姿とささやかな願いが叶った瞬間の笑顔が忘れられない。

    「まぎわのごはん」はお客さんの最後の想いを叶える最高のお・も・て・な・しだ。
    生きるということは食べること。
    自分の大好物、想い出の味、病気と闘っている人達に生きる希望を与えてくれる心のごはん。

    あぁあ、あっという間に面白くて完食してしまった。マスターと翔太に「おかわり」をお願いしたいが残念ながらないようだ。
    心もお腹も満たしてくれる最高の一冊だった。
    ご馳走さまでした。

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    2026年03月06日
  • あしたの名医3―執刀医・北条衛―(新潮文庫)

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    伊豆にある産婦人科での新米医師の
    成長物語
    病院の医師を中心としたヒエラルキー
    著者が産婦人科医なので手術の描写が
    リアル
    医師の関係は言うに及ばず
    病棟での助産師 看護師の業務の内容や思いなど
    よくわかった人でなければ書けない

    院長の立派な存在にも敬服
    現実に会ってみたかったなそんな人格者

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    2026年02月26日
  • コウノトリとんだ

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    産婦人科の話はいつもうるうるしてしまう。今回は助産師さんの話だったけどとってもよかった!赤ちゃんが産まれるのは奇跡だよね!自分の出産も思い出しました。

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    2026年02月24日
  • コウノトリとんだ

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    「あなたは助産師に向いていない!」
    え~いきなり、その言葉はきつくない?
    プリセプターの亜美さん、私だったら心が折れちゃうよ。
    この妥協を許さない亜美には良からぬ噂も……。
    そう、この物語は現役医師が描く新人助産師・まゆの成長物語。

    さすが、現役産婦人科医師ならではのリアリティーな描写。
    特に緊急カイザーのシーンは「蹄の音を聞いたらシマウマではなくウマが来たと思え」の格言通り、一分一秒を争う「時間との戦い」、モニターの音、スタッフの緊迫感がひしひしとと伝わってきて、母子の無事を祈りながらハラハラドキドキしながら夢中でページをめくった。

    初めての夜勤で、まゆが直面した「中期中絶」「命の選択」という重い現実は、他に方法はなかったのか、正解のない問いに心がモヤモヤする。
    熊本の「いのちのかご」でまゆの複雑な生い立ちに「生きていてありがとう」という言葉が胸に響いて思わずじーんとしてしまう。
    また、やむを得ず子を手放す母親に「家族を作ってあげてください」という言葉に、私自身物心ついたときから母親がいなかったので胸に込み上げてくるものがあった。

    かつては「泳げない魚」のようだったまゆが、厳しい亜美の指導のもと過去を乗り越え成長していく姿は『コウノトリ』が新しい希望に向かって羽ばたいていくように将来が頼もしくもあり、今後どんな助産師になっていくのか、その成長を見守り続けたくなるので是非シリーズ化してもらえると嬉しい。
    あと亜美のスビンオフ作品とかも読みたいかも。

    母親と新しい命に寄り添う助産師の物語は『コウノトリとんだ』という言葉通りあたたかい余韻が残る心地よい一冊だった。


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    2026年02月11日
  • あしたの名医―伊豆中周産期センター―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    田川医師「一見遠回りに思えても、道は開けるものだから心配するな」

    三枝医師「医師として成長したいのであれば、目を増やせ。それが己の技術に繋がり、やがて、どんな状況にも対応できる医師を作る」

    田川医師「これも経験だ。経験が増えれば増えるほど人生は潤う。潤いのある人生を送れるかどうかは、君自身が選択することができる」

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    2026年02月03日
  • あしたの名医3―執刀医・北条衛―(新潮文庫)

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    少し前に読み終わった。
    そして、終わりにある発刊日を見て、力が抜けた。すぐには、次は出ない。
    読んでいる途中、妻が手術したことを思い出した。チョコレート?なんとか。何年か前に卵巣の摘出手術したこと。3巻までに産婦人科のいろいろな手術などの治療を読んでいて、ふと身近にいる人を意識することになった。作者が専門医であることとその表現が、こんな行動につながったように思う。
    4巻はいつ出るのだろう。

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    2026年01月25日