藤ノ木優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
幼い頃に父と母が亡くなり、義母と一緒に住むことに・・・
ある日、病院で義母は本当の母だったと知る・・・
なぜ、義母は嘘を貫き通したのか・・・
体外受精の本当の意味を知れる命と向き合う小説だと思います。
体外受精の生々しさを感じることができる表現がすごく感じます。
世間では体外受精の偏見があると思うけど、この機会に不妊治療の内容を突き詰めた小説に出会えてよかったです。
望む命もあれば、望まない命もある。そのことを知ると命が生まれることについて、考える必要があるのかと思いました。
また、義母の奈緒さんがつむぎに対しての大切な想いなど、
命の誕生や扱い方について深く考えるきっかけをくれる小説 -
Posted by ブクログ
接点は条件付きの電話のみ。たったそれだけの細い糸をよすがに過去を変えようと奮闘する若き産婦人科医の家族小説です。
主人公は医師4年目の産婦人科医の男性。彼がその道を選ぶきっかけは、妹を妊娠している最中に倒れ、手術をするも母子ともに助からなかったという、最も大切な人を失う経験をしたからだった。母のいなくなった生活は寒々しく、母が亡くなる原因の一つを己が作ったのだと思い込んだ主人公は、罪滅ぼしのように産婦人科医の道を選んできた。けれど、どうしても母の亡くなった光景がフラッシュバックして緊急帝王切開術に身が入らない。そんなある日、ふと生前母の使っていた部屋に入ったことから、妙なことが起こるよう -
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Posted by ブクログ
-196℃という題名が気になる。絶対零度は-273℃くらいだが、何を意味するのだろう。読んでいくとわかった。大事な数字だった。
明日見つむぎは18歳、義母という母奈緒と2人暮らし。ずっと奈緒は家庭の暖かさもなく、他人行儀だった。その理由は、奈緒が倒れたことから次第にわかってくる。つむぎは奈緒の母を探し、奈緒の母結衣子から、奈緒の生い立ちを知る。幼馴染の浅田純くんも力を貸してくれている。その純くんもまた生い立ちが訳ありだった。
産婦人科医である藤ノ木優さんらしいテーマであり、正解のない問題だと思う。法は進化しないと意味をなさない。法の整備は遅れるのが常だ。それを待つ間に機会損失が生まれる。生 -