藤ノ木優のレビュー一覧

  • -196℃のゆりかご

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    生殖医療の小説だと知って読み始めました。義母というのは嘘だったとは、どういう理由だろう?と思って読み進めましたが、その設定はなるほど、と思いました。ただ、主人公にしても、奈緒さんにしても、心理描写が表面的で浅く、どちらにも入り込めませんでした。また、出生の秘密を追うだけの展開で、もう一つ何かが欲しかったです。なんというか、キャラクターが全て作者のストーリーラインのために動いている典型的な反応しかしてなくて、個性がないとも思いました。

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    2024年11月27日
  • あの日に亡くなるあなたへ

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    時空モノのファタンジー作品。
    まぁ、あまり深く考えず、ハッピーエンドだったので、エンタメ作品としては読みやすかったし良かったと思う。

    ただ、純粋に産婦人科の話でまとまってる方が好みだったかも。

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    2024年11月26日
  • あの日に亡くなるあなたへ

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    亡くした人との心の対話は今も私たちを支える。もしあの日に戻れるなら運命を変えられるのだろうか。藤ノ木優作の小説はそんな問いを優しく紡ぐ。過去を変えるのではなく届かなかった言葉を伝え、残された思いを抱きしめる物語だ。亡き人の存在は消えない。心の中で生き続ける彼らが未来への力をそっと与えてくれる。

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    2024年11月18日
  • -196℃のゆりかご

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    -196℃という題名が気になる。絶対零度は-273℃くらいだが、何を意味するのだろう。読んでいくとわかった。大事な数字だった。

    明日見つむぎは18歳、義母という母奈緒と2人暮らし。ずっと奈緒は家庭の暖かさもなく、他人行儀だった。その理由は、奈緒が倒れたことから次第にわかってくる。つむぎは奈緒の母を探し、奈緒の母結衣子から、奈緒の生い立ちを知る。幼馴染の浅田純くんも力を貸してくれている。その純くんもまた生い立ちが訳ありだった。

    産婦人科医である藤ノ木優さんらしいテーマであり、正解のない問題だと思う。法は進化しないと意味をなさない。法の整備は遅れるのが常だ。それを待つ間に機会損失が生まれる。生

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    2024年11月15日
  • -196℃のゆりかご

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    医療人です。

    ストーリーの展開に無理があるが、問題提起として世の中に知ってもらうきっかけになる作品だと思う。

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    2024年11月09日
  • -196℃のゆりかご

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    おぉ、なかなかヘヴィー。義母が本当は実母と知った主人公が自身のルーツをたどる。義母(実母)のつらい過去も。

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    2024年10月24日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    医療従事者でありながら小説も書く、凄い方々の短編集。どの話も知識と経験をもとに書かれているので、現実感アリアリ。「魚類譚」、「パイナップルがある光景」、「闇の論文」、「空中テント」が面白かった。

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    2024年10月14日
  • まぎわのごはん

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    おいしい 小説 なのかはちょっとわからなかった 主人公にすこし苛々してしまう 主人公、どうして料理はじめて仕事にしようと思ったのかわからなくてずっと考えてしまう…

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    2024年08月11日
  • -196℃のゆりかご

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    複雑な人間関係、過去の辛い出来事など、一貫して暗いトーンではあるんだけど、文章にあたたかみがありわかりやすい。胚移植ということに関して問題点も含め知ることができた。

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    2024年07月12日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    流石全員医師だけあって、医療現場の描写は迫力あるし、過労死ライン超過等の働き過ぎ問題や様々な課題が浮き彫りにされているが、小説としての上手さや完成度は、やはり久坂部氏以外は然程でもない。南杏子氏は出版社勤務から医師になった変わり種らしく、文章のセンスはなかなかだった。

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    2024年06月19日
  • -196℃のゆりかご

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    個人的には、家族とは何かというより、母とは何かを考える作品。ラスト1/3あたりから涙が止まらなかった。こんなにぼろっぼろ泣いたのはいつぶりだろう。涙を拭くのが追いつかない。でも読後感が良くて、雨上がりの空みたいなすっきりした心もちがした。

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    2024年06月13日
  • あしたの名医―伊豆中周産期センター―(新潮文庫)

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    地域の産婦人科?

    脳内イメージはこんな背景。スーパーヒーローが居ないことで、物語がいきいきと「魅える」。

    じっくりと読む時間がなかったのが残念だったけど、いろんな出来事における主人公とその二人の上司の会話に感動したな。

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    2024年01月22日
  • まぎわのごはん

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    主人公は今時?の若い男性の料理人です。
    努力はしているけれども少し先走ってしまい上手く周りとやれずにいたその時、まぎわの料理店で働く事になります。
    一緒に働く仲間と、様々な病気を抱えるお客さんとの関わりで料理人として成長していきます。
    また病気を抱えた人達の思いに触れる事が出来ます。
    自身の仕事への向き合い方、生きる事について振り返る事が出来ました。

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    2023年11月07日
  • まぎわのごはん

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    糖尿病、腎炎、アレルギー、様々な病気に対応した食事を提供する料理店が舞台。元医者のマスター、元看護師の店員、そして料理の腕に自信を持つ若き料理人、この3人が末期がん患者に最後の食事をさせる。それで、まぎわのごはんとなる訳。やはり若い人の死はつらい。ただ、店の名前が『まぎわ』でいいのかな?

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    2023年07月08日
  • まぎわのごはん

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    翔太が少し「べらんめい口調」なのが気にかかったが、お店に訪れる親方の存在が若造の翔太に変化をもたらした
    翔太は包丁の腕はよかったが、今まではテクニックばかりで、食べる人のことが二の次になっていたことに気づく
    「相手のことを考えて腕を振るってこそ、料理と言える」との親方の発言がささる

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    2023年04月19日
  • あの日に亡くなるあなたへ

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    現在と過去を繋ぐPHSであの日亡くなってしまった母の命が救えるのか?

    20年前、幼い春翔の目の前で妊娠中の母親が倒れ
    何もできずに母親と生まれてくる妹を失った。
    20年後、産婦人科医となった春翔はある日亡くなった母のPHSが鳴り響き驚愕する。
    電話は雨の日だけ生前の母親と繋がり、母親とお腹の中にいる妹を助ける事を決意するのだが…

    タイムリープ苦手なくせに手を出すわたし(´・_・`)
    今作はわかりやすかった笑

    著者は現役の産婦人科医だという事です。
    出産を思い出してお腹が痛くなりました笑
    どれくらい痛いのかは人それぞれですけど…
    よく男性がその痛みを感じるとしたら?
       鼻の穴からリンゴ

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    2023年03月24日